誕生
初めて小説書きます。
最後まで描ききることを目標にしてます。
よろしくお願いします。
「おぎゃぁ!!」
...すんすん、臭くない。貧乏金なしの親ではない...
...ということは、今世は生まれた瞬間から人生無理ゲースタートではない?....
...まだ、ぼやけているから見えないが、今回の世界は電気がある世界か?魔法がある世界か?どっちだろう?....
...まず、性別はどっちだろう?男か女か?...
...今回も目立たず適当に烏合の衆に紛れて、平和に生きたい...
...勇者も聖女も大統領も発明家もめんどくさい...
...とりあえず、お腹が減った・・・。乳よこせぇ〜!...
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!!おギャァ!!!」
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はぁい!こんにちはぁ!
今回の名前は、アリスン・ベラルフォンだよぉ〜。性別は、女でした!!
そして、この世界は、電気がない世界で、剣とか銃で魔物をやっつけるファンタジーと中世の世界を混ぜた世界でした。
そして、魔法が存在してないようです。周りでは誰も使ってないから。
でもね、魔素が感じられるし、私の中にも魔法媒体が感じられるから使えるはず!!
大事なことだから、もう一回言うよ!
周りは魔法が認識されてないけど、私は使える!!
便利だから、こっそり使うけど、バレちゃいけないってこと。バレたら、一躍時の人になって烏合の衆になれないからね!!
目指せ、いっぱんじぃぃんー!!私はやるよ!
とりあえず、今はまだ生後2ヶ月のベビー。眠い..寝るよ...
**********
「アリスン様ぁ〜!!アリスン様ぁ〜!!どこですかぁ??」
「○△○□!!! ヤバイ、メアリーだ!」
現在、私は10歳になりました!そして、貴族でした。令嬢です!
顔は、...普通です。やったね、私!ビバっ普通!!
今は、メイド達から隠れて鍛錬中!
ん?何を鍛錬してるって?もちろん魔法!
日々、こっそり使って魔力を上げてるの!
あと、剣術もね!
幸せに老衰できるように生き残るのが毎回私の生きる意味なの!
毎回ってどういうこと?って思ったかな。
実は何十回も人生をやり直してます。
でも、やり直しって言っても同じ人になるわけじゃないのぉ。死んだら、前の記憶をもって転生するだけ。
つまり、私の前の何十人もの人生の記憶を持ってるのさ!!
しかも、性別も男だったり女だったり、生まれてすぐ食べるもんなくて数日で死んだこともある。
あれは、きつかったなぁ....。
家はなくて、下水道みたいなところだったのか臭くて最悪でね(泣)
ちなみに魔道士だった時も、侍だった時もある!
でも、いいことってあんまりないの....。
生まれる世界がバラバラだから、知識も役に立たないし。
運良く同じ世界に生まれても、前回の生から何百年も経ってるから歴史も常識も役に立たない凹
役に立つのは、強い精神力と順応性、魔法の知識と体が覚えてる身を守る技!
これだけあれば、いいじゃんって思うでしょ?
違うんだなぁ〜、これ地獄なんだよ。
だって、色んな世界で過ごすって結構混乱するっしょ?人格もいっぱいあって大混乱!
そのせいで、2回くらいは順応出来なくて廃人!その狂ってた人生も覚えてるの。
いや〜、その感情引っ張ってくると速攻狂えるけど、今はやらない。平和に老衰大事!!
あとね、魔法で無双してヤッホーしたら魔女狩りにあったこともある....。
目立つの危険でござるよ。普通、普通が一番!
人生悲観して死んでも、そのあとその記憶持ってすぐ再転生するってどうよ!?
こんな体質の特典いらないわ!!ちょっと気を抜けば精神混乱する人生がついて回る。
力があってもプラスマイナスゼロだよう....
ちなみに、なんで前の人生の記憶を持って転生してるのか気にならない?
それはね。一番最初の人生が原因なんだよ。
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「そっちに行ったぞ!回り込んで挟み撃ちだ!」
「ガウウィン隊長、捕縛準備完了しました!」
「照準:黒龍神!セットレディー! 発射!
バースト用意! ブラストオン! レディエイションキャノン最大出力発射!」
ゴゴゴゴ..ゴシュドーンっ!!!!!!
『グギャギャグギャぁ!!おのれ、人間のくせに...
死ぬ前に呪いをかけてやる...そこの人間、お前に特大の呪いをかける!一生死ねない呪いだ!くらえ!』
ボフッん!
「な、なんだこのもやは!うわぁああ!!」
「ガウウィン隊長!!」
「...なんだ?何か変わったか?」
「いえ、見た目は変わっておりません。どうなってるのでしょう?」
ピカーっ!!
シャラララ....
光の粒子があたり一面に舞い踊って、ガウウィン達を包み始めた。
その光が和らいでくると白い龍があらわれた。
『妾は、光の神だ。混沌の黒き神を葬ってくれて感謝するぞ。呪いを消すことはできないが、弱めるための祝福をやろう。このままでは、細切れになっても意識は常にあり痛いと思いながら永劫生きていかないといけなくなる。それでは、あまりに不憫だ。』
『死ぬことはできるが、精神は未来永劫残るものに変えてやろう。』
『汝に、祝福を。』
テッテレ〜!
こんなこんなで、いまのわたーしがいます。
人よりできることが多かったので、すべてを披露したら大賢者にもなってしまった時もあったが、ブラック企業も真っ青な忙しさで過労で死んだこともある。
だから生涯普通に老衰っ!これ大事!!
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「アリスン様〜!!見つけました!」
「メアリー...、私にも1人になってだらだらしたい時もある。監視は無用だ!」
木の枝からバク転宙返りして、回転をつけて重力をなるべく減らして華麗に着地!!
うむ、今回も10点満点。大満足だ。
「御学友のエリザ・トールテン様がいらっしゃいましたよ。全くあなたは、魔獣猿ですか!討伐されますよ!」
「大丈夫だ、メアリー。冒険者が来たら返り討ちにして危険第1級個体になってやるぞ!」
「いくら身体能力がよくても、令嬢には無理です。諦めくださいませ。さあ、温室にお茶のご用意をしております。急いでくださいませ。」
秋も近づき少し肌寒い陽気であったが、温室には日光がサンサンと降り注いでいたため、温室を開けると心地よい暖かさと花や木々の豊かな匂いがして体が癒えた気がした。
奥に進むと、アフターヌーンティーの用意がされていてそこに1人の令嬢が待っていた。
「ご機嫌よう、アリスン様。私、トールテン伯が娘エリザ・トールテンが、多忙な最中わざわざ馳せ参じましたわ。」
「ご機嫌よう、エリザ様。ご多忙の中、来ていただき恐悦至極でございます。」
お互いに、見惚れるような完璧なカーテシーで挨拶をした。
「どうぞ、お座りになって。エミリーに、早摘の紅茶を入れてもらうわ。」
椅子に、浅く腰掛け紅茶を一口、お菓子も一口。
毒味が完了したことを確認し、エリザも同じく一口。
「さて、エミリー以外のものは下がって待機しててくださるかしら?」
従僕やメイド達は、声が聞こえない遠くまで下がりこちらを向いて待機した。
「............。でさ、エリザ!婚約ってどうなのさ。相手はどんな奴!?私より頼りになりそう??もやしのようなヒョロ男だったり、腐ったみかんのような女々しい男?それとも、頭のネジが1本も2本も足りないバカ男?ちょっと、詳しく教えなっ!!」
姿勢と笑顔だけは優雅に見えるが、目だけ血走り捲し立てた。
アリスンは、普段は令嬢らしく振る舞っていたが、メイドのメアリーと仲がいい学友だけには気取らずはっちゃけていた。
対面に座るエリザは淑女のかがみようにおっとりと首を傾げ、微笑んだ。
「ふふ、いつもながらその変わり身の早さ感服しますわ。アリスンといると、居心地がいいですわ。」
何を言っているのだ!
それはエリザの方だ!
癒し系のオーラが半端なくて動くとほのかにいい香りがして老若男女を虜にする魔性の女だ。
毛先がくるくると巻かれて天使の輪も浮かぶ金髪に、新緑のように澄んだ緑の目!鼻はちょこんと申し訳なさそうに、当然毛穴もない!口は小さくぽてっとしていて、うん美味そうだ!
今世は女だが、男だった時もあるので一般女子よりは、気持ちが悪いくらいドキドキ胸が高鳴る。
あ、だからって女の子が恋愛対象じゃないよ。ここ大事!
今までも、人並みに結婚したりしたけど異性を対象にしてる。めちゃくちゃ身を滅ぼすような恋は今までしたことないけど、居心地がいい異性と結婚してたよ。
なんてったって、烏合の衆になるには普通大事!
でもさ、お気に入りの同性の子には幸せになって欲しいし全力で愛でたい!!私よりいい男はそうそういないが、マシな奴をエリザには所望するぞ。
で、どんな奴なんだ?
「んー、お相手はアルゲーティン家の嫡男ファラウト様。武より文に秀でる家系ね。代々、大臣職につくことが多いからお買い得??って感じかしら。アリスンが言う”ザ、いんてり“って言う方ではないわね。フワッとしてて、綿飴みたいな雰囲気の方ね。年は今年学院を卒業したので十七になる方よ。今は行政府で働いてるわ。」「どう?お眼鏡にかなって?」
こてんと、首を傾げて私を見つめた。
可愛いぞ、胸キュンだ!!
「ファラウト??うーん、わかんないな。学院で被ってないと情報がない。社交デビューも先だしな。比較的若い世代が集まる茶会にでも行かないと会えないかもなぁ。」
この国では、10歳から16歳までの裕福な貴族・商家の子息子女は学院に通う。そこで、社交や教養を学ぶ。
アリスン達も春から学院に通っていた。
当然、アリスンは10歳から16歳までの学院生徒は全員網羅していた。
貴族に生まれると情報を制するのがなんてったって大事だからね!
流石に、一人一人の行動を観察できないので、できるメイド達(主にメアリーが)が、従僕やメイドから世間話のように主人の特徴や趣味を仕入れてレポートしてくれる。
私は、それを持って遠くから観察する。
そしてそいつの絵姿を横に描く。
画家になったことはないが、似顔絵を速描写する技術を取得した人生がある。知識や技術は、財産だ!
まぁ、この人生も大変な人生だったんだけどね。
家がなくて、母親も産後の肥立ちが悪くて、私が小さいうちに死んじゃってさ。父親は生まれた時から居なかったし?
その日食べるものもなくて、ちびっ子だから力仕事はできないしで。困った結果、似顔絵を描いて暮らしたのだ。
最初は紙も鉛筆もないから、廃材を拾って木枠を作り、さらさらした砂を入れてサンドアートをして小銭を稼いでいたんだけど。まわりも真似し始めて小銭が稼げなくなって....。
今度は小銭をもとでにして、紙を購入して似顔絵を描いて売り、細々と暮らした人生を送った。
この時は貧乏だったから、恋愛もしてなくて、ただ生きて死んだ。
老衰?うーん、栄養足りてなかったから老衰って感じじゃないかな。エネルギーがなくなってポキっとあっけなく亡くなった気がする。
うん、だから魔素がある世界ってありがたい!
マジシャンになったり冒険者になれると、そこそこの生活ができて楽しめるからね!
今世は最高な部類だね!令嬢で衣食住はきちんとあるから、目立たず貪欲に生きて娯楽を満喫する余裕あり!きっと幸せな老衰ができる。
神様、ありがとう〜〜〜!でも、できればこの特典無くして下さ〜い!
そんなこんなで、私の金庫には手作り貴族名鑑があるんだ!
人の顔と名前を覚えるのが、超苦手だから役立つのだ。次のターゲットは、ファラウトで決まりだ!!
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今日は、代々文官系のカーベルク家のガーデンパーティーに潜入中。あの後、幾つも茶会に出席したがファラウトがいない...。私の心の友エリザの相手は、どこだぁああ!!っと、思ってたら今日のリストにいましたよ!綿飴男、いざ参らん!!
「アリスン様〜。ご機嫌よう。」「おー、アリスン。今日は着飾って少しはいいじゃないか。」「制服じゃないアリスンなんて新鮮だね。」と、知り合いに声をかけられ適当に挨拶。
「ご機嫌よう。皆様、お会いできて嬉しいですわ。最近、わたくし学院の卒業生の方とつながりを持ちたいと思ってまして。将来の目標を決めたいのでお話を伺いたいのですけど。今は行政に興味がありますの。
どなたか、お兄さんが行政府にいる方はいませんか?」
「アリスンは、真面目だな〜。まだ学院1年生じゃないか。」
「ハスウェル、あなたはこれから騎士科に行くと決まっているからって、考えることを放棄すると早死にするよ!寿命を全うするために、少しは頭を使いなさい!脳が筋肉で鍛えられると思ったら、お門違いだよ!」
アリスンはこそこそと周りに聞こえないように地を出しながら一刀両断した。
ハスウェルは、武門の下級貴族でズカズカとパーソナルスペースに侵入してくる性格で、秋にもなった頃には地であしらわないと面倒くさくなってしまった1人だ。
「やあ、アリスン。僕の兄さんが行政府にいるよ。行政に興味があるの?紹介してあげるよ。」
釣れた〜!!こいつの兄さん狙いだったんだよね!こいつの兄さんも今年新卒で行政府に入ってるから繋がりで喋れると思ったんだよね〜。うふふん♪幸先いいじゃなーい。さあ、いざ参らん!!ファラウトまっとれ!
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「やあ、兄さん!今ちょっといいかな?」
「ん、コンラッドどうした?」
「実は、僕の友人が行政府の仕事に興味があるみたいでさ。ちょっと、話してあげてくれるかな?」
コンラッドの影から、そっと出て淑女の挨拶をした。
「アリスン・ベラルフォンですわ。コンラッド様には、いつもお世話になっております。わたくし、将来の夢がたくさんありまして。その中の1つに行政府がありお話させていただけますか?」
今までの人生で培ったあざとい上目遣いと、ワザと潤ませた瞳で、庇護欲MAXアリスンだ!
顔は、普通だがやらないよりマシだ......。
「どうも小さなレディ。僕はコンラッドの兄のキアンだよ。どういう仕事をしているかでいいのかな?」
「はい、わたくし貴族に生まれたからには、領民を守るために何をしたらいいか考えているのです。
特に行政救済法を適用した事例に興味がありまして。」
「そっか、君はその歳で色々考えてるんだね。すごいなぁ。僕も新卒だから、答えられることは少ないけど。それで良ければ。 あ、ファラウト!君も一緒に弟たちと話さないか?」
「僕でいいのかなぁ。あまり役に立たないかもだけど、いい?なるべく頑張るよ〜。」
ホワっと、間延びしてそうな感じでファラウトがそばにきた。
きたよ、きたよ!ふふん、まっててね!可愛いエリザよ、ファラウトを解剖して説明書を作るよ。軟弱だったら、エリザを渡さんっ。
コンラッドの兄さんのキアンが、話をしだした。
「行政救済法とは、行政法において、国民の権利が行政によって違法か適法かを問わず侵害された場合、その権利を救済する法律の総称ってのは、知ってるよね?国民に利益をもたらす授益的行政行為や租税を課すなどの侵害的行政行為もあるんだけど。稀に行政活動が違法に行われたり、国民の権利や利益を侵害する場合もある。この時、国民の利益を守るために存在してるんだ。」
「ん〜、兄さん難しすぎてわかんないよ。」
「そうか....なんて言えばいいかな。んー.....」
「キアン、よければ僕の仕事を交えて話してみるよ。」
ニコニコふわふわ癒しオーラを醸し出しながら、ファラウトが喋りだした。
「つまりね、行政救済っていうのは、行政活動によって国民の権利や利益の侵害に対して、行政府から与えられる特別な救済ってことね。
もっと砕けていうとね、行政っていうのは国民の権利利益を保護して社会経済の秩序を守ることを目的にしている。
だけどね、行政活動がすべて国民の権利利益を保護するとは限らないのも事実でね。中には、違法または不当な行政活動もあるんだ。
たとえば、下町の食堂でだした食事が原因じゃないのにもかかわらず、食中毒を引き起こしたとして店主に、なんらかの処罰があったとするでしょう。でも、あとで他に原因があったことが判明して、その原因をつくり出した犯人が遅れて処分を受けたとしても、先に処罰を受けた店主がなんらかの措置で救われないといけない。そうしないと同じ過ちが繰り返され、国民が不安になる。
だから、僕たち行政官は処罰が妥当であったかをたくさん議論して現場を見る必要があるんだ。それで間違って処罰した店主には賠償金を払ったり、近隣にこないだの処罰は不当であったことを周知するんだ。
大体、1つの案件2、3週間かかるかな。それを同時に3件とかこなすからやりがいがある仕事なんだよ。
今は下っ端だから、現場に行って調査することが多いから肉体労働って言ったほうがいいかも(笑)」
-閑話休題-
結局、ファラウトは説明もわかりやすいし、ちゃんとしている男だった。
だけど、ふんわりした雰囲気に騙されるけど結構腹黒だと思う。
笑顔の裏の顔にゾクってなることもあった。これはお得物件なのか?
今後も交流していくと、うまく使えそうな人物だったから大収穫。使い所間違えると、多分大事故が発生するけども...。
とりあえず、愛しのエリザを安心して(?)嫁がせられる男だった。よかった。
私?うちは放任主義貴族なんだ。自分の結婚相手は自分で探すって感じ〜。一人娘だけど、独身なら独身でいいらしい。外戚から養子を取ってもいいしってね。
男も女も皆平等で愛する私だから、今世は程々に気に入った男の中からプロポーズされたらOKするんだ〜、...多分。
※法律は、でたらめです