第1章【世界の始まり】~第13話 しっかり者のカル~
「なぁ、ナヴィ、ルル1人で管理って凄く不安を覚えないか?今日はシンリが見てくれてるから良いけど普段シンリには、ダンジョン管理も有るし...」
『そうですね、実力的には申し分無いですが性格的には心配ですね。』
「ルルにしっかり者の弟でも造るか...」
俺はすぐ弟造りに取り掛かった。
「創造する。金狼、ルルの弟、金色の瞳、薄茶の髪、姉思いのしっかり者、森を守る者。決定。」
粒子が集まり形を造っていく。金色の瞳、薄茶の髪はルルと同じくるんくるんだが、長さは少し短い。背は弟の方が若干高いだろう。
「主様。宜しくお願いします。」
あぁ、ルルと違ってしっかりしてる、うん。
「宜しくね。君の名前は【カル】でどうかな?」
「カルですね。有り難うございます。」
カルが微笑むと【ポーン】何時もの音がする。さぁステータス見てみようか。
金狼族:カル【与えられし名】
金狼レベル:600
HP:75000
MP:45000 属性未定【創作魔法】瞬間移動・自然結界
スキル:牙斬・金狼変化・金狼の爪・自然結界・先読みの眼/特殊スキル:創造主の加護・精霊の守護・捕らえられぬ者
称号:金狼王の弟・精霊に愛されし者・森の守護者・姉思いのしっかり者・忠誠を誓いし者
「何かルルよりスキル凄くなってないか?」
『主様が創造の時、森を守ると言う意思がルルの時より明確だったので精霊が力を貸したと思われます。きっと精霊も守って貰えるならと思ったのでしょう。もふもふばかり考えているからですよ。』
最後の言葉は聞き流そう。何をさせたいか明確にした方が良い創作魔法やスキルが付きやすいって事か。カルの頭に手を置き、
「自然を司るカルには、火、風、土、水、雷を貸与する。決定。」
【ポーン】
「主様、全て貸与されました。有り難うございます!」
カルは満面の笑みで礼を言った。俺は、
「カルのレベルが上がって光も貸与出来るようなら貸与するからね。でも今は森に居るルルを見てきてくれるかい?それとシンリには、ダンジョンのガランの様子を見に行くように言っといてくれる?」
「はい、解りました主様!」
カルは変化し凄い速さで森に向かった。ルルと同じ毛並みだがカルの方がやはり大きかった。あ、カルならもふもふしても大丈夫じゃね?後でもふもふしようっと。そう考えている俺の横では、またナヴィが苦笑いしてる。そんなナヴィはスルーして
「ナヴィ、次は鬼人族の双子造ろう。」
と提案してみた。俺の中で鬼人は、身体能力が高く刀が得意なイメージだ。もし、双子が交互に攻撃するとしたならば、その攻撃を避けるのは至難の技だろう...
『双子ですか?面白いアイデアですね。連携プレイが完成したならかなりの戦力になりそうですね。』
そんな話をしているとシンリが帰って来た。
「おかえり。シンリどうだった?」
「ルルの方は森や山を1周し、その後精霊や妖精と遊び始めました。私には見えませんでしたが。後から来たカルも一緒に遊び始めましたが大丈夫だと思います。ガランですが..もうすぐで攻略が完了するでしょう。因みにダンジョンは壊していませんでした。」
「え?もう?モンスターが弱すぎたのかなぁ?」
「いいえ、主様違いますよ。ガランが規格外過ぎるのです。変更するとしても100階にガラン用のSSSモンスター置く位で大丈夫だと思います。それはもう、厄災級のモンスターを。」
シンリはそう言いながら薄く笑う。シンリよ。その黒い笑顔こそ厄災級並の危機感を覚えるのは、俺の気のせいじゃないよな...?




