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転生ケルベロスの異世界冒険記~幼馴染と無双します~  作者: ラノ
第一章 日差シ込ム森ノ白銀狼
5/8

4話 スキル強化

・・・


名前 青葉弘人・大虎煉蛇・羽風蒼真

LV26

種族 ケルベロス(白変種)

HP  300/5000

MP  100/10000

攻撃力  500

防御力  100

俊敏   200

通常スキル

≪魔導士 LV4≫ ≪剣士 LV2≫ ≪魔力操作 LV4≫ ≪五感強化 LV5≫ ≪暴風魔法 LV2≫


特殊スキル

≪取得経験値分配≫ ≪自己鑑定≫


固有スキル

≪食吸収 LV3≫


加護

サルリエの加護


所有スキルポイント156


・・・


「これ異世界ものでよく見るステータスボードとかいうやつだよね?」

「絶対そうだよ!」

「蒼、頼むからもう少し静かに話してくれ」

「ごめん」


僕たちはステータスボードという宙に浮かぶ板を見て改めてここが異世界なのだと痛感した。


「にしても蒼はよくスキルの使い方が分かったな。」

「うん、なんか頭に使い方が浮かんできてさ」

「僕も魔法使おうとしたときなんか使える魔法がふ頭に浮かんできたしスキルってそういうものなんだろうね」


この先うまく自分たちの能力を心配していた僕たちの不安はどうやら杞憂だったようで、スキルや魔法の使い方は勝手に思い浮かぶらしい。それは異世界生活初心者の僕たちにはとてもありがたいことだった。


「自己鑑定はほかにも自分の持ってるスキルの効果の確認や種族とかのステータスボードに載ってることの詳細情報を知ることができるみたいだね」

「さすが蒼だな。もうこのスキルの仕組みを理解してるぜ」

「けどそのおかげで助かるからいいじゃん」


いままでとんでもない量の異世界ものの小説を読んできた蒼のおかげでこの世界でも生きていけそうだと僕と煉は思い、異世界狂いも悪いことだけではないと認識を改めたのだった。


「じゃあ早速詳細をみていこうか」


蒼はそういうとスキルを発動した。


・・・


ケルベロス

地の奥深くに住む獣型の魔物の一種。三つの頭があるためか非常に賢く力も強いため注意が必要。どれも黒い毛皮であるため常に姿は見えにくくなっている。古い遺跡にいることが多く遺跡に入ろうとしたものはほとんどが殺されるため、遺跡の番犬として広く知られている。


通常スキル

努力を重ねれば誰でも入手できる可能性のあるスキル。


特殊スキル

神や神獣などの特別な存在から与えられるスキル。特殊スキルの所持者は非常に少ない。


固有スキル

所持者が生まれた瞬間から持っている特殊なスキル。


加護

神や神獣から気に入られた証拠。


スキルポイント

新スキルの獲得や所持スキルの進化に必要なポイント。


≪魔導士≫

魔法を使った攻撃の威力をLVの割合だけ上げることができる。また消費魔力も減らすことができる。


≪剣士≫

剣を使った攻撃の威力をLVの割合だけ上げることができる。


≪魔力操作≫

魔力を自在に操ることができる。LVが高いほど精密さが増す。魔法スキルの発動に必要不可欠。


≪五感強化≫

五感をLVの割合だけ強化することができる。(起動中)


≪暴風魔法≫

風魔法が進化し、暴風を操ることができるようになった上級魔法。消費魔力は多くなるがその分威力は向上している。風魔法も使用可能。


≪取得経験値分配≫

取得した経験値を仲間と共有することが出来る。


≪自己鑑定≫

自身のステータスボードに載っているものの詳細を調べることができる。


≪食吸収 LV3≫

食したものの力の一部を吸収することができる超低確率でスキルを獲得できることがある。


≪サリエルの加護≫

縁を司る神であるサリエルの加護。


・・・


「・・・生まれたばかりにしては僕ら強くない?」

「そうだな」

「やっぱり異世界転生にはチートがつきものだもんね!」


僕と煉はあまりにすごすぎるスキルの情報に呆然としている間、なぜか蒼だけは納得していた。

しかし驚くのはそこだけではなかった。


「暴風魔法の出どころって確実に食吸収で食ったあの魔法だよな」

「超低確率って書いてるのに僕たち一回目でその確率を引き当てたんだね」

「自分たち運もよかったんだね」


そうである。あの絶体絶命のピンチで魔法相殺のために食らいつくという選択肢を取って食吸収を発動させ、さらに超低確率であるスキルの獲得までを成し遂げた僕らの運の良さもチートといっても過言ではないだろう。僕と煉はそれにも驚いていた。しかし蒼はほかに気になることがあったようだ。


「スキルに驚くのもいいけどスキルポイントこんなにあるんだしスキルの進化や獲得を試してみようよ!」

「確かにそれもそうだね。スキルが増えたり強くなったらそれだけ生き残れる確率も上がるもんね」

「そうだな」


蒼の言ったことも一理あるため僕らはスキルポイントを使うことにした。


「まずどうs「食吸収のレベルをあげたい!」早いな⁉」

「蒼、どうして?」

「ケルベロスは暴食のシンボルになってる幻獣だよ!食吸収を進化させたら絶対それになるじゃん!」


僕の言葉にかぶせて自分の意見を言った蒼には自分なりの考えがあったようだ。実際に僕たちもこのスキルが強化されれば助かるので反対はしなかった。


【42スキルポイントを消費し食吸収のレベルを最大まで上げますか?】


僕が食吸収のレベルを上げようとしたらまたあの声が聞こえた。


「またこの声だ」

「多分だけどこの声ってスキル関係のときに聞こえるものなんだろうね」

「なるほどな」


しかし蒼が声の正体の予想を教えてくれたおかげであまり混乱しなかった。


【42スキルポイントを消費し食吸収のレベルを最大まで上げますか?】


「これ返事ないと繰り返すんだね」

「面倒だな」

「消費します!」


【食吸収のLVが10になりました。食吸収が進化します・・・完了しました。食吸収は暴食へと進化しました。】


どうやら蒼の狙いどおりに暴食へと進化したようだ。しかし暴食の効果がとんでもなかった。それは


・・・


≪暴食≫

大罪スキルの一つ。食らったものに込められた力の半分を吸収できる。生物を食べた場合その生物のスキルポイントの四分の一を獲得でき、スキルも50パーセントの確率で奪うことができる。しかし効果があるのは死後5時間以内の者に限る。


・・・


「そ、蒼なんなのこのぶっ壊れスキルは」

「自分にもわからないよ。たしかに進化させたら強くなりそうだなって思ったけど」

「これは強いって次元じゃねえだろ」


蒼のアイデアおかげで僕たちの能力は大きく上昇し、生存率も大幅に上がった。しかしこれはやりすぎだろう。そんなことを考えていると煉が声をかけてきた。


「なあ二人とも。あれを食ったら暴食発動するんじゃねえのか?」


そう言っている煉の視線の先にあったものは・・・ゴブリンの死体だった。


「いや・・・さすがにゴブリンは食べたくないかな」

「自分も異世界に最初にきて食べるのがゴブリンってのはなー」

「なら俺が食ってもいいか?確かにあれを食べるのは気が引けるがそれで生き残れる確率が上がるんなら俺は我慢するぞ」

「・・・そうだね今は生き残る確率を上げることが大切だもんね。僕も食べるよ」

「うん、自分もしばらくは我慢するよ。かわりに安全な場所まで行ったらおいしいものをみんなで食べようね」


生き残る確率を上げるため、そのために僕たちはあたりに散らばってたゴブリンの死体を集め・・・食らった。


【固有スキル≪暴食≫を発動します。MP1000up HP3000up 攻撃力500up 防御力300up 俊敏200up スキルポイント200を獲得 スキル≪剣士 LV3≫ ≪大剣術 LV5≫ ≪身体能力強化 LV9≫ ≪魔力操作 LV3≫ ≪火炎魔法 LV5≫ ≪雷鳴魔法 LV2≫ ≪帝王の威圧≫ を獲得しました。すでに所持しているスキロは統合されスキルレベルが1ずつ上がりました】


「これはすごいね」

「これで自分たち生き残ることができるんじゃない」

「あぁ、これで死なずに済みそうだな」


今回の強化は素晴らしく僕たちは感動していた。しかしそれはそうとして言いたいことがある。


「「「不味い」」」


そう、ゴブリンがあまりにも不味いのだ。肉は固くゴムのようで生ごみのようなにおいもする。しかもとんでもなく苦かったため僕たちは何度も吐きそうになった。こんなものは二度と食べたくない。そう僕たちの心は一つになった。


「ゴブリンのまずさはいったん置いとくとして、スキルポイント早く使おうぜ」

「まず新しく獲得可能なスキル確認しようか」


僕たちはゴブリンのことをひとまず忘れ、スキルの獲得を進めるのだった。


・・・


獲得可能スキル

≪経験値取得率増加≫ 必要スキルポイント50

≪天の目≫ 必要スキルポイント50

≪水魔法≫ 必要スキルポイント5

≪地魔法≫ 必要スキルポイント5

≪光魔法≫ 必要スキルポイント5

≪闇魔法≫ 必要スキルポイント5

≪回復魔法≫ 必要スキルポイント10

≪回復≫ 必要スキルポイント5

≪能力付与≫ 必要スキルポイント20

≪第六感強化≫ 必要スキルポイント10

≪身体変形≫ 必要スキルポイント60

≪サーチ≫ 必要スキルポイント2

≪縁結び≫ 必要スキルポイント30

≪縁切り≫ 必要スキルポイント30


・・・


「どれにする?」

「どれも強そうなんだよなー」

「そうだね」


僕たちはとても悩んだ。そして獲得することにしたスキルは・・・


「「「全部獲得します!」」」


全部だ。少々欲張った気もするが僕たちには暴食という心強いスキルがあるためスキルポイントはあまり気にしなくてもいいのだ。そして残ったスキルポイントも強化に使った結果ステータスは


・・・


名前 青葉弘人・大虎煉蛇・羽風蒼真

LV26

種族 ケルベロス(白変種)

HP  1500/8000

MP  3000/11000

攻撃力  1000

防御力  400

俊敏   500

通常スキル

≪魔導士 LV4≫ ≪剣士 LV3≫ ≪大剣術 LV5≫ ≪身体能力強化 LV9≫ ≪魔力操作 LV5≫ ≪五感強化 LV5≫ ≪暴風魔法 LV2≫ ≪火炎魔法 LV5≫ ≪雷鳴魔法 LV2≫ ≪水魔法 LV4≫ ≪地魔法 LV4≫ ≪光魔法 LV1≫ ≪闇魔法 LV4≫ ≪回復魔法 LV1≫ ≪回復 LV4≫ ≪能力付与 LV3≫ ≪第六感強化 LV1≫ ≪サーチ LV1≫


特殊スキル

≪取得経験値分配≫ ≪自己鑑定≫ ≪帝王の威圧≫ ≪経験値取得率増加≫ ≪天の目≫ ≪身体変形 LV1≫ ≪縁結び≫ ≪縁切り≫


固有スキル

≪暴食≫


加護

サルリエの加護


所有スキルポイント0


・・・


やりすぎてしまったと僕たちは思ったがこうしておけば僕たちの生存率はぐっと上がるだろう。そう思い僕らは探索を再開するのだった。

今回文字数がかなり多くなったのでスキルの詳細は次回書きます。

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