道中
「じゃあ、出発しよっか。」
マイハが言う。
「うん。準備万端だよ、マイハ。」
「いつでもオーケー。」
私たちは町を離れて王都へ行く。町にはもう家は残っていないが、お義父さんの墓があるので長期休暇とかでは帰ってこれると思う。
― 三時間後 -
私たちは王都に向かって歩いていた。すると、
「おいおい、騎士団さんよお。ここから先に行かせると思うかぁ?」
馬車が盗賊に襲われていた。その光景を目にマイハが、
「うわぁ、なんてテンプレ。」
その言葉に私もメルアも同意した。
「本当にね。」
「うん。」
「それで助ける?」
マイハが聞いてくる。
「まあ、助けるしかないでしょ。」
「死なれたら、寝覚めが悪い。」
私たち二人も賛成する。
「じゃあ、わたしが魔法を放つから、メルアは打ち漏らしを、アエリアはあの馬車と人を守って。」
「わかった。」
「了解。」
メルアが行動しようとするので、
「まって。メルア、隠形わたしたちにもかけて。」
「どうして?」
「あー。それには私も賛成。助けたら、とっとと逃げるよ。」
「なるほど。じゃあ、アエリアも速度上昇用意しといて。」
「そうするつもり。」
打ち合わせは終わった。
「じゃあ、行動開始!ターゲット・ロックオン!《ピンポイント・パラライズ》!」
盗賊全体の動きがほとんど止まったが、リーダーだと思われる人のみは動いていた。
「何!?パラライズだと!?いったいどこから!」
リーダーと思われる人が叫んでいる。騎士団には今のうちに動いてほしかったが、大半は満身創痍だ。ギリギリのところだったようだ。
メルアが音もなくリーダーに近づく。
「《スタン・ショック》」
パラライズより強力な麻痺だ。リーダーの体がビクンと跳ねる。
「任務完了。」
盗賊たちの盗伐は終わったので、あとは私の仕事だ。
「お疲れ、あとは任せて。ターゲット・ロックオン《ピンポイント・ヒーリング》」
私は騎士団のみ回復させて、
「あとはお願いします!では!《アクセル・ブースト》」
私たちは逃げ出すようにそこから走り去った。なにかいってたようだが、聞こえないから、知らないのだ。そうして、少しハプニングがあったが、なんとか王都についたのだ。
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