第13話
「勉強って言ってもな〜、数学でわかんないものとかないし、魔法学とか地誌学とかはミーアやガイアと冒険してる間に習ったし、やることあんま無いのにな〜」
帝国学院の試験は難易度が大体センター試験、俺の頃でいえば共通テストくらいだ。
流石大国のトップ校だけあって小学生にこんなものをって思うし、高難易度ではあるけど、俺にとってはそこまで厳しい物ではない。
「そんなこと言ってないでさっさとやりましょう?」
「そうなんだけどさ…」
俺は苦笑した。あたりまえのようにアンナがいるからだ。アンナのお父さんはもう色々と諦めて俺にぶん投げたみたいだ。
「万が一試験に落ちたりなんかしたら私との結婚が遠のいてしまいますの」
ほんとブレないなぁ…
「大丈夫だから。このままやっていけばいけるいける」
前世でそこそこ勉強はできたし、今の頭脳はスッと覚えられるからホントに落ちる気がしないんだよなぁ。
「このまえの学院の過去問も余裕だったし、大丈夫だって」
「それならいいんですけど…どっちみち今は勉強するしかないのですから、やりましょう?」
◇◇◇
退屈な試験勉強を半年ほどやった今日。帝国学院の試験日がやってきた。
「ついにこの日がきたね」
「はい。受かるでしょうか?凄く不安です。これで私が落ちたら、私はスルト様と一緒に通うことができなくなってしまいますもの。そうしたらスルト様はどうなさいますか?まさか私を置いてひとりだ…」
「大丈夫だから!!大丈夫。なんならアンナが落ちたら誰が受かるの?って感じだから。ね?」
あ、危ない。アンナちゃんがトリップしかけてた…
「筆記試験100点と実技試験100点、魔法試験100点の300点のなか120点取れればいいんだよ?アンナちゃんなら実技と魔法だけで余裕で越えられるって!」
「ホントにそうでしょうか...?」
アンナちゃんは自信がないみたいけど、ユニークジョブの時点で合格確定みたいな話もあるし、絶対大丈夫だと思うんだけどなぁ。
「もしアンナちゃんが受からなかったら、俺も行かないから安心して」
「スルト様…そんなに私と同じがっk…」
「うん!」
ここで念押しておかないとまた不安状態になっちゃいそう。
そもそも恐妻ってユニーク(天格かもしれないらしいみたい)だし、落ちないのに。
「じゃあ行こうか」
「はい」
俺たちは手を繋いで、というか最初から繋がれた状態で帝国学院の門をくぐった




