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プロローグ 2人の令嬢

既読の方へ:プロローグ追加しました!

「で、あんたどうするつもりなのよ。何か目星はついてるの?」


 ガタガタと揺れる馬車の中で、美しい金髪の少女が悪態をつく。


 彼女の名はアウロラ=ノクストン。


 相手は正面にいる黒髪の少女だ。


 彼女の名は黎明黎音(リーミン=リーン)


 肩肘をついて窓の外を見ている。


「目星って、私が知るわけないじゃないですか」


 こともなげにそう言う黎音を見て、アウロラはため息をつく。


「何を偉そうに言ってるのよ。全くしょうがないわね、そんなんだから宮廷内で嫌われるのよ」


「……あなたも相当嫌われるのには長けているように見えますけどね」


「あんたほどじゃないけどね」


「嫌われてるのは認めるんですね」


「あんたに比べれば大したことないけどね」


 一瞬、沈黙が訪れる。が、すぐに黎音が口を開く。


「……この密室ではあなたお得意の逃げ足が使えないのを忘れないことですね。次に余計なことを言ってきたらその顔を蹴り飛ばしますよ」


「すぐそうやって殴る蹴るって、あんた頭脳派ズラして脳筋のバカよねw…………ぐえっ! 痛ったぁ、やったわね!」




 ──馬車を運転する御者は引きつった笑顔を浮かべながら、中から聞こえてくる険悪な会話とその後に続く鈍い音を聞かなかったことにすると決めた。


 何せ今乗せているのはグランディネ王国の大公爵令嬢と、(レイ)帝国の左大臣令嬢、その2人だからだ。


 自分の責任が問われてしまっては首がいくつあっても足りない。


 自分は何も聞いていないし、何も知らない。そういうことにしよう。




 東の帝国から西の王国に続いている道を、馬車はガラガラと走る。


 今から始まるのは、対立する2大国に住む相性最悪な悪役令嬢2人が、力を合わせて破滅フラグ・東西大戦を防ぐべく奮闘する物語。


 ……のはず。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!


次回からは2人が出会うまでの話が始まります!


少しでも面白いと思ってくださった方は是非ブックマーク追加やレビュー、

また下部の☆☆☆☆☆マークからの評価も、執筆投稿を続ける励みとなりますので是非よろしくお願いいたします^^(反応がいただけるだけで励みになりますので、つまらなければ☆1つからでもよろしくお願いします笑)


次回もお楽しみに!

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