中学部の入学式
翌日
今日はポルックスとヘレネの入学式
今日の入学式では特に授業とかはなく、学校の紹介、先生の紹介、校長先生の長〜い話。そして、クラスのホームルームにクラスごとに集まって、自己紹介を始める。まずはクラス発表だ。入学審査を元にF〜Sクラスまであり、1クラス約30人居る。Sクラスは特待生だけのクラスで、人数は3人程度入学審査で好成績を残したものが特待生となる。
よしっ!クラスの掲示板見に行くか!Sランクだったらいいなぁーというか本当に特待生が良い。授業の内容が変わるから将来的にSランクがいい。さて僕のクラスはーっと。
ちょっと人が多くてよく見えないなぁ。
「あ、ポルックス君クラス発表見た?」
「あーヘレネの友達のハクアさん。それが人が多くて前に進まなくて見れないんだよー困ったものだね。」
「えー私も。…えーっと同級生なんだからハクアでいいわよ?」
「う、うんわかった。僕もポルックスでいいよ。これからもよろしくね。」
「えー!わかったわ。これからもよろしく。それにしても早く結果を見たいのだけれど…」
うーんどうしたものかー……あっ!そういえば無属性魔法で視力強化できたな。よしっ!
「ちょっといいこと思いついたから試してみるね。」
「いいことって?」
「まぁ見てて。"無属性魔法身体強化目"」
すると、ポルックスの目に魔法陣のようなものが浮かび目が光る。
「あー見えてきた見えてきた。」
「へー凄いわねここから見えるの?無属性魔法ってそういうこともできるのね。」
「うんえーっと僕の名前は……」
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特別生1名
特待生6名
一般生184名
Sランク以上は点数を提示
特Sランク
→名 非公開
合計点数 600/300 剣 250/100 魔 250/100 筆 100/100
Sランク
→名 エレクサンドルス
合計点数 400/300 剣 150/100 魔 150/100 筆 100/100
名 ガレオ
合計点数 320/300 剣 180/100 魔 50/100 筆 90/100
名 パーシー
合計点数 340/300 剣 160/100 魔 140/100 筆 40/100
名 ハクア
合計点数 340/300 剣 60/100 魔 180/100 筆 100/100
名 ヘレネ
合計点数 360/300 剣 70/100 魔 250/100 筆 40/100
名 ポルックス
合計点数 400/300 剣 200/100 魔 100/100 筆 100/100
Aランク
→…………………
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やったぁー!Sランク特待生だぁー!すげぇ嬉しい
それにしても特別生?そんなのあるなんて聞いてないぞ?ハクアは何か知ってるかな?
「で?どうだったの?」
「うん!ハクアも僕もSランクだったよ。他にもエル、ガレオ、パーシー、ヘレネもその6名。」
「よし!Sランク。その6人だったら楽しくなりそうね。」
「そうだね。それで気になることが1つあってー」
「何?」
「今回特別生っていうのがあるんだ。特Sランクだって。」
「特別生?特Sランク?そういうの前にあったかしら?」
「ハクアも知らないかー。何なのだろう…」
「まぁー今は私達がSランクだったことを喜びましょう?」
「そうだね。」
その後他の4人とも合流し、Sランクの教室へ向かった
「この6人全員Sランクっていいね!」
ヘレネが教室について席に座り早々に言う
「満点をオーバーするとは思わなかったけどな。」
「あらそうなの?毎年二、三人いるみたいよ。」
あ、そうなんだ。でも今年は点数超えたのが七人か多いな
「ねーまず最初に自己紹介しちゃお?」
「そうだね。じゃあ言い出しっぺのヘレネからどうぞ。」
「あ、うち……えー私の名前はヘレネです。そこのポルックスの双子の妹です。えーっと…」
「魔法適正とか、自分の性格とか。」
「そ、そうか。えー魔法適正は火、水、風、土、雷の五つそれと、結界(守護)が1つの計6つです。」
「え!?全五大属性適正なの⁉︎それはそれは強いなー…」
「うちの性格はえーっと…」
「魔法は得意なんだけど、頭がものすごく悪いです。」
「ポル兄うるさい!違うもん頭悪くないもん!うーん性格は見ての通り、いつも元気なんで気軽に話してください。以上!」
「じゃあ次は僕。僕の名前はポルックスそこの愚妹の双子の兄です。魔法適正は水、土、無の3つそれと、索敵、崩壊が2つの計5つです。性格というか趣味は本を読むことですね。なので割と大人しい感じに見られますがそんなことないんで気軽に話しかけてください。」
ふぅーこの5人だからまだいいけど自己紹介はやっぱり緊張しちゃうな。
「じゃあ次は俺が。俺の名前はエレクサンドルス。エルって気軽に呼んでくれ!魔法適正は火、風の2つそれと、支援(敵)、光照の2つ計4つだ。魔法と剣技両方を鍛えて融合する魔法剣士を目指している。性格はそうだなぁ。見た目チャラそうかもだけど割と真面目だと思う。優等生?家訓が結構厳しいんだよね。まぁそんな感じでよろしく。」
たしかにチャラそうだよなエルって…。光照魔法って初めて聞く。きっとそのままだけど光で照らすんだろう。魔法剣士か僕と同じだな魔法剣士同士いっしょに頑張りたい
「じゃあ次は私が。私の名前はハクア。魔法適正は火、水、風の3つそれと、治癒、魅了、支援(味方)の3つ計6つ魔法が得意だから魔法士目指してます。魔法士の中でも適正的にサポート系の魔法士になると思う。性格は自分ではよくわからないけど、よく大人っぽいって言われるわ。これからどうぞよろしくね!」
おぉーなんかお姉さん系な感じかする。魅了かーたしかにもう魅了されそうな豊満とまではいかないけど育ち盛りの山脈があるなぁ〜
「ねぇーポル兄顔キモいよ。大丈夫?」
「あ!?あぁうん大丈夫!」
ふぅーハクアめ既に僕に魅了をかけていたな?
「では、つぎは俺が。俺の名はガレオ。魔法適正が無属性1つと索敵の計2つだ。魔法適正が少ないからというわけでもないが、剣士を目指している。力にはだれにも負けない自信がある。以後よろしく。」
無属性ともう一つは索敵が適正だったのか。俺と似たような適正だな。ガレオは根っからの剣士だな。
「最後は私かなぁ~。私の名前はパーシー。魔法適正は水と土、それと回復と感知の2つ計4つだよ~性格はよく抜けてるね~って言われるんだ~。よろ~」
ヘレネから聞いたとうりだな。本当に抜けている感じがする。だけど戦いになるとすごい変貌するらしい。剣技テストの時教員倒すくらいの力があるからきっとけんしをやるのかなぁ。そういえば回復魔法と治癒魔法の違いってなんだっけ?確か...そうだ!ほぼ同じだけど治せる傷の違いだったかな即座に軽傷を治すのが治癒魔法で多少の時間を繰り返し行い重傷が治せるようになるのが回復魔法だっけかな
「よしっ!自己紹介はこれで終わりだね、みんなもおもってるかもだけど自分たちの貴族の立場とかは気にしないでいよう。学校ではみんなと仲良くなれたらと思います。それと、自分の夢に向かって頑張ろう!」
ヘレネはこういう人のまとめ方がうまいかもな決して全て完璧にこなしものすごく頼りになるわけではないが、自分との壁をなくし、うまく人を動かす力がある気がする。
「それにしてもあの特Sランクって妙だよな。そんなの前例がないんじゃないか?聞いたことがないぞ。」
「そうだよねー審査の点数あんなに高いのに審査の日目立たないなんておかしいわよ。」
その通りだ。僕達6名は少なからず魔法技能テストと剣技テストどちらかで目立ってはいたはず…。その両方ともSランクの僕達でさえ勝てない点数を叩き出しているのに目立たなかったなんておかしい
「な〜♪性別どっちだと思う?俺的には女子なんだけど〜」
「別にどっちでもいいでしょ…。まぁ多分男だとは思うけどねー。例え無属性魔法を持ってたとしても250点なんて女の子じゃあ難しいんじゃないかなー。」
「ま、普通に考えてそうだろうな。」
「嫌々でもでもパーシーみたいな子がいるんだから。」
パーシーってなんでそんな強いんだろうか?剣を扱うものとして少し興味があるな
「パーシーってよく女の子なのに教師に勝つことができたね。僕でも結構きつかったのに、何か秘密があるの?」
「うーんとね。スキル関係だからここだけの話にして?えっーとー私のスキルは感情によっていろんな効果を発揮できるんだけどーその感情が強ければ強いほどスキルは強くなるらしい。私闘いになると性格変わっちゃうらしくて〜その時にスキルが発動して私の力を格段に上げてくれているんだ〜。」
「なるほどね、それは相性のいいスキルでよかったね。」
「うん!そうだね〜。」
なるほどやはりスキルか感情によって左右されるスキルかーたしかに本にも書かれてあったのを見た覚えがある。感情の昂りは身体能力を上昇させ。悲しい感情になるとあたりを凍らせるんだったかな?まぁこのスキルなのかはわからないけど多分そうだろう。スキルの相性っていうのは大事なんだな。僕の場合は相性いいって言えるのだろうか?
魔力操作は基本相性とか関係ないか
「特Sランクには何か学校の闇を感じるな。かなり気になってしまう。まず、謎が多すぎる。なぜ隔離のようなことをしているのか特Sランクと公表は一応ちゃんとしているのか。本当によくわからんな。」
ガレオが特Sランクのことでかなり悩んでいるようだ。僕はもう特に気にしてないけどね
そんな話をしていると教師が教室に入ってきた。
「えー今日からSランクの担任を務めるセーリウスです。以後よろしく。まず最初にSランクおめでとうございます。Sランクになったあなた方は、学校からかなり優遇されます。しかし、Sランクになったからといって、慢心するのはやめてください。私はSランクの環境の中であなた方がより良い生徒になれることを祈っています。それでは、これからのことについて話さしていきます。えーまずあなた方は明日から寮生活になります。部屋割はあそこに貼った紙を見ておいてください。それと……」
とてもしっかりしていそうな先生だな生徒のことを第一に考えていそう。明日からは寮生活かー、家を離れるのは寂しいけどメイドさん方がいないのは新鮮かもしれない。
「……以上です。それでは、これからよろしくお願いします。」
バタンとドアを閉め教師は教室から出て行った
先生の説明が終わったってことは次は校内見学だな。帰る人は帰っていいらしいけど、多分みんな見学するよな。聞いてみるか
ポルックスはみんなに聞いてみた
聞いてみたところみんな行くみたいだ。まぁ普通は行くよな。この広い学校見て回りたかったんだよな〜。さて、どんなものがあるのだろうか?
「よーしみんな行こうか。」
そして、みんなで校内見学を始めた
校内にはいろんな設備があった教室は全部で30個くらいあり、教員室やその他色々な部屋を合わせると100近い部屋があった。その約6割を研究室が占めている。研究室では、生徒たちが8人〜12人で研究会を作り、自分のスキルや魔法、剣技を練習したりする。生徒だけで考え生徒たち自らで力を付けていくための場所で、いつ使うかというと午後の授業が終わった後研究会によって違うがほぼ自由参加がたのようだ。研究会は4学年を除き、学年が関係ない。1年だけで作るのもありのようだ。1年だけでいいのならみんなで研究会を1つ作りたい。
「いや〜すごかったね!あの研究室の多さには驚いたよ。」
「そうだな、俺もすごく驚いた。」
「みんなは研究会何に入るとか誰と作るとか決まってるの?」
お、いい流れだこの流れで聞いてみよう。
「そのことなんだけどみんなで同じ研究会作らない?」
「おっ、それいいなぁ俺は賛成する。」
「私もいいわ。」
「いいね〜ポル兄私も賛成。」
「あーごめん俺とパーシーは無理だ。違う研究会と約束しちゃってる。本当にごめんな?」
あーまじか。まぁしょうがないか。ガレオたちがいるし充分か
「いやいや大丈夫だよ先に作ってたらしょうがないから。じゃあガレオとハクアとヘレネと僕と他の人も誘って研究会作る提でいいかな?」
「「「了解。」」」
その後やることも特にないのでみんなそれぞれ別れて帰った。
それにしても本当に小学部でも驚いたけど中学部の方が設備が整っているなぁ。これは高等部や大学部は相当なものなのだろう。
研究会の方は残念だった。みんなで同じことをしたいと思ってたんだけどまぁそう上手くはいかないか。教室が同じだけでも嬉しい。エルとパーシーは昔から仲がいいみたいだな。確か親同士の付き合いがあって幼馴染らしいな。あの感じを見てるとエルはパーシーの事が好きだな。だけどパーシーはどうなんだ?女の子の気持ちはよくわからないし、あの子の場合は本当にわからない。エルの恋愛が成就することを天に祈ろう!
そんな事を考えつつ、明日の寮生活の準備を始めようとした時、トントンとドアが叩かれレーダーが部屋に入ってきた
「お帰りポルックス。学校どうだった?」
「母様!?は、はいっ非常に素晴らしい環境が整っている思いました。」
「へーそう。それでクラスは?」
「はいっ!Sランクでした。鍛錬した甲斐がありました。」
「う〜んすごいわね!流石私の息子よ。」
そういってレーダーはポルックスを抱きしめた
「母様…。」
「あっ、ごめんなさい。つい嬉しくて。本当に良かったわね。ちなみにクリュタイムネストラーもSランクだったのよ?」
「そうなんですか。流石クリュ姉ですね。カストル兄は?」
「カストルは惜しくも最初はAランクだったわ。4年になった時にSランクに移動してたわ。」
「へーそういう場合があるんですね。」
「えー努力次第で上に上がることは可能だわ。逆もあり得るから満足しないで気をつけるのよ?」
「はいっ!わかりました。日々の訓練より一層力を入れていきます。」
「志はいいんだけどあなたは無茶しすぎよ!わかってる?もう何回魔力疲労起こしてるのよ。」
「す、すいません以後気をつけます。」
「うん!わかればよろしい。それと、寮の準備は出来た?」
「いえまだですこれから始めようと思っていたところでした。」
「そう。しっかり準備しなさいよ。」
そういってレーダーはポルックスの部屋から出ていった。
そうかーやっぱり下がる可能性もあるということなんだな。気を引き締めて頑張らなくてはいけないな。
そして、ポルックスは明日の寮生活の準備をし、早めに眠りについた。
久々の投稿となりました
最近忙しくて全然書けなかったです。久々に書いていて中学部が寮生活なのを忘れていて寮生活のところ無理やり入れてしまったので違和感を感じたかもしれません