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どうぶつ村のエリカと妖艶なデーモン  作者: あめ野コッキー
1.5.VR生活SLG【ふれあい☆どうぶつさんの村】
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1.5.VR生活SLG【ふれあい☆どうぶつさんの村】

VR生活SLG【ふれあい☆どうぶつさんの村】


VR生活SLG(バーチャル・リアリティ・生活・シミュレーション・ゲーム)【ふれあい☆どうぶつさんの村】


フルダイブ型VRゲームの黎明期れいめいきにリリースされた、いわゆる箱庭はこにわゲームである。


人と同様の意思と知能(高度な人工知能)を持つキャラクターをはじめて実装したVRゲームでもある。


当時のフルダイブ型VRゲームは現実リアルとは程遠く、従来じゅうらいのゲームと何ら変わりのない3DCG(スリーディーシージー)の世界であった。


プレイヤーは、三頭身さんとうしんのどうぶつたちが暮らす、壁に囲まれた小さな村の住民となって村での生活を楽しむ。


お喋りしたり、遊んだり、時には住民の手伝いをしたりといったどうぶつたちとのふれあいをはじめ、部屋の模様替もようがえやオシャレ、虫取りや魚釣り、花や木のお世話、季節毎に行われる花火大会やクリスマスといった行事ごとも楽しめた。


なかでも部屋の模様替えは、どうぶつたちとのふれあいをこのゲームの一番の目的とするならば、二番目の目的ともいえる要素であった。


家具や壁紙、絨毯じゅうたんといった模様替えアイテムは万を超えており、プレイヤーはそれぞれ自分好みの部屋をつくりあげる。


現実ではとても大変で力のいる模様替えも、このゲームでは力のない女性や子どもでも手軽に楽しむことができた。


くして、このゲームの人気はリリース当初、莫大ばくだいともいえるものであった。


しかし、それも過去の話。


その後、フルダイブ型VRゲームはよりリアルを追求したものへとかわっていく。


このゲームのリリースから数年で、実写に極めて近い世界がフルダイブ型VRゲームの世界に再現されていたのだ(それでも3DCGという言葉からは抜け出せない程度のものではあったが)。


もちろんこのゲームの新作を望むユーザーの声は数多く寄せられたが、制作会社がその声に応えることはなかった。


他のゲーム会社がよりリアルを追求したフルダイブ型の箱庭VRゲームをリリースする中、『ふれあい☆どうぶつさんの村』はVRゲームの歴史の中に埋もれていったのだった。


しかしながら、現在もなおこのゲームを楽しんでいる者は存在する。


仲の良い友だちとの別れが辛いように、どうぶつたちとの別れなんて考えられないという者たちがたくさんいたのだ。


彼女もその一人だった。


いや、彼女にとってこのゲームの友人たちは、現実の友人と何ら代わりのない、もしかしたらそれ以上の、とても大切な存在なのである。

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