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愛する人ができた。

作者: 森山 美紀



高校時代から、男女の友情は信じるタイプだ。



それは今でも変わらないし、同性も、異性も、友達はみんな中性的な目でみている。



けれど最近、矛盾が生まれた。

高校時代の友人と付き合ったのだ。


7年もの間友達だった人を好きになって、彼も私を好きだと言った。



カッコつけようとか、恋愛においての駆け引きとか自分と釣り合ってるかどうかとか、そういう煩わしい感情を捨てて全力で愛せる人。



そんな人と今付き合ってる。




ガンディーも、

「汝、隣人を愛せ」的なこと言っていたし、

見返りを求めない一直線な愛ってこれかと思う。



こういう人と出会えたのは、今までたくさん恋愛してたくさん失敗してきたからだと思う。




ありがとう過去のどうしようもない男たちと、どうしようもない私の恋愛観。




これから、

同棲して、結婚して、これから一生過ごす上で取るに足る人なんだろうか、なんて考える必要もないくらいそれは必然にこれからやってくる未来だと思える。





性悪説とか性善説があるけど、

彼は「絶対に後者だ」と言った。




人間、生まれた時から悪なわけがない。


環境と、この世界に影響されて少しずつ誰しも悪を芽生えさせるのだと。





私は自分自身、その悪の部分、下心がすごく嫌で、なんでそう考えてしまうんだろうとかネガティブになる時がある。



でも彼は


「そんな風に考えるのはそうしないと生きていないからだよ。かわいそうなことだよ」


と言って抱きしめてくれた。




同情とかじゃなく、素直にそう思ったのだと思う。


くさいセリフを言う人だ。


でもそれはカッコつけなんかではない。


だって彼自身に七年間、一度も下心のようなものを感じたことがなかったのだ。




なんて綺麗な人なんだろうと泣きそうになった。



この人といると私は自分自身を好きになれる気がした。




いつも自分の感情を言葉にするのが苦手で、感謝の気持ちとか、愛情表現が乏しく、本当に好きなの?と聞かれることがよくあった。



返信を遅くしてみたり、あえて嫉妬させるようなことをしたこともある。



わたしの愛情表現はとても歪んでいるのだ。




でも彼は


「愛情があるなら、それでいいし、俺は大好きだから」


と言ってくれた。




就職がなかなか決まらないときも、


「やりたいことが見つかるまでやればいいし、お金がなかったら家賃も俺が出せばいい」


と言った。






私はこんなにも素敵な人の支えになりたいと思った。



自分の気持ちを表すことも、就職もこの人のためにもっともっと頑張らなければと思った。




占いは結構信じる方だけど、

この間占い師に、今の人とは長く続かないし結婚する相手ではないって言われて、そんなのは嘘っぱちだと思った。




ゴールまで辿り着けるのはカップルの数%。



それでも私は彼を、自分を愛して、信じている。





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