仕事
神の子。
天使の資格を持つもの。
神から使わせれた者。それが俺の。いや、こいつらが勝手に付けた俺の通り名だ。
こいつらとは、総合宗教団体に所属するもの達のことだ。
幼い頃の記憶はあまり無いのだが、物心付く頃には銃を握らされていたと思う。
それが嫌で幾度か逃げようとしていた事も覚えている。
まあ結局ここに居座っている訳だが。今考えれば、逃げたところで一人では生きてはいけない。そう俺に思わせることが出来ればこいつらも面倒ごとに巻き込まれることは無かったであろうに。
では、今大人であり、一人でいても何らかの方法で生きていられるであろうはずの俺は何故逃げ出さないかと言うと二人の女に出会ってしまったからだ。
そして仲間ができた。ベタな事だと思うか。
そう思ってもらっても結構だが、俺は決してベタな人生は歩んでいない人間だと断言できる。あくまでここの世界での話しだがな。
CULT。それが私の会社名とでも言おうか。
ここの従業員は300名ほどだろう。 彼らは熱狂的信者が多い。神の為に働く連中だ。
何を仕事としている会社かと問われれば、体を解剖され、サイボーグと改造された物を破壊している会社と答える。正確には、PARADコンパニーに体をいじられた人間を破壊している。
さあ、今日も任務だ。