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異世界創造主になった件  作者: 月城
【世界が動き出す時】
23/28

第2章【世界が動き出す】~第23話 異世界でも禅は禅~

 暫くすると光が収まった。俺とナヴィは急いで屋上に行った。

 ぐるりと見渡しても変わった感じがしない。山に囲まれてるからなぁ。

「風牙!」

 風牙に乗って更に高く飛んで見渡した。すると丁度城の後方の山の向こうに大陸が見える。あれか!

「ナヴィ、他の3人の創造主はまだ動いてないんだろう?」

『はい、動いたら警報が鳴ります。ですが早目に協力体制を万全にした方が良いと思います。』

「他にも何か理由が有るのか?」

『此処には前回の創造主の1人が全てを統一し君臨してます。自動解除で此方に来た他の創造主とその前から元々居た創造主は 元の世界へ強制的に帰されました。』

「そんな話聞いてない。創造主は全部で5人なんじゃ無いのか?」

『今新しく造ってる創造主は5人です。繋がった先に創造主が居ることは、繋がった後に知らせる事になっていて言えませんでした。しかし私はヒントは出しました。赤いボタンを押して繋がった創造主は消えたとか...。つまり消えなかった、元の世界に帰らなかった創造主は異世界を維持していると言う事です。今君臨している創造主が来るまでは他にも居たのですが・・・』

 不味い、かなり不味いんじゃ無いか今の状況..君臨してる創造主はかなり攻撃的だ他の創造主が強制的に帰されたのだから。

「君臨してる創造主にも俺達が来た事は知らされるのか?」

『いえ、知らせるのは同期の者だけです。感知魔法持ちが居たとして、魔法を使ったとしてもかなり離れてますし、此処までは届かないので気付いては、いないはずです。』

「じゃ、急いで禅の所に行こう。」

 俺が1人で行こうとするとナヴィが慌てて止めた。仕方無いので俺とナヴィ、シンリで行く事にする。ガランには何か有ったら知らせる事と住人にはもう何時も通りにしていて良いと念思で伝えておくように頼んだ。


 俺は風牙に乗り3人で禅の所に向かった。禅の大陸に着くと其処は、大陸全体が要塞の様な感じだった。

「これ...どうやって入るんだよ。」

 流石ゲームオタクと感心してしまった。入口が無い。取り敢えず空を飛べれば上から中を見下ろす事が出来るのだが俺の大陸と同じ結界が張られているので入れない。すると頭の中に声がした。

 ...誰だ!?...

 ..禅?俺だ!大だ!..

 ...大?大神大?...

 ..そう!緊急の赤いボタン押したのが禅だと聞いて俺も押して来たんだ!..

 ..やっぱり大もこっちに来てたのか!取り敢えず入って来てくれ。入り方は何処でもいいから建物に全員、手の平をぺったり付けて。此方で操作するから。...

 3人で手をペタリと付けた。すると俺達は建物に吸い込まれたのだった。


 中は、外見とは正反対で俺の大陸と同じように自然溢れる大陸だった。見渡すと内側からは要塞の様な外壁も何も見えない。どうなってるんだ?

 真正面に城が有る。取り敢えず城に向かって飛んだ。遠くで此方に手を振る禅が居た。

「よっ!大、久し振り!」

「よっ!じゃない!何で赤いボタン押したんだ?後100年以上余裕有っただろう?」

「んー、僕にもよく解んないけど何か異常事態発生の警告音がなってさ、仕方無く押したんだよ。ナビに聞いても原因解んないって。」

「ナヴィ、警告音鳴るような異常事態って俺達の所には無かったよな?」

『有りませんでした。1人の創造主様の所だけ異常事態と言う原因は思い付きません。禅様の大陸で何か干渉する事が有って誤作動したのかもしれません...。』

「大、何でその子ナビみたいな事知ってんの?」

「コイツがナビだからだよ。」

 と俺はにんまりしながら答えた。禅は?マークを浮かべている。

「ナビを第1の臣下にしたんだよ。」

 と言うと、えぇーっと禅はムンクの様な顔をして声をあげたのだった。落ち着くと

「僕もそうすれば良かった。」

 とシクシクと言いながら肩を落としたのだった。こっちの世界に来ても禅はやっぱり禅だった。禅の緊張感の無い会話で忘れそうになったが忘れる前に言わなければっ。

「禅、統一してる創造主の話は聞いたか?」

「さっき聞いたよ。超攻撃的っぽいねぇ。創造主は自分1人で十分みたいな?」

「だよな。だから2人で協力しようと思って来た。ところでお前の所さ、防御完璧?心配でさ。」

 そこが1番心配で来たのだ。ナヴィとシンリも頷く。今度は禅がニヤリとした。

「ゲームオタクの僕を舐めるなよ?外壁見ただろ?あれは魔要塞防御壁結界。実際の要塞と結界魔法を混ぜたの。中からはただの結界の様に外が見えるけど外からだと要塞にしか見えないし要塞の機能もしてる結界なんだよね。」

 防御は完璧かも?だが今は見付かりたくない。細かい打ち合わせが出来るまでは...

「禅は幻影結界使えるか?」

「なにそれ?」

「俺の大陸はお前の前方の海に有る。見えるか?」

「全然見えません。」

「有るんだよ。だけど1番外側に幻影結界を張ってるから、大陸は風景に溶け込んで見えない。そして大陸全体に隠密を掛けてるから存在感も無い。」

「うーん、隠密は持ってるから掛けれるけど幻影結界ってのは無いなぁ..」

 その時ナヴィが

『主様、同盟契約をしたらどうでしょう?この契約書で同盟を結ぶと主様が禅様に創作魔法を貸与出来るようになります。但し、禅様にその魔法を受け取るだけの受け皿が有ればですが、幻影結界程度なら可能でしょう。』

「じゃ早速やろう。どうやるんだ?」

『この契約書に2人で少しずつ魔力を流しながらこの契約書に書いて有る文を読んでください。』

 俺達は契約書の端を持ち魔力を流しながら唱えた。

「「我等は、この契約書の元に互いに助け合う事を永遠に誓う。両者の同意が有れば破棄も可能なり。但し、同意無き裏切りは死を持って償うべし。此を持って同盟完了とす。」」

 唱え終わった瞬間、契約書は光の玉になり2つに別れ2人の胸の中に入って行った。

『契約成立です。破棄する時はお互いの両手を合わせて契約破棄と言えば破棄出来ます。裏切りは消滅に直結なので気を付けてくださいね?』

 さりげに恐ろしい事を言うなナヴィ。早速、禅に幻影結界を貸与し、結界と隠密を掛けさせたのだった。

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