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珈琲の淹れ方

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「………………不味っ」


 自分で淹れた珈琲があまりにも不味くて、思わずそんな声を漏らした。

 何と言うか……えぐい。苦いばかりでコクも甘味も感じないし、飲み込んだ後の口内には嫌なえぐみがずっと残り続けている。

 どうしてこうなったのだろうか。昔からよく通っている美味しい喫茶店のブレンドを使っているから、豆自体は悪くない筈だ。淹れ方に関しても本やネットで調べたり、喫茶店の店主に聞いたりしたから間違っている筈がない。

 

 とすると……本格的に何故だ。お湯の温度も時間のかけ方もお湯の注ぎ方も、全部完璧だった筈。

 途中で何か失敗したのだろうか――そう思ってもう一度淹れてみるが、結局味は悪いままだった。


 手順を改めて見直してみる。

 ペーパーは互い違いになるように折る。粉は8〜10gを正確に計り、表面は平らに。

 お湯は85〜95度を目安に、それを粉の中央に少量注いで20〜30秒蒸らす。

 蒸らしたら外側を避け、中央に「の」の字を書くようにゆっくりと注ぐ……

 うん、調べて纏めた情報に間違いは無い。だとするならば……経験の差、だろうか。

 湯を注ぐ「ゆっくり」の感覚や、蒸らす際に注ぐ湯の「少量」を理解し切れていないのかも知れない。

 だとすれば、何度も淹れればその辺りの感覚を掴めるようになる筈だ。

 自身の上達を信じながら、私は改めてカップに珈琲を注ぎ始めた。

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