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城の正面扉が開かれた音がした。
先程の戦いから然程時間は経っていない。
しかし、プレイヤーが立て続けに訪れることは特段珍しいことではなかった。
人形をしていた彼女の顔は、感情を取り戻したように僅かに歪む。
彼女の心臓は三度大きく高鳴り、額には冷や汗が伝う。
彼女はゆっくりと息を吐き、恐怖する自分を落ち着かせながらプレイヤーの訪れを待った──。
「だれかあああああああああ!!!!いませんかああああああああああ!!!!」
幾ばくもない時間が経過した後、突然、城館中に何者かの叫び声が響き渡った。
城館中に響き渡る甲高くけたたましい叫び声に、彼女は顔を顰める。
「うるさいっ……」
叫び声の主は、やれ「ドアを開けて!」だの、やれ「電気をつけて!」などと叫んでおり、終いには「おばけなんてなーいさ!」なんて歌い出した始末である。
暫くの間辛抱していた彼女であったが、いつまで経っても収まりそうにない叫び声に我慢ならなくなった。
彼女は勢いよく立ち上がり、ドスドスと足音を立てて怒った様子で歩みを進める。
そうして勢いよく扉を開いて部屋を出ると、大階段のヘリに立って、この城の玄関口である大広間を見下ろした。
すると、正面扉の前に驚いた様子で彼女のことを見上げるプレイヤーの姿があった。
彼女は呆気にとられた。
そのプレイヤーは、彼女の知るプレイヤーとはあまりにもかけ離れた外見をしていたからだ。
彼女の知るプレイヤーとは違う、あまりにも異質なその身体的特徴から、彼女は思わずといったように率直な感想を呟いてしまった。
「ちっさ……」