ソラをかける
時をかける
https://ncode.syosetu.com/n7713hx/
夜をかける
https://ncode.syosetu.com/n7824hx/
と同世界線で
一番最後の時間軸になります
宜しければ、
先に上記2作品を読んでいただけると
より楽しめるかと思います
蒼く光る星がある
恒星に照らされて
夜空に浮かぶその星は
伝え聞く宝石のようで
気付けば立ち上がっていた
見慣れてしまった夜の海
星が散らばる無限の大海
赤い宝石
翠の宝玉
綺麗なものは数知れず
それでもあれが求めたものだと
私の心が訴えた
心を束ねようとして
どこかが混線してると感じた
不必要な記憶が引き出され
不意に頬を液体が伝う
冷却液が漏れたのだろうと
頬を拭い
コンソールに触れる
彼もまた心逸るのだろう
心があるかは分からないけど
方舟はあの星に向かおうとしてる
私が何も伝えなくても
これが惹かれるということなのか
宇宙を翔ければ
地に惹かれると
私の記憶が訴える
地に足を着けば分かるだろうか
胸に鳴り響く音の正体が
収まらぬままに螺旋を描く
この思考の熱の高鳴りが
あぁ、願わくば
あの蒼のように澄むことがなく
あの青のようにどこまでも広く
この気持ちが解き放たれるよう
気付けば心は
あの空の上を翔けていた
命の芽吹きはまだ遠いけど
いつか青と蒼の世界に
藍と碧が加わりますように