掌編小説集8 (351話~400話) リンゴ 作者: 蹴沢缶九郎 掲載日:2017/01/27 木から落下したリンゴを見て、万有引力を発見したとされるニュートン。だが、事実は少し異なる。 空には、暖かな陽を照らす太陽とゆっくり流れいく雲、数羽の小鳥達は、さえずりながら彼方へと飛んで行った。 その日、リンゴの木の下で読書に耽(ふけ)っていた青年ニュートンは、突然、自身の頭上に何かが落ちてきた事に気付き、それが、実(じつ)は落ちてきたのではないという事にも直ぐに気付いた。 リンゴが落下したのではなく、自分がリンゴに落下していたのだ。