第1章【世界の始まり】~第16話 皆のタマゴ~
俺は露天風呂に入りながら先程ルルが聞いてきた妖精のお願い事を考えていた。
妖精ねぇ…どんな種類居たっけ?ドワーフと普通の森のエルフは造る事にしたのだ。しかし少し戦闘が出来るエルフも造りたかったので考え込んでいるのだが思い付かず長い間露天風呂に入ってた俺は逆上せてきたので上がり着替えて外に出た。皆もそろそろお風呂から出てくる頃だろう。
ガランなんて結局1日ダンジョンの中だったので真っ黒になっていた。シンリとレベル上げに行った月真と月華は、それに付き合わされ帰れ無くなり此方もかなり汚れていたので先にお風呂にしたのだ。
「ご主人様ぁ~お腹空いたのですぅ~。」
ルルがお腹を押さえながら出て来た。地下に調理場を造ったがまだ料理出来るものが居ない。俺はテーブルと椅子を創造しながらルルに、
「皆呼んできて。今ご飯用意するから。」
「はーいなの!」
ルルは元気に手を挙げて走って呼びに行った。皆が出て来たのでロコモコを創造で出した。ダンガンには両手を出させそこに一際大きいロコモコを出してやった。皆にフォークを渡し、
「いただきます!」
と言うと一斉に食べ始めた。美味しいのか皆無言で黙々と食べる。
「そう言えば、今朝ガランとナヴィのタマゴから生まれた奴等はどうしてる?ご飯に来ないけど?」
俺はふと思い出し聞いてみた。するとナヴィはにっこり笑って、
『あの2人は レベル1なので森に修行に行かせました。』
「え?レベル1で行かせたの?大丈夫なのか?」
俺は流石に心配になった。だがナヴィは涼しい顔で、
『ドラゴンと天使ですよ?スライムやゴブリン程度にはレベル1でも殺られませんよ。』
確かに。でも腹は空くしご飯は食べたいだろう。
『主様、森には動物が居るんですよ?』
ナヴィは怪しげに笑う。あぁ、俺の造った動物が早速食べられてるようだ...食べる為に造ったんじゃ無いのに。食用に後で増やしとこう...。
『明日、皆さんのタマゴから生まれた者達も合流させましょうね。』
「ナヴィ明日からは夕飯には戻るように言ってくれ...食用にするなら後で増やすけど、今食べられるとドラゴンや巨人は大食らいなんだから動物が絶滅してしまう。」
『・・・了解しました。』
ナヴィは仕方無さげに返事をした。
明日にはタマゴから鬼や巨人、魔神に人狼も生まれかなり賑やかになるだろう。楽しみだ!
俺は部屋に戻りベッドに潜った。そしてカルをもふもふするのを忘れた事を思いだした。もう寝ちゃっただろうなぁ、失敗したぁ...明日こそはと思いつつ眠りに就いた。
そう、俺は忘れていたのだ。俺の思考がタマゴに影響する事を。本当の失敗は、寝る前のこの妄想だったのだ。
翌朝起きると俺の横には一際大きいタマゴがあった。何が生まれるかとわくわくしながら待つとパリパリパリ・・・そこから生まれた生き物はナァ~オォと鳴いたのだった。そう生まれたのは猫だ。しかもただの猫ではない、メインクーンを更に数倍大きくした俺が乗れるくらいの猫で勿論もふもふしてる。取り敢えずワシワシワシ撫でてみた。するとグルグルグルと喉を鳴らす...可愛い!超可愛い!
「メスかな?オスかな?・・・メスだっ、じゃ名前は【にゃみ】だ!」
にゃぁ~んぐるぐるといい返事。俺はにゃみに乗って外に出た。すると外に居た皆がこっちを向いてギョッとする。そして口々に
「『「とうとう、もふもふを手に入れましたね。」』」
と、言ったのだった。
「皆この子はにゃみだよ。宜しくね。皆はどうだった?」
『私は前回と同じでした。』
「ガランは?」
「私は昨日魔力を結構使ったので飛竜でした。」
「飛竜…いいじゃん!飛べない者を乗せれる!増産出来ないかな?」
ガランは俺が残念がると思ってたのに意外に喜んだので軽くガッツポーズをした。俺の問いにはナヴィが、
『ガランのタマゴだと魔力の残量次第になってしまいますので後程、主様が創造なさっては?』
「そうか、じゃ俺が後で造るよ。シンリは?」
「私のは影に特化した魔人が出来ましたよ。この子にはレベルが上がったら主様の影にしようと思っております。」
とても綺麗な少年がシンリの隣に居た。
「初めまして主様。レベルが上がった暁には宜しくお願いします。」
「影って?」
シンリが少年にやってみろと促す。すると少年はおれの影に沈んでいったのだった。
「このようにすればいざと言う時に主様を守れます。もう1つ、長きに渡り影に潜んだ者と瓜二つに変身出来る様になります。まさに影武者ですね。」
「彼の名前は?」
シンリに聞いた。有りませんよ、と言われたので【エイ】と付けてやった。エイは、
「有り難うございます!」
と喜んでいた。もしかしてタマゴから生まれたヤツに誰も名前付けてないのか?と聞くと全員首を縦に振ったので生まれたら付けてやれと命令しておいた。
「ルルとカルはどう?」
と聞いたら、
「2人共、金狼が生まれたよぉ、ご主人様ぁ!」
とルルが元気に答えた。もふもふの少女が2人前に出た。うん、癒されるね!その隣に小鬼が仲良く遊んでいた。
「この小鬼は月真と月華の?」
「はい、能力は結構良いのですが昨日魔力を使いすぎたので小鬼..と言うか子供で生まれました。成長すれば私達の様になります。」
と月真が説明してくれた。後はダンガンか。
でもダンガンの場合説明されなくても解る。ダンガンの隣に同じ位の巨人が居るからだ。確認が終わるとナヴィが全員を森の2人に合流するように指示した。俺は創造で出したお弁当を渡しながら、
「森の2人にも夕方には帰るように言ってくれ!」
と伝言を頼んだ。でも人間なら馬や馬車に乗っても森に着くまで1ヶ月以上かかる距離をコイツらは1時間かからず到着する。それだけで俺には驚きだ!




