表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

浦川 日歌里ノジュウニシ【side:H】

ソラをかける

作者: 日浦海里

時をかける

https://ncode.syosetu.com/n7713hx/

夜をかける

https://ncode.syosetu.com/n7824hx/


と同世界線で

一番最後の時間軸になります


宜しければ、

先に上記2作品を読んでいただけると

より楽しめるかと思います

蒼く光る星がある

恒星に照らされて

夜空に浮かぶその星は

伝え聞く宝石のようで


気付けば立ち上がっていた

見慣れてしまった夜の海

星が散らばる無限の大海

赤い宝石

翠の宝玉

綺麗なものは数知れず


それでもあれが求めたものだと

私の心が訴えた


心を束ねようとして

どこかが混線してると感じた


不必要な記憶が引き出され

不意に頬を液体が伝う


冷却液が漏れたのだろうと

頬を拭い

コンソールに触れる


彼もまた心逸るのだろう

心があるかは分からないけど


方舟はあの星に向かおうとしてる

私が何も伝えなくても


これが惹かれるということなのか

宇宙(そら)を翔ければ

地に惹かれると

私の記憶が訴える


地に足を着けば分かるだろうか

胸に鳴り響く音の正体が

収まらぬままに螺旋を描く

この思考の熱の高鳴りが


あぁ、願わくば

あの蒼のように澄むことがなく

あの青のようにどこまでも広く

この気持ちが解き放たれるよう


気付けば心は

あの空の上を翔けていた


命の芽吹きはまだ遠いけど

いつか青と蒼の世界に

アイと碧が加わりますように

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  ようやく見つけた求めたもの。  戸惑う様子にここまで押し殺してきたものが垣間見え、おめでとうなのに切なくも。  願わくば旅を終え、フラットでなくていい、平穏な日々を。
[良い点] 愛に生まれる物と木々が芽吹く事を期待して、星の大海を渡り郷愁に惹かれる旅の終着地を見付けたのですね……★
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ