第1章【世界の始まり】~第14話 双子の月鬼~
シンリが帰って行った後、ルルとカルは精霊や妖精達と遊んでいた。遊んでいたと言っても、此処の精霊や妖精は霊体でルル達にも光の塊にしか見えないからお喋りや追いかけっこをしてるだけなのだが。
「ねぇねぇ、妖精さん達はご主人様に何かお願いあるかなぁ?ご主人様やさしいから、きっとお願い叶えてくれるよぉ?うんうん、そうなんだぁ!わかったよ~!妖精さんのお願い事、ご主人様なら叶えてくれるよね。ねぇ~カル!」
「そうですね、姉様。」
と、カルはにっこり微笑んだ。
勝手にルル達がそんなお願いを聞いてるとは知らない、俺達は鬼人族の双子を造ろうとしていた。
「鬼人族って言えば身体能力が高くて太刀が得意なんだよね?」
と、俺が聞くとナヴィが、
『そうですね、身体能力が高いので接近戦も得意ですが太刀や槍を持たせたら武器の扱いも上手いので更に強くなりますね。』
「じゃ連携が取りやすいように2人共、刀の方向で創作するか。」
俺は少し考えてから、
「創造する。紅の髪、金色の瞳、刀を得意と出来るよう身体能力が高く、しなやかで強靭な肉体。黒くて細い角は男は10cm位のが2本、女はそれより少し短いのが2本で。男女の双子の鬼人!決定。」
すると粒子が2つの塊を造り出していく。2人とも流れる紅の髪は腰まで有り、瞳は金色に怪しく光っている。しなやかでバランスのとれた身体は太刀向きだろう。そしてとても優美だ。歳は20歳位だろう。
「「主様、初めまして。宜しくお願いします。」」
流石双子、息もピッタリだ。ところでこの場合どっちが上だ?二人に聞いてみると兄と妹になるそうだ。
「月が2人に力を貸してくれるように、名前は兄を【月真】、妹を【月華】としよう。」
「「有り難うございます。主様。」」
何時もの音が【ポーン】と鳴った。ステータスを見せて貰う。
鬼人族:月真【与えられし名】
月鬼レベル:500
HP:65000
MP:60000 属性未定【創作魔法】刀魔
スキル:刀魔纏・刀斬波・刀斬爆/特殊スキル:創造主の加護・月の抱擁・刀斬裂波
称号:双子の結束・月に愛されし者・主への忠義
鬼人族:月華【与えられし名】
月鬼レベル:500
HP:65000
MP:60000 属性未定【創作魔法】刀魔
スキル:刀魔纏・刀斬波・刀斬爆/特殊スキル:創造主の加護・月の抱擁・刀斬裂波
称号:双子の結束・月に愛されし者・主への忠義
ステータスも双子らしい感じだ。これなら連携も取りやすいだろう。でも、流石にレベルが下がってきたな?
「うーん。月真も月華も少しいいか?二人のレベルを上げる為に試練のダンジョン行ってきて欲しいんだ。でも危険だと思ったら途中で引き返すんだぞ?シンリ悪いが案内してやってくれ。」
「解りました主様。月真、月華おいで。」
「「行ってきます主様。」」
「はいはい、頑張ってね!」
3人を見送って、気が付くともうお昼を過ぎていたようだ。お腹空いたなぁ…創造は動かないのに結構疲れるみたいだ。そろそろ休憩したいと思い、幕の内お弁当を人数分創造した。
「シンリ達行かせる前に気付けば良かったなぁ…失敗した。ナヴィ悪いがこれ皆に配って来てくれる?俺は屋上で休んでるよ。ちょっと疲れたから。」
「了解しました。シンリに4人分渡してルル達とお昼を食べてから、戻りますね。」
「ルル達はまだ遊んでたら連れて帰らなくて大丈夫だから。じゃ後で帰ってきたら呼んでくれ。次は、巨人族でも造ろうと思ってるし!」
俺は屋上でご飯を食べ、少し昼寝をすることにした。すると風牙は俺の側に来て体を伏せた。その仕草はまるで、一緒に寝ようと誘っているみたいだ。俺は風牙を枕に寝転ぶ。上を見上げると澄みきった空が広がっている。あぁ…心地いいなぁ。そう思いながら眠りに落ちた。




