用語設定総集編
最後に、用語設定の総集編です。
本編未公開設定、ボツもの、あるいは最初期設定なんかも混じっています。一部解説着き。
『アーティフェクタ』
神兵とも呼ばれる。
月内部から発掘された巨大な人型の生命体。
レーヴァテインを始めとし、全三種のアーティフェクタが確認されている。
フォゾン適合値の高い人間を内部に取り込み侵食することで活動する。
全長は30〜40メートルほどであり、どれも意思を持っているが人語を話すことはない。
〜解説〜
アーティフェクタの初期設定。 月内部で発掘された、という設定は異なっているが、あながち全く間違っているわけでもない。
それ以外の事は特に変更点はない。 ただし、最も古い資料のため、本編のアーティフェクタの意味合いとは若干異なる。
『レーヴァテイン』
通称1st。 レーヴァと愛称で呼ばれることが多い。
アーティフェクタの一機であり、形状は女性に近く、頭部装甲の背後から髪が生えている。
本体と外部装甲が存在し、外部装甲はレーヴァそのものを覆い隠している巨大な鎧である。
外部装甲は付け替え、修理が可能であり、装甲が破壊されただけではレーヴァはダメージを負わない。
ある程度の自己修復能力を持ち、生身の本体だけでなく破壊された装甲もフォゾンにより修復する。
起動にはフォゾン適合者とそれを補佐する干渉者が必要。
干渉者は外部装甲の上にさらにそれぞれの思考、趣向を反映したフォゾン装甲を装着し、レーヴァの主武装となるフォゾン兵装を構築する。
適合者は干渉者との肉体的、精神的接触が必要となり、操作中は感覚を共有する。
フォゾン装甲は多くの攻撃を無力化し、その下にある通常装甲もまた高い強度を持つが、万が一本体までダメージが到達した場合、痛み、肉体的欠損はパイロットにも現れる。
またフォゾンの操作により干渉者は肉体がフォゾン化、多大な精神負荷がかかるため長時間の戦闘は不可能である。
干渉者の存在によりカラーリング、性能が変化するが、レーヴァの特徴として全ての形態で翼を所有する。
〜解説〜
レーヴァテイン設定。 これも、初期のものである。
肉体的欠損がパイロット(厳密に明記はされていないのでなんともいえないが恐らくは適合者のほう)に生じる、つまり干渉者にデメリットが存在しない設定だったのだろうか。
適合者がレーヴァテインを直接操り、感覚も共有している設定だったようだ。 それでは干渉者が空気になるので、恐らく修正したのだろう。
それ以外の設定はそのまま生かされている。 まず最初にロボットの設定を、と考えていたので、この段階でリイドやエアリオなど、キャラクターは構想していない。
『レーヴァテイン=マルドゥーク』
レーヴァテインの干渉者としてエアリオ・ウィリオが搭乗している状態。
装甲のカラーリングは銀がメインでところどころ金。 外見は西洋甲冑に近いが、生物的デザイン部が多い。
細身な機体が多いレーヴァテインタイプの中では珍しく重装甲であり、攻撃を受け付けない。
エアリオの心理である排他的な精神が影響しているものと思われる。
頭部に一本角があり、リイドはこれを攻撃用に利用したが、本来は飾りのようなもの。
流転の弓矢は大気中のフォゾンをかきあつめいくらでも矢を生み出す事が出来るほぼ無制限遠距離攻撃であり、命中した対象を氷結させる効果を持つ。
具体的には冷たいわけではなく、接触対象を凍結させるという概念を打ち出す兵器。
主武装である流転の弓矢のほかにもいくつかの武装を持つが、どれも中〜遠距離武器であり、マルドゥークは近接戦闘には向かない遠距離攻撃タイプである事が伺える。
名前の引用元はメソポタミア神話の水神マルドゥク。
最高神なくらいなのでスゴい神様ですが、説明すると長いので割合。
〜解説〜
連載直前に書いた設定。 ほぼそのまま完全に本編の設定と同一。
恐らく、本編あとがき部にも乗せたものだと思われる。
完全に余談だが、マルドゥクの母は確かエア神とかいうので、そこからエアリオという名前が派生している。 うろ覚えだけど。
『レーヴァテイン=マルドゥーク(オーバードライブ)』
エアリオとシンクロし、真の力を発揮したマルドゥーク。
非常に高い開放値を引き出し、マルドゥークという機体が持つ能力を最大限まで引き出した状態。
各部スラスタの合間から光りを放出し、超スピードでの飛行のほか、凍結、落雷、暴風などを発生させ攻撃できる。
防御能力に優れたマルドゥークの覚醒状態であるオーバードライブ防御能力は非常に頑丈であり、並大抵の攻撃ではビクともしない。
自分の周囲に結界を展開する能力や、強化ユウフラテスによる攻撃は全アーティフェクタ中最強と目される。
ちなみに他の機体…イカロスやイザナギでもオーバードライブ形態は存在すると目されているが、何故かオーバードライブが発動するのは現時点でエアリオのみである。
それはリイドとエアリオが通常の適合者と干渉者の枠に留まらない何かであることを示唆しているだろう。
尚、オーバードライブ後は通常のマルドゥークに戻る。
〜解説〜
『謳え、その凱歌』で登場。 巨大なノアを一撃で倒すなど、面白おかしい事をやってくれた。
本来ならばこの状態がレーヴァテインという機体の最高の状態である。 オーバードライブ状態の機体は限りなく開放値が100%に近い状態にある。
きわめて強力な戦闘能力を持つが、オーバードライブを発現する条件が難しいため、なかなか起こらない。
リイドとエアリオの関係が若干示唆されているが、その全容は続編にて登場する。
『レーヴァテイン(暴走)』
暴走状態にあるレーヴァテイン。
干渉者の存在もなしに強い開放状態に陥ることにより、適合者ごと暴走した状態。
開放値がぎりぎりまで引き上げられるため、急速にフォゾン化が進みそれだけで内部のパイロットは蒸発したりする。
武器どころか装甲もないので、攻撃手段は爪で引っかくなどの格闘に加え開いた顎による噛み付きとなる。
暴走状態にあるアーティフェクタ全てに言えることだが、限界までスペックを引き出された状態である暴走は、しかし長続きしない。
パイロットの意識が途切れるなり死亡するなりして停止するのを待つほうが利口だと言えるだろう。
また、この状態のレーヴァテインは肉体を損傷しても即座に蘇生する。
〜解説〜
暴走状態のレーヴァテイン。 出展は『涙、枯れ果てるまで』より。
様々な意味で問題の機体、問題の話となった。 暴走したレーヴァテインであり、こちらはアーティフェクタというよりは敵である天使や神に近い存在。
元来のレーヴァテインの状態でもあるが、そのあたりは追々続編で語られていくことかと思われる。
オーバードライブ状態も暴走のようなものだが、こちらは完全にコントロールが不能である。
『レーヴァテイン=イカロス』
レーヴァテインの干渉者としてイリア・アークライトが搭乗している状態。
装甲のカラーリングは赤一色。 外見は細身なシルエットで鉤爪のように鋭い両手足の指からモチーフとしているものは猛禽類だと思われる。
マルドゥークに比べると遥かに生物的なデザインで、装甲は薄く機動力にすべての性能を持ち込んでいる。
既に素手で引っかいてもそれなりの威力であり、フォゾン武装はほぼ存在しない。
イリアのフォゾン使用法は自らがイメージする『必殺技』を発動する際に使用し、拳に炎を纏わせたり『気』みたいなものを発射したりする。
これは彼女の性格上、格闘ゲームのイメージを強く受けている事もあり、マルドゥークのフォゾン使用法とは掛離れている。
全レーヴァの中で唯一翼を持たないレーヴァだが、本来は炎で構築する出し入れ自由な翼があった。
とある理由からイリアはその翼を出現させる事が出来なくなっているため、機動力は現在ガタ落ち状態である。
名前の引用元は有名すぎるがギリシア神話に登場する人物名から。
鳥の羽を蝋で固めて飛んだはいいものの・・・という馬鹿な若者がモチーフとなっている。
『ヘイムダル』
ジェネシス製人型戦闘機の試作タイプ。
レーヴァテインの量産化計画により生み出された擬似アーティフェクタであり、非常に高性能だが量産が出来ないというちょっと不思議な量産型。
搭乗者を選び、意思で操るのまではレーヴァテインと同じだが、干渉者が必要ない、フォゾン装甲が存在しない、フォゾン化現象が起こらないなど様々な相違点が存在する。
操作には専用のスーツを着込み、そこからつながった細い電信を肉体に一時的に打ち込み、脳からの信号を直接機体に伝える仕組みであり、実際意思で動かしているわけではない。
電信は非常に細く刺さったところで殆ど痛みは感じないが、なれないとちくっとする。
この専用のパイロットスーツはイリア、カイトなどの負傷を踏まえ、専用の防護機能も備えており、非常に安全性が高い。
ヘイムダルの装甲はフォゾンに対する防御能力を持つため、神の攻撃にも耐え切れるとされている。
各部マウントに武装を装着し出撃できるため、様々な状況に対応可能である。
能力は無論レーヴァテインには劣るのだが、単純に人類が生み出した人型兵器としては最高ランクに君臨する。
『ヘイムダルカスタム アイリス機』
ヘイムダルのカスタム機であり、遠距離支援砲撃に特化した性能を持つ。
主武装は折りたたみ式ヘビーマシンガンだが、弾薬などの変更により様々な効果を持たせる事が可能。
脚部は通常のヘイムダルとは異なり、安定感を持たせるためのテールポールユニットが付属しており、それそのものが弾倉でもある。
現時点では実装されていないが、いくつかの長距離用武装を装備出来るようになる予定である。
長距離支援型に調整されているのは搭乗者であるアイリス・アークライトの適正が長距離砲撃に特化しているため。
また識別のため真紅一色のカラーリングになっているが、これはイリアのイカロスをイメージしたもの。
『ヘイムダルカスタム2nd-Spec アイリス機』
アイリス専用ヘイムダルカスタムをバージョンアップした超超遠距離支援砲撃に特化した性能を付加したもの。
主武装のヘビーマシンガンの他、バックパックユニットに超大型狙撃砲、通称『ギャラルホルン』を装備。
全体的に追加装甲を装備し、多少の攻撃には耐えられるように強化されている。
そのため速度と活動限界を犠牲にしているが、ギャラルホルンの破壊能力で全てを補っている。
余計な事は考えず一点に集中したいというアイリスの願望を形にしたものであり、第一神話級さえ一撃で撃退できる能力を持つ。
またカスタムスペックに改良されたと同時に内部インターフェースも大幅に改修が加わり、狙撃に特化した機体となっている。
カスタムパーツは取り外しが可能であり、通常のヘイムダルカスタムに戻す事も出来る。
〜解説〜
まとめて解説。 アイリス専用ヘイムダルカスタム。
格闘が得意であった姉、イリアとは対照的に砲撃や狙撃に特化した妹のアイリスのための機体。
二人ともイメージカラーは赤のため、そこらじゅう赤い。
改良型はアイリスがじきじきにルドルフに頼み込み作ってもらったもの。 ちなみに作中描かれていないがルドルフとアイリスは結構仲がいい設定。
『ヘイムダルカスタム オリカ機』
オリカ・スティングレイ専用に改良された黒いヘイムダル。
デザイン参考はレーヴァテイン=イザナギ。 無論、それほどの性能も特殊な能力もない。
非常に軽量装甲であり、二対の刀に全てをかけているといっても過言ではない。
飛行性能と加速性がカイト機よりも上であり、一撃離脱戦法を得意とするチューニングであると言える。
また、他のカイト機やアイリス機と比べると丁寧な仕上がりではなく、あくまでも即興のチューニングであるため、他のカスタム機と比べると見劣りする性能であると言える。
事実上の戦闘能力はパイロットの腕の差の問題で、全ヘイムダル中最強と言えるだろう。
『ヘイムダルカスタム エアリオ機』
作品未登場。 設定のみ存在。
蒼白いカラーリングのヘイムダルカスタム。 エアリオ用にチューニングされ、ライフル射撃の他投擲剣を装備していた。
汎用性の高い仕様はエアリオ・ウィリオが非常に高い戦闘適正を持っている事を所以としている。
いざという場合はエアリオもヘイムダルに乗って出撃する〜というセリフをどこかでルドルフがいっていた気がする。
いずれは登場する予定だったが、色々な理由から未登場機となった。
『ヘイムダルカスタム カイト機』
復活したカイト専用ヘイムダル。 白兵、格闘戦闘に特化した性能を持つ。
主武装は両腕のブレイクナックル・・・対ホルス戦時は実装されておらず・・・で、つまるところロケットパンチ。
腕をワイヤーで伸ばし、引き寄せる事が出来る。 これだけでも十分な破壊力を持つのは、カイト機の腕パーツは攻撃的な爪のような形状をしていることと、両腕にパイルバンカーを装備していることを理由としている。
その他腰にマウントされたダガーが存在するが、基本的に射撃をカイトが不得手としているため、遠距離攻撃系武装は取り払われている。
識別カラーは蒼であり、これはカイトのイメージカラーとしてデザインしたものだが、カイト自身は赤がよかった様子。
デザイン担当のルドルフは蒼がいいということともう赤はアイリスが使っているとのことで泣く泣く蒼に決定した。
『エクスカリバー=ヴァルキリア』
2ndと呼ばれる二番目のアーティフェクタだが、作中では最後に搭乗した。
適合者としてルクレツィア・セブンブライドが搭乗している状態。
騎士のような甲冑と盾を装備した両腕、腰部から生えているウィングユニットなどが特徴。
背後に装備しているマントは物理的なものではなく、フォゾンで構築されているため、ある程度のフォゾン防御能力を持ち、フォゾン攻撃を弾くバリアでもある。
武装はかなりの数を所有しているが、どれも剣や槍、斧などで遠距離武器は存在しないが、それらを投擲して攻撃する事が出来る。
全アーティフェクタ中最強の防御能力を持ち、多少の攻撃ではまるでへこたれない。 オリカの放つ月詠を受けても両断されなかったのはその為。
刃にフォゾンを付加し、長大な剣にしたり威力を増したりできるが、そもそもこの機体の武装と言えるのは右手の指先にはめられた『ニーベルングの指輪』であり、この指輪から様々な武装を取り出している。
防御能力だけではなくパワーも全機最強だが、これといってクセのある能力があるわけでもなく、一対一の決闘戦闘を前提としている。
モチーフはもうわかりやすすぎる、ヴァルキリー。
むしろリイドが乗るべきだったのはこいつではないかと思う事もある。
後々ヴァルハラに置いても意味を持つ存在になるが・・・。
『ヨルムンガルドカスタム テイルヴァイト』
ラグナロク用に改造を施されたヨルムンガルドカスタムタイプのうちの一機。
搭乗者のエリザベスの趣向に合わせ、巨大な尻尾のようなユニットを持ち、これは取り外す事でチェーンソーとして使用出来る。
主武装はアサルトライフルだが、肩部には二対のフォゾンライフルを所持し、装備状態のままでも、取り外しても使う事が出来る。
ヨルムンガルドカスタムは龍を意識したデザインが施されている事が多く、特に長い尻尾を持つこのテイルヴァイトは白兵戦闘、射撃戦闘両方に特化し、その性能はアーティフェクタにも引けをとらない。
ヘイムダル同様リンクシステムを流用している数少ない代物であり、搭乗者にかける負担は非常に大きいため、通常時は全力で戦う事はない。
リミッターを解除した強制戦闘状態になればその戦闘力は跳ね上がるものの、パイロットの命を危険にさらす事になる。
尚、強制戦闘状態には搭乗者の意思とは無関係に命令によって変化する仕組みであり、エリザベス本人は使いたくても使えない。
また、ジェネシスには存在しないフォゾンスラスター技術を持ち、長時間の飛行が可能である。
『ヨルムンガルドカスタム アローヘッド』
ラグナロク用に改造を施されたヨルムンガルドカスタムタイプのうちの一機。
搭乗者のミリアルドの趣向に合わせ、肩部に巨大なカノン砲を装備している。 また、肩部の武装は付け替えが可能。
その他、専用の重火器をいくつか所有し、面制圧に特化した期待であると言える。 また、突貫能力も高く、装備によっては敵陣を突き抜ける事も可能。
エリザベスの愛機、テイルヴァイト同様リンクシステムを流用している。
ミリアルドはカロードと同じ適正能力を持つ男性クローンのため、その戦闘力はエリザベスを上回る。
独自のフォゾンスラスター技術により長距離の飛行は可能だが、テイルヴァイトに比べるとだいぶ速度は遅い。
『ウロボロス』
ラグナロク用に開発されたヨルムンガルドの後継機。
第二世代ヨルムンガルドとでも言うべきその能力は通常のヨルムンガルドを遥かに上回り、後継機というよりは全く新しい新型機であると言える。
主武装はフォゾンをふんだんに使用しており、フォゾンライフル、フォゾンサーベルなどの光り武装を所持している。
また全体的な性能が非常に安定しており、あらゆる面でヘイムダルカスタムをも凌駕する。
特殊武装としてフォゾンシールドやフォゾンバリアーなど、特殊な防御能力も備えている。
非常にハイスペックな当機だが、扱えるものは少数…それ以前に量産を前提としていない機体のため、今のところ配備されているのはラグナロクのみである。
『ガルヴァテイン=ティアマト』
何番目のアーティファクトなのか不明である謎の機体。ティアマトはエンリルが搭乗している状態。
装甲のカラーリングは黒と金色。全体的にメタリックな色合いの為、マルドゥークのそれと酷似している。
外見はより機械的であり、非常に無機質。全体的にいかにもロボットといった様相で、派手な部分は殆どなくデザインも無骨。
エンリルの無感情さが外見に反芻されているものと思われる。
主武装はウガルルムとウリディシムという二丁の銃剣。 拳銃型の本体の先端に長大なブレードを持つ。
ウィングユニットの鉄板は一見何の効果も無いように見えるが、『天の石版』と呼ばれ退神効果を持つ。
全体的なデザインはレーヴァテインに酷似している為、これといって特徴はないがレーヴァテイン同様、様々な特殊能力を秘めていると思われる。
一部垣間見る事が出来た残像能力は周囲に霧状のフォゾンを展開し、自らの虚像を映し出しながら移動するというもの。
また、分身状態からの銃撃乱舞は虚像であるはずの霧にティアマト本体の『攻撃を行うという現象』を映し出し、具現化する高等技術。
適合者であるスヴィア並びに干渉者であるエンリル二人の実力は他のアーティフェクタを操る者たちの中でも頭一つ出ていると考えてよいだろう。
モチーフはメソポタミア神話に登場する地母神。 マルドゥークとの関係性を象徴する為選んだ為考えるのは楽だった。
『トライデント=アヌビス』
3rdと呼ばれる三番目のアーティフェクタであるトライデントにネフティスが搭乗している状態。
他のアーティフェクタ同様女性系のシルエットをしているが、本機は上半身部分のハードポイント、また独自に稼動し攻撃、防御に使用可能な棺型のウィングユニットが特徴。
メインカラーは赤褐色。その他迷彩色となっており、元々軍人として活動していたネフティスの精神を反芻しているものと思われる。
メイン武装は棺型ウィングユニットから一つずつ取り出す事が出来る槍である略奪者の賛歌が存在する。
ウィングユニットより遥かに巨大なこの槍はウィングユニット内の武装収納用異空間に保存されており、フォゾン兵装ではなく物理武装。
その他神聖象形と呼ばれる肩部装備型の遠距離砲が存在する。 こちらはフォゾン兵装だが、物理弾薬に極めて近い効果を持つ。
ウィングユニットは展開方法によっては脚部フレアパーツとなる他、対象へ飛ばして攻撃手段としたり、空中にとどめて足場とすることも出来る。
上半身の重装備にも関わらず下半身は非常にスリムだが、現在その部分に装備されるべきパーツが取り外された状態にあり、完全ではない。
ケモノのような頭と複眼式の瞳は索敵能力に優れた効果を持つらしく、遠距離支援行動に向いているという見解がある。
モチーフとしているのはエジプト神話。色々な用語がごちゃ混ぜになっているため、一貫性は特にない。
全アーティファクトシリーズの中でコイツが一番難産だった。
『ホルス』
第一神話級。
第一神話級の強さは大体第三神話級の三乗。
地球の周回軌道を高速で飛び回るだけの、本当に何もしない神。
熱フォゾンを纏い、円柱状の突撃形態と人型の白兵戦闘形態を持つ。
イリアにとっては忘れられない相手であり、そして彼女の心を砕いたメンバー誰もにとって特別な意味を持つ神でもある。
ただ周回軌道を回るだけで人類に被害はないのにケンカを吹っかけられなぜか怒られるかわいそうな子。
イカロスの頭とか貫通してみたものの、やられてしまっては意味がないですよね。
『ホルス=イカロス』
第一神話級ホルスのコアにイリア・アークライトを使用した模擬神。
その外見は殆どレーヴァテイン=イカロスに近いと言える。 これは装甲を形成するのがイリアであることから。
戦闘能力はホルスを上回り、正直言うとヘイムダルはおろかレーヴァテインでも倒すのに苦労する代物。
その力をアピールし、新しい力と可能性として市民に示す切り札になる予定だったが、暴走後あえなく機能停止した。
イリアを再登場させたりしてみたものの、やられてしまっては意味がないですよね。
『クレイオス』
第三神話級。
透明化能力と複数の腕による格闘性能でイカロスを追い詰めたが、あっさりリイドにやられた。
神全てに言えることだが、白い光で肉体は構成されており、クレイオスは若干人型に近かったものの、足がなく浮遊していた。
市街地で暴れてみたものの、やられてしまっては意味がないですよね。
『アルテミス』
第三神話級。
球状の形状と遠距離に対する光刃の投擲攻撃、周囲からの驚異的なフォゾン吸収を能力とする。
特に周囲に何をするでもなく進軍するでもなくただ居座るという迷惑な存在。
マルドゥークの腕を切断するなどちょっと活躍してみたものの、やられてしまっては意味がないですよね。
どうでもいいけどレーヴァは左腕がのろわれてるんでしょうか。
『アハティ』
第二神話級。
氷のような外見を持つ神だが、実際は満たされたフォゾンによる構築された硬質化、軟体化が自由な液体生命体。
ある一定射程までの距離の熱を奪い目標を凍りつかせる能力と、並外れた再生能力、硬質化した腕などが武器。
初出撃であるアイリスの乗ったヘイムダルと戦闘になり、追い詰めてみたものの、やられてしまっては意味がないですよね。
リイドに一発でやられてしまった、やられるために出たような人。 名前さえも出なかったな。
『フォゾン』
未知のエネルギー。
周囲に生命体がいればいるほど充実し、それらを取り込み形状を変化させることで様々な運用が可能。
レーヴァをはじめとするアーティフェクタはこのフォゾンを取り込むことで活動源とし、またフォゾンによる装甲、武装で戦闘する。
視覚で捕らえるにはエネルギー状に変化していなければならないが、七色に輝く不思議な霧のように見える。
また肉体に影響を及ぼし、耐性のない人間は近づくだけで気を失う、吐き気を催すなどの害を受ける。
〜解説〜
初期設定。 しかし殆どそのままの本編設定と同一。
『フォゾン適合者』
アーティフェクタに乗ることが出来る人間の事。
体の一部がフォゾン化していることとアーティフェクタの有するフォゾン波長と合っていることが条件。
フォゾン化は外見上は一切影響が無いが、フォゾン化した部位は感覚が無くなり、その性能が人間離れし、
戦闘時にはフォゾンの流れの影響を受け輝くという特性を持つ。
フォゾン化が進むことにより、最終的には肉体は気化しアーティフェクタの一部となる。
〜解説〜
初期設定。 殆ど本編設定と同一だが、フォゾン化の結果が異なる。
初期設定ではアーティフェクタに吸収され気化するというものだったらしい。
こっちのほうがよかった気もしてくる。
『干渉者』
アーティフェクタを操作する上で必要な適合者とアーティフェクタを繋ぐデバイス。
適合者以上のフォゾン耐性とアーティフェクタの一部を肉体に埋め込む手術を必要とする。
フォゾン適合者のことを理解していればしているほどアーティフェクタの性能を引き出す事が出来る。
適合者に対し日常的に積極的な関与を必要とするため精神的な強さも必要。
また有する様々な内面によりフォゾン兵装が変化するため、個性的であるとよいとされている。
『精神の侵食』
干渉者と適合者の組み合わせが一定のまま戦闘を繰り返すと、
お互いの肉体、精神の干渉、融和が進行し、日常的に精神、肉体に支障をきたす。
この干渉者と適合者の精神、肉体的融和を一般的に侵食と指す。
侵食は他の干渉者などと操縦をローテーションすることで未然に防ぐ事が出来るが、
互いが強く互いを望んでいる場合などに一気に悪化することもある。
故に二人は常にある程度の距離とアイデンティティを保つ必要がある。
一度侵食が悪化した場合、お互いを引き離して置けば侵食は収まる。
しかし肉体、精神がお互いを強く求めてしまうため非常に難しい。
強力な浸食の場合、体が離れるだけで壮絶な苦痛を味わうため、死に至る場合もある。
『開放値』
レーヴァなどアーティフェクタがどれほど力を発揮できているかを示す数字。
0〜100までのパーセンテージで表記されるが、通常起動するには5%必要だとされている。
10%以上の開放値を発揮できれば有能なフォゾン適合者とされている。
またこれは浸食が悪化すればするほど上昇するため浸食の数字ととられることもある。
『ヴァルハラ』
洋上に存在する巨大な塔状中立都市。
モチーフは勿論アレだが、まあもはや自分でもどこから突っ込んでいいのか。
宇宙(正確には月面)から地球に襲来する神、天使に対抗するために作られた要塞塔。
中央部に宇宙まで直通のカタパルトエレベータ、その周囲に展開するプレート状の都市により構成される。
全108のフロアが存在し、上に行くほど番号が若くなる。
また実際に人が住んでいるのは70番以降のプレートであり、上部に存在するプレートはいくつかの役割に分かれている。
対迎撃用の砲台などを装備した砲撃プレートや強度を強化し上方からの攻撃を警戒する装甲プレート、
レーヴァの整備、緊急修理などを行うための補助プレートなど、様々なものが存在する。
またそれらのプレートは中央のエレベータを中心に重なることで上下移動が可能であり、
緊急時には装甲プレートや防衛プレートを上下移動させたり居住エリアの防衛に専念する事が出来る。
その安全性から要塞都市でありながら同時に世界で一番安全な町とも言われている。
通常時はエレベータシャフトは一般人も利用可能であり商業、工業目的で使用されているが、
戦闘時にはレーヴァ運用専用となり一般人は立ち入る事が出来なくなる。
全長は約80kmと中間圏にも匹敵する。 でかすぎる・・・。
上部には基本的にプレートは存在せず、1〜10番程度のプレートがエレベータ防衛用に存在している。
レーヴァはこの最上部から射出されフォゾンにより飛翔、宇宙へ突破することになる。
〜解説〜
でかすぎる……。
未公開設定。 しかし設定は変わっていないので、殆どこのまんま。
これだけだらだら書いたのに公表してなかったってどゆこと?
『天使、神』
月面から大量発生した謎の生命体のこと。
下級のものを天使級と呼称、上位種は神話級と呼ばれる。
それぞれが対応した名前を名づけられており、天使級であれば通常兵器で迎撃可能。
神話級になるとフォゾンによる結界を張っているためレーヴァなどのフォゾン武装により攻撃する必要がある。
大量のフォゾンを吸収し、吐き出すため生身の人間は近づくだけで死に至る。
アーティはこれらフォゾン生命体を消滅、食らうことで活動を延長する。
また人間や自然からもフォゾンは吸収できるのかこれらの怪物が人間や自然を食らうこともある。
〜解説〜
初期段階設定。
しかし、特に変更点は見当たらない。 大体このままの設定であると考えてよい。
『ジェネシス』
ヴァルハラの最下層、深海に存在する対脅威生命組織。
同時にこの独立都市を統治する政治組織でもある。
レーヴァ等アーティフェクタ運用のための組織であり、フォゾン生命体を倒すための組織である。
プレート、エレベーターの操作、レーヴァの運用など戦闘をはじめ、
プレートシティ市民に対する政治など様々な役割がある。
前身は同名の企業であり、当時の様子からジェネシスのリーダーなどは社長などと呼ばれることがある。
またあくまで軍隊ではなくどちらかといえば企業的な組織であるため、規律などはあまり厳しくない。
またジェネシスに所属する適合者、干渉者は特殊技能職として多額の給与、生活保障がされる。
〜解説〜
未公開設定。 初期段階に書いたもの。
元企業、という設定だったらしい。 本編では実際に企業として機能している。
軍事組織よりも自由度が高く、主人公たちの行動に制限があまりない組織を考えた結果、こうなったのか。
この設定書きだけ見ると、むしろ運用本部の事のような気もする。
『ヘヴンスゲートと地球侵略』
ヘヴンスゲートとは月にある天使の本拠地と直接続されている移動通路。
フォゾン生命体である彼らは一度このゲートに入ることで構成を分解し、フォゾンとなり、光の粒子を月面まで運び、そこで再び元の形に戻るとされている。
故にフォゾン生命体ではない人類などがこのゲートを潜る事は不可能であり、過去の実験ではゲートに突入した人間は実験機の中でミンチ状になっていた。
通常数kmのリング状の物体をヘヴンスゲートと呼称する。規模はものにもよるが、現在最大級のゲートである北極ゲートのサイズは数十キロに及ぶといわれているが、実際に近年調べる事はできていないため現在のサイズは不明。
ヘヴンスゲートは日々増え続けているため、このゲートの攻防戦が地球の命運を握るとも言える。
『人類防衛同盟軍』
通常同盟軍。
同盟に参加する各国の戦力で構成されるが、主戦力はアメリカ軍であり、アメリカは現在では数少ない国家と呼べる国家。
北米大陸がもっとも人類勢力に置いて優勢なのはこの人類防衛同盟軍の拠点があるからである。
通常の陸、海、空軍の他に人型機動兵器部隊が存在し、同盟軍が所持する二機のアーティファクトであるガルヴァテイン、トライデントはここに所属する。
そのほか、独自に人型兵器の生産を進めており、対神話用人型兵器も徐々に前線に配備されつつある。
総合技術力は結果的にはジェネシスに劣るものの、総合戦力はジェネシスを軽く凌駕する。
『シンクロ』
適合者が干渉者の精神と自らの精神を同調させる行為。
所詮他人である人間同士での情報伝達、コミュニケーション能力には限界がある。
アーティフェクタ内での精神の空中分解現象に伴う精神の融和、アーティフェクタとの直接接続がシンクロと呼ばれる現象だが、まあ心を重ねて強くなる、みたいなコンセプト。
適合者はシンクロを行う事で様々なメリットを得る事が出来る。
第一に干渉者の経験、感覚、思考をリードし、戦闘に生かす事が出来ること。
例えば干渉者が銃の名手だった場合、その経験と能力を適合者が受け取り、同様に使用する事が出来る。
第二にアーティフェクタに指示入力を行う時間の短縮。
通常は所詮適合者⇒干渉者⇒機体の順番で操作入力を行っているに過ぎない。
この手間を適合者⇒機体にすることで反応速度を大幅に上昇する事が出来る。
第三に機体へ直接適合者が呼びかけることによる開放値の上昇である。
ただし上記三つのメリットがあれとも、シンクロにより適合者の精神が不安定になる、浸食が悪化するなど、負担も大きくなる。
長い間シンクロ状態を続けていると、じきに自己認識が不可能になり、激しい記憶の混濁に続き記憶喪失、あるいは自我崩壊につながる。




