ステータスプレート
歩いていると、ギルドを見つけることができた。
へー……ギルドって意外と大きいんだなぁ。
見た目はよくゲームや小説に出てくるような、酒場と合体したような施設だった。
実際に酒飲めたりするのかね。
あー……飲みたくなってきた…。
何とか飲みたい気持ちをぐっと抑え。中に入る。
ギルドの扉はかなり大きいようだったが、営業中は開けっ放しのようだ。
そういえばこの服、珍しい目で見られているのに違いはないけど気味悪がられるほどではないんだなぁ。良かった良かった。
中に入ると、まだ昼間だってのに酔いが回ってるおっさんやナンパしてる野郎など様々だ。
とりあえず僕はお酒をー……じゃなかった。
周りを見渡してみる。
見る限り、受付や酒を飲むところくらいしか施設はないようだ。
「さて、と。受付に行けばいいのかなー」
スーツとは違うが、キリッとした雰囲気を纏った服を着ている職員の方へ歩いていく。
僕が近づくと、受付の人も気がついたようで声をかけようとしてきたが、少し驚き、詰まっているようだった。
なんかこの反応面白いなぁ。
「こんにちは。こちら受付になります。今回はどういったご要件でしょうか」
「あー、ステータスプレートっての貰いたんですけど……」
するとテキパキと手元を動かし、準備をしてくれる。
というか、ギルドの受付は女職員ってやっぱり相場が決まってるんだなー。
「はい、それではご案内致しますのでこちらへどうぞ」
女職員について行くと、ある部屋に案内された。
なにこれ?水晶玉?
部屋にいくつか置かれている水晶玉の前まで来ると、例えるならスマホと同じくらいの大きさの茶色っぽいカードを手渡された。
「これは?」
「言うなればこれはステータスプレートの元、でしょうか」
なるほど、これになんかしたらステータスプレートにやるんだな。
「それをこの能力探知石の下に置いてもらってから、手を添えてください。」
へぇ、これ能力探知石って言うのか…なんかカッコイイなぁ。
「私達職員は、お客様のプライベートを守るという意味でステータスプレート発行の際、一度戻るよう言われていますので、出来ましたら誰でもいいのでまた職員にお渡し下さい」
「あ、はい。分かりました」
職員は失礼しますと一言いい戻って行った。
えーっと、確か……下にカード置いて、手を添える……と。
手を添えると、探知石が光だし、その光が増したあと、その光は下のカードへ移動して行った。
すると光は消え、カードをチラリと見ると、しっかりステータスプレートなるものになっていた。
おお!ちゃんと僕の名前も書いてある!
日本語じゃないけど……。
ステータスプレートには、名前やレベルの欄、経験値を使って獲得出来るスキルの欄があった。
あと身体能力を数値化したであろう欄かな?
他の人のを見たことがないから高いのか低いのかは分からないなぁ。
そしてステータスプレートをポケットにしまうと、受付に戻ることにした。
来た道を通り、受付に戻ってきたのだが、どうやら先程の女職員は別の人を相手しているようなので、別の職員の方へ行く。
「あの、ステータスプレート発行してきたんですけど…」
「あ、はい。お預かりしますね」
ポケットからステータスプレートを取り出すと、身体能力の欄の数値が消えていた。
「あれ?ここの数字、なんで消えてるんですか?」
「あぁ、これは無闇にお客様の情報を見られないようにするため、魔力を流さないと見えないようになっているんです」
なるほど、それなら確かに安全だろうけど、これってさっきは、僕魔力流せた扱いなのかな?
「ステータスプレートは魔力を少ししか持たない方でもかなり楽に使用できますよ、実質誰でもですね」
「それなら安心ですねー」
一通り疑問が解決したあと、ステータスプレートの使い方などの説明を受けることになった。
キレアさんから聞いた話と大体同じだったが、特定の行動をとると、その行動に応じたスキルの経験値が入るということのそうだ。
経験値を貯めると、ステータスプレートの操作から色々なスキルを獲得することができて、そのスキルは人によって違うそうな。
「この取れるスキルが違うっていうのは、その人の性格とかに影響されたり……?」
「はい、つまりはそうゆうことですね。」
それじゃあ僕のスキルは何となく想像つくけど、かなり歪んでそうだな。
これでも自分の性格の悪さは自覚しているのだ。
「ステータスプレートの説明はこれで終わりますが質問などありませんか?」
「あぁ、はい。ありがとうございました」
僕は受付を離れ、ステータスプレートを確認してみる。
おー、ちゃんと身体能力の欄も見えるようで良かったぁ。
まだ取れるスキルはない…か。まぁ仕方ないといえば仕方ないよね。
こういうのは魔物とかを倒すと経験値が入ると相場が決まってるんだよなぁ。
えっと……こういう時なんていうんだっけー…
あぁ、そうだ。
ひと狩りいこうぜー!ってね。
僕はステータスプレートをポケットにしまったあと、とりあえず魔物を倒すことを目標に外に出た。
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