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9、10

9 令嬢の婚儀


森に住まいし 化物は

大きな城に 住みたもう

森の動物 支配して

優雅静かに 住みたもう


城に運ばる 令嬢は

牢屋にあらず 城の中

(ぬく)いベッドを 与えられ

森の恵みを 施さる


されど令嬢 化物を

恐れて城を 抜け出さん

動物たちの 監視の目

すり抜け部屋を 逃げんとす


階段降りて 玄関に

待ちし人影 この国の

王その人が 化物に

祝いの品を 差し出さん


王が告げしは 化物の

めでたき婚儀 令嬢と


10 令嬢の望み


王が(かえり)し その背中

無言で続く 青年は

いつかの過ぎし 学園で

令嬢だます 酷いやつ


復讐誓う 令嬢は

叫んで追って 飛びかかる

されど男に 届かずに

化物その手 防がれる


憎き男は 振り返り

王に王子と 呼ばれるは

国の王子に まごうなし

令嬢知らず 憧れん


(もてあそ)ばれて 捨てられん

なけど叫べと 届かずに

抱かる化物 慰めん

令嬢その手 握り締む


もし化物が (めと)るなら

王子の首を 所望せん

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