潜入
潜入任務を開始する。
パターンはいつもと似たようなものだ。
潜入は俺、フィア、トウロウ。
ユメキチはバックで監視。
ただ、今回は研究所の中の構造が分かっている。 意味はわかるな? これは潜入兼、あるものの強奪を目的としている。
それは、核遺伝子だ。そして新しいのもだとされている。
それでは工場の仕組みを説明する・・
そして俺達は工場へと向かった。
「ユメキチ、見張りは何人だ。」
「9、いや10人いるよ。」
「よし、裏から回っていく。」
「待って、少しおかしい。裏の4人のうち一人が表へ向かった。」
「クシナ、これは怪しいかもな。そもそも構造が分かってる時点で怪しいと思ったが。」
トウロウの言う通りかもしれない。分かれて向かってみるべきか。
「任務を少し変える。俺のみ裏に回り潜入する。フィアとトウロウは表から潜入。トウロウのハッキングを最優先とする。フィアはトウロウの護衛。ユメキチは全体を見ながら随時俺に報告。」
「行くぞ。」
俺から突入した、サイレンサーをあえて外す。
息を消して近づく。
様子を見てみる。兵士の動きが少ない。もう少しは辺りを見回すのが普通だが。
いや、まず動いてみなければわからないか。
防弾服を纏い、顔は無防備。
動きをあえて止めるか。喉を狙う。
おとりだが仲間を呼ばれすぎては困る。
一発発射と共に全力で二人目の喉元へ。二発目発射。二人目の体を三人目に蹴飛ばす。
右横へ移動三発目発射。
仲間の駆けつける音が聞こえる。
壁に隠れ、銃口を前に向ける。音とタイミングを合わせ四発目発射。
五人目に駆けつけ、五発目発射。
裏から音が聞こえる。表から二人、裏から二人。
流石に全員が来ることはないか。
四対一はまずいか。
中へ潜入する。