第1章【世界の始まり】~第5話 設定て面倒だ④~
ステータスの説明が一通り終ったところで、俺は他のメニューも聞いてみた。
大陸状態はまだ先程造った大陸の情報、つまり形や環境、気候、生息させた動物、自然発生した精霊や妖精の事が記載されてるのみだ。確かにそれしか創造してないしね。
住人状態はまだ何も記載されていない。確かにまだ1人も造ってないしね。まぁ、造っていくと増えるのだろう。
そして1番気になったあのドクロマークの赤いボタン。
今居るこの世界が、俺の居た世界と異世界と呼ばれる世界の中間に存在してると最初に説明された。
何故中間に有るかと言うと、今まさに造っている最中だからだ。その為に中間に隔離された状態で存在してるらしい。
更に俺と同じように異世界を造っている創造主は他にも5人いるそうだ。驚きである…てか此処に来て1番驚いた。普通こんな事そうそう有ると思わないし。俺じゃなくても絶対驚くは筈だっ。
そしてその5人が造る異世界がどのようなものかは、お互い解らない。友好的か、鎖国的か・・・そんな方向性ならまだ問題は無いだろう。が、攻撃的だったり差別的だったりした場合、造り始めに攻撃されればそれこそ始まる前に終ってしまう可能性がある。
それを避ける為に条件を満たすまで隔離される。
だが 条件を満たす前に緊急で異世界を繋げざるおえない場合や創造主の判断でもう繋げても大丈夫だと確信が持てる時などに押すボタンがあのドクロマークの赤いボタンだそうだ。
『でもあのボタンは 出来るだけ押さない方が良いと思います。過去、条件を満たして自動解除される前にあのボタンで繋げた創造主様は、100%の確率で滅ぼされ消えました。』
サラッと恐ろしい事を言うナビさん。消えたって何処に?元の世界に戻されたのだろうか?そしてそんな危ないボタン何故付けた…
『無いと緊急時に困りますので。私には創造主様達がどうなったか解りません。消える前に分離されました。粒子になって文字通り消えたのか元の世界に戻ったのか…。ただ来た時のようにパッと消えた訳ではありません。霧散した様に消えました。』
霧散した様にと言われると存在しなくなった確率の方が高そうだが・・・
ところで自動解除されて繋がった創造主はどうなの?
『自動解除されて繋がった創造主様は90%がそのまま存在出来ています。残りの10%は元の世界に戻されました。霧散して消えた創造主様はおりません。』
取り敢えずはボタン押さなきゃ今のところは消えないのだね?それなら安心だ。俺は絶対押さないぞ。
『私が押しましょうか?』
やめろぉぉぉ!
『冗談ですよ?』
ナビさん、それは洒落になら無いよ・・・