第1章【世界の始まり】~第15話 巨人のダンガンと妖精のお願い~
『主様...主様!』
ん...起きるとナヴィが居た。
『風牙とのお昼寝は気持ち良かったみたいですね。ルルから伝言です。帰ったら主様にお願いが有るそうですよ?』
お願いってなんだろう?出来る事ならいいのだが。俺は立ってナヴィに、
「それじゃ外に出て巨人族造ろうか。門へ」
と言って転移した。お城から少し離れた所で創造を始める。
「茶色い髪、琥珀色の瞳、褐色の肌、屈強な体躯、接近戦に適した瞬敏さも持ち、弱き者には優しい巨人。決定。」
粒子が集まりだした。何時もより時間がかかっているのは大きいからだろうか。
現れた巨人は予想以上に大きかった…多分3m50㎝はある。ガランと同じく筋肉質だが肌が褐色な為、野性的だ。琥珀の瞳は力強く眼力がある。
「主殿、お初に御目にかかります。宜しくお願いします。」
「宜しく。お前の名前は【ダンガン】にしよう。」
「ダンガン強そうな名前ですね。有り難うございます」
と、言いながらダンガンが豪快にニカッと笑うと【ポーン】と音がする。どれどれステータスを見てみようか。
巨人:ダンガン【与えられし名】
巨人レベル:580
HP:70000
MP:30000 属性未定【創作魔法】魔力循環
スキル:魔鎧・魔波・魔弾/特殊スキル:創造主の加護・魔力循環・身代りの盾
称号:力の覇者・弱き者の味方・忠誠を誓いし者
魔鎧かぁ、頑丈そうだな。それよりも問題が生じた。ダンガン予想以上に大きかった為城で生活出来ない。ロビーから謁見の間までは天井が高いし、階段を登って行くと辿り着けるので問題ないのだが臣下の部屋の天井は頭が擦れるだろう…
ナヴィ、ダンガン、俺の3人で相談した結果、ダンガンは島に入る為の橋の近くに見張りも兼ねて住居を置くことにした。それならと俺はダンガンに見渡しが良いように塔型の住居を造ってやった。勿論天井は高く5m!これなら頭を擦ることも無いだろう。10階建てで面積もかなり広いから巨人でも20人は住める筈。地下に浴場や調理場等も忘れず造った。
問題が解決したところでダンガンに属性貸与を行った。
「ダンガンに地、闇、瞬間移動を貸与決定。」
「有り難うございます。無事貸与されました。主殿。」
ダンガンが礼を言った。と、そこへルルとカルが凄いスピードで帰って来た。
「ご主人様ぁ~ただいまなのぉ~!」
突風が起こり、砂煙の中からルルの声がした。続けてカルの声が
「ただいま戻りました。」
「おかえり!森はどうだった?2人共、楽しかったかい?」
「ルルいっぱい走ったのぉ!それでね妖精さん達とあそんでねぇ、お話もしたの!それでね、それでね、妖精さんのお願いごともきいてきたのぉ!ご主人様がねっぜったい、かなえてくれるって言ってきたの!」
一気に話してるけど大丈夫?ルル息継ぎしてる?カルが、
「姉様、ゆっくりと要点をまとめてから話さないと駄目ですよ。主様に話が全く伝わりません。」
うん、カルはしっかりしてるな。取り敢えず俺は1番気になる部分を聞いた。
「妖精さんのお願いって?」
「えっとね~妖精さんは妖精さん造って欲しいんだって!」
「え?俺、精霊と妖精は造れないよ?」
慌ててカルが、
「姉様、それでは解りませんよ。妖精さんはエルフ族とかドワーフ族とかを造って聖域に住まわせて欲しいって言ったんです。」
エルフもドワーフも妖精だよな???
『多分二人の言っていることは、私が創造主様でも造れないと言った妖精とは別物だと思います。私が造れないと言ったのは霊体の精霊と妖精です。これは光の塊で実態が無いので造っても光は霧散してしまい造る事が出来ません。が、しかしルルとカルが妖精からお願いされたのは、おそらく実態の有る方の妖精の事です。耳が長くて羽が有るエルフ、背が低く物造りが得意なドワーフのような。こちらは主様も知っていますよね?」
「はいはい、ゲームやラノベによく出てくるやつね!」俺はやっと理解できたのだった。




