表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コレクター

作者: 菜月

『コレクター』


私はコレクター。

その道では通と知られる第一級のコレクターである。

私程のコレクターとなると、集めたコレクションもさながらコレクトするその手順

そのものも興味の対象となる。

例え、それが我が身の危険となろうとも。

今日も私はとあるコレクターの屋敷に忍び込んでいた。

その時だった。家中の明かりがつき、大声が響き渡った。

「ワッハッハッハッハ…。ついに捕まえたぞ」

「な、な、なんだ……」

「私こそコレクターをコレクションするコレクターなのだ。この屋敷に私のコレクシ

ョンが隠してあるという噂を流してそのコレクションを奪いにやってくるコレクター

をコレクションしていたのだ。お前も今までにここにやってきたコレクターのように

私のコレクションに加わるがいい!}

「ハッハッハッハッハ。ワーーーッハッハッハッハッハ…」

「なんだなんだ。恐怖に気が狂ってしまったのか?」

「フッフッフ…。そうではないかと思った。私こそお前のようにコレクターをコレク

ションしてるコレクターをコレクションするコレクターコレクションコレクターのコ

レクターなのだ。ワナにかかったふりをしてここにわざと入って来たのだ」

「はははははは。やっぱりそうではないかと思っていた。お前こそ私の巡らした二重

三重のワナに入ってきたのだ。私こそコレクターのコレクターのコレクターのコレク

ターっ!!」

「私こそコレクターのコレクターのコレクターのコレクターのコレクターっっ!!」

その時だった。館の屋根が突然に割れ、そこから網が投げ込まれて2人を捕まえた。

「私こそコレクターのコレクターのコレクターのコレクターのコレクターのコレクタ

ーのトラクターっっ!!!」

そこに現れたのはトラクター型の宇宙人だった…。       (了)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] コレクターのコレクター、笑えました。あとは無限ですね。 I know that you know I know you know...
[一言] 笑った。ただし、ちょっとくどすぎ。回数が多すぎかも。
2007/01/20 10:56 通りすがり
[一言] 「コレクター」という不気味な響きのタイトルの先入観を見事に裏切る怒濤の展開…思わず笑ってしまいました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ