第十話 お泊りパーティ♬
「やっべぇ。時間ねぇっ!あぁもういいや、有紗!服貸せっ!」
「えっ?あぁ、良いけど。」
「違う!お前の制服だ!体操服着てるだろ?」
「ええっ!良いけどさ、ちょっと待って……はいっ!」
「あざす。有紗!ショートの金髪男子用ウィッグクローゼットから出せ!」
「分かった!あ、化粧は?」
「まかせろっ!リップとアイシャドウ、つけま、チークだけすればいい!」
「りょーかいっ!はい、ウィッグ。」
「あざすっ!完成だぁっ!」
「おおっ!カワ(・∀・)イイ!!」
「有紗司会よろしく!」
―5分後―
「ここでサプライズでミルキー登場っ!」
「こ、こんにちは……。今回からまともになりました。ミルキーこと………。」
_人人 人人_
> 葉金凌です <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
「えっ………。」
開場が混乱に陥った瞬間………
「凌!写真撮らして!」
「どうやったらそんなに可愛くなれるの?」
などと女子から注目を浴びた。
「え、あ、俺は単に妹のリップ、チーク、つけま、アイシャドウ借りただけ……。服は有紗の。ウィッグは俺よくコスプレするからそれ用。」
「はっ?完全女子じゃん」
「あ、あははははっ………。」
「はぁい皆さん?今からコスプレ衣装貸出します!ミルキーちゃんにもリクあり!」
ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪
と一同叫んだのが午後8時半。パーティは9時までの予定。このままだと絶対に終わらない。有紗には秘策があるのか。
「凌?さっきクラスメイト全員の親に許可とっといたから。お泊りパーティになるし。」
「りょっ!」
「り、リクエストいいですか?」
「いいぜ!何が良い?」
「中二病………。」
「分かった。」
まさかそれが全員のリクエストだったとは………。