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普遍

作者: 天海 千


───自分のいきる意味とはなにか。


そう考えたことはないだろうか。

俺は幾度も考えたことがある。まあ、恐らく中二病の一種だったのだろうが、もし、自分なりの答えをその時見つけられていたら俺の人生は大きく変わっていたかも知れない。

人生というのは数奇なものだ。そんな話を聞いたことがある。だがそれは、一部の人間にとってだろう。少なくとも俺の人生に不可解で、珍妙な出来事などついぞ顔を見せることはなかった。


───くだらない人生の話をしよう


ただ敷かれたレールの上をひた走る。それ以外の人生を過ごせるものが、現代という枠の中でどの程度存在するのであろうか。いや、現代だけでなく、人類が歩んできた歴史の中でどれ程の者がレールを逸脱することができたのだろうか。よしんば逸脱したとしても、人間の持つ大きな流れに逆らい、それでいて拒絶にも排斥にも耐え自ら一人の道を拓く者がどれ程の数存在しただろうか。

つまるところ、俺も外れない者だった。それだけだ。

何となく生き、いつともなく死んだ。俺の人生の説明などこれ以上必要はないだろう。

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