顔合わせと報告 2
まだまだ未熟なので文体が変化すると思いますが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。
2020年6月3日に本文や幾つかの箇所を修正しました。
「まず播種船建造技術を開発する過程で建造した艦を太陽系外に調査目的で派遣した際、近傍の銀河に地球人類の遺伝子に酷似した遺伝子をもつ原生生物のいる惑星を発見したので播種船を建造、その星の近傍へ向けて移動しました。これには船内時間で100年かかりました。播種船のスペックについては概略をご覧ください。」
そう言ってアリスに手渡されたタブレットを見る。
播種船 ARK-II
艦外殻 月
重力発生装置 地球に合わせ1Gに設定
バザードラムジェットエンジン 360基
核融合炉 160基(予備含む)
完全環境型空間(底面500km、全高200km) 4つ
艦船発着港 16箇所
NOAH 月内部へ移転
最大収容可能人口 1億人
アンドロイド1000万体
なんか大変なことになってる…
僕が戸惑っているのは分かってるいるだろうにメイド服の感想へのお礼とばかりにアリスは続けた。
「この惑星への移動の際も技術開発を行いSFの中のものであったFTL航法やFTL通信技術の開発に成功、他にもSF作品に登場した技術の多くを開発することに成功しました。これら技術開発の指揮はイヴが行なっており、今後もその予定です。」
マジか!すごい!イヴすごい!これならほんとにSFに出てくるいろんなものが作れるぞ!
「お喜びいただけたようで何よりです。瑛士」
イヴはデキル女って感じの凛とした笑顔を向けてくれた。
「本当にご苦労様!」
「それではお待ちかねの軍事方面での報告です。地球統一政府軍は文字通り全滅しましたので、アンドロイドによる軍隊として地球統一政府防衛軍を新設しました。概要は先程のページを右へスワイプしてください。」
地球統一政府-防衛軍
総司令官 Adam
防衛軍航宙聯合艦隊 25艦隊
◯所属艦艇一覧
第16世代型航宙戦艦 50隻
(1隻につき10機の多目的無人機を搭載)
第18世代型航宙母艦 25隻
(1隻につき40機の第23世代型制宙戦闘機と40機の第23世代型攻撃機40機、その他多目的無人機各種合計100機を搭載)
第19世代型航宙巡洋艦 200隻
第21世代型航宙駆逐艦 500隻
第12世代型航宙補給艦 100隻
第14世代型航宙強襲揚陸艦 50隻
第4世代型資源採掘艦 50隻
第10世代型調査艦 15隻
防衛軍航宙陸戦隊 20個師団(アンドロイド20万体)
防衛軍航宙航空艦隊 20艦隊
◯所属機一覧
第23世代型制宙戦闘機 400機
第23世代型攻撃機 400機
多目的無人機各種総数 1000機
この字面だけで厨二心が舞い上がりそうなほどにかっこいい!!!
小さい頃両親に初めてゲーム機を買ってもらった時ぐらい嬉しい、いや規模は全然違うんだけれどもね。
もう僕の顔は表情筋がつりそうなほど笑顔になっていることだろう。
「すごいよ!本当にすごい!!アダムが司令官なんだね!なんかすごく納得したよ!」
「ありがとう、瑛士。」
アダムもすごく嬉しそう。でも頼れる漢って感じはちっとも変わってないのがすごいと思う。
「それだけではありませんよ瑛士さん。瑛士さん直属の部隊として1個師団と1個航宙航空艦隊、そして1個艦隊も編成してあります。これらは儀仗部隊としての面もあるので外装や歩兵装備が当別仕様となっております。」
なんか嬉しすぎて泣けてきた。
ていうか文字通り涙が止まらない。
多分嬉しさだけじゃないんだろうな、あの時からすごく時間が経ってるみたいだけど僕にとってはほんとについ最近の出来事なのだから。
「瑛士さん!?どうしました!?」
この後落ち着くのに時間がかかったのは仕方がないだろう。
ずっと夢見てた僕専用の艦隊が手に入ったんだから。
それに…人はここまできたんだ、地球文明はまだしっかりと、消えてなんてなかったんだって思えたんだから。
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「それでは報告を続けさせていただきます。」
この物語はゆっくりのんびり進める予定なので気長に付き合っていただければと思います。