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謎大き最果て

 






 _____"天国にいちばん近い島"・ファーマメント王国の最南端に、大きな神殿がある。



 そこは、この国を守る空の妖精神と風の精霊が住む神殿で、緊急時や有事以外は立ち入り禁止である。最も、聖域一帯には結界が張ってあるため、限られた人間しか出入りできないのだが。






 「____そんな神聖な聖域に泊めさせてくれるなど、心が優しくなったのか?


 空の妖精神・スカイ様」



 その神殿でも1番神聖な場所に、ダーインスレイヴは居た。



 その目の前には…………空の妖精神・スカイと風の精霊・ウェイトが居た。



 スカイはダーインスレイヴの言葉に片眉をぴくり、と上げていう。




『龍神は嫌いだがお前とは話したかったからな、特別に泊めてやったのだ』




 「それはありがたいですねえ」




『………………こんな時にまでガーランドの真似をするな、腹立たしい』




 「……………申し訳ございません、つい、癖でして」




 ダーインスレイヴの顔から笑みが消えた。仰々しく頭を下げる男を他所に、風の精霊・ウェイトはスカイを見る。





『でも、本当にどうして?スカイちゃん。私達を痛めつけ、あまつさえ国民まで殺そうとしたのに』




『何度も同じことを言わせるな。………それと、そのちゃん付けをやめろ』





 嫌そうな顔をするスカイにむう、とウェイトは頬を膨らませた。




『ちゃんと公的な場では様、って呼んでるわよ!二人きりなんだからいいじゃない!』




『ダーインスレイヴが居るだろう。……いや、いても言うな。




 それより、ダーインスレイヴ。…………何故、あの小娘と旅をしている?何故、魔剣などになった?…………………………5000年前、ワールドエンドで何があったんだ』






 「質問が多いです。…………それに、どれも答えるのが難しいものです」





 ダーインスレイヴは依然そのことに関して口を開こうとしない。



 …………ワールドエンド。それは、文字通り"幻の島"で、普通には行けない。行けたとしても"真なる王"_初代龍神_がいる限り、妖精神でも足を踏み入れることは出来ないのだ。




 好奇心と探究心が強い太陽神・ドゥルグレが何度も試したらしいが、不可能だったらしい。




 故に、ワールドエンドの鍵となる立場に居ながら、"情報"が圧倒的に少ない。知っているのは形式、システムだけだ。




 つまり………………私達は、何も知らないのだ。




 でも。




 このダーインスレイヴは、5000年前確かにサイファーとガーランドと共に居た。何が起きたのか、何があったのか知っていると思ったのだ。

 





『……………なあ、ダーインスレイヴよ。何故話そうとしない?サイファーはどのように殺された?


 ワールドエンドとは一体なんなんだ』




 「…………………あそこに行ったことは、今でも後悔してる気持ち半分、"隠された真実の全て"を知れた収穫半々、という所です。




 あそこで俺はこの世の"闇"を見たんです」





『………………………』




 そう言ったダーインスレイヴは先程のヘラヘラした顔はなかった。真剣で、憎しみも含んだ顔。見ようによっては恐ろしくも見える。ダーインスレイヴは続けた。





 「ガーランドは、今も尚"戦っている"。この世を変えるために、歪んだ"死の螺旋"を断ち切るために………………………あの娘、アルティアを選んだんです。



 サイファーとの"約束"を守る為に」









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