恋する半数
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「そう落ち込むなよ、元気出せって」
落ち込む僕に、友人が声を掛けてきた。
「元気なんて出ねぇよ……はぁ」
僕は昨日、長年の恋に幕を下ろした。まぁ、言ってしまえば失恋と言うやつだ。
小学生の頃から仲の良かった幼馴染。高校生になった今、相思相愛だと思って告白した彼女には別に好きな人ができていた。
「まぁ、お前が痛い勘違い野郎だったことは否定できないけど……大丈夫、他に良い出会いあるって」
「慰める振りして、トドメ刺しに来るの止めてくれ……」
などと、落ち込む素振りを見せつつも。正直な話、このぐらい軽く捉えられた方が気持ちとしては楽だった。
この友人、無神経なようで案外気遣いの上手い男である。故に結構モテるのだが、何故か一向に恋人を作ろうとしない。
「……僕はともかく、お前はどうなんだよ」
考えると気になって、思わずそう尋ねていた。友人は少しばつが悪そうな顔をして、小さく頬を掻く。
「俺は……もう、失恋してるみたいなもんだよ。好きな人が世界の半分に振られでもしないと、スタートラインにすら立てない。そう言う恋だ」
……何を言っているのかは、よく分からなかったが。そう語る友人の顔は、どこか寂しそうだった。