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朝に眠る
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また、朝が来た。
階下から生活音がしなくなったのを見計らって階段を下り、用意された朝食を食べる。その後歯を磨き、シャワーを浴びて、珈琲を一杯。
二階に戻って窓を開け、眼下を歩く人々を眺める。
ランドセルを背負ってはしゃぐ小学生。携帯片手に歩くJK。滝のように汗を流しながらもスーツを脱ごうとはしないサラリーマン。
そのどれもが、滑稽に見えて仕方ない。
彼らはきっと、未来に生きている。自分が居るかも判らない、不確定な世界に。
――あまりにも、馬鹿馬鹿しい。
自分が居ないかも知れない世界のことなど、気にかけるだけ損。それは愚者の思考だ。
人は結局、今にしか生きていない。ならばその今を後悔しない為に、自由に生きるべきだろう。
そんなことを考えながら、今日も僕は寝に就く。
自由に生きた楽しい夜を思い返しながら、朝の日差しを遮って、冷えた部屋でのんびりと。
起きたら、またゲームをしよう。もうすぐ、季節限定イベントが始まる――