第1章【世界の始まり】~第11話 魅惑のシンリ~
朝食を食べ、俺達は早速臣下造りを再開することにした。3人目はやっぱり魔人だよな。異世界って言ったら魔人が居なくちゃ始まらないと思う。
『魔人ですか...』
ナヴィは複雑そうな顔をした。天使にした影響かな?魔人と言っても俺が考えてる魔人は悪役で出てくるような魔人では無い。ただ闇魔法を最大限に使えるって言うだけのものだ。だって臣下だから俺には逆らえないのだ。だから世界征服を企てられる筈もなく悪く成りようが無い。それをナヴィに説明すると、
『それもそうですね』
と、納得した。ガランは別段気にしてないようなので俺は創造を始めた。
「創造する。漆黒の闇を支配する魔人。影有るところ全てに存在する者。黒髪、紅の瞳、黒い翼、妖艶なる姿で魅了する者。決定。」
前回と同様、粒子が集まり形を造っていく。魔人が姿を現す…漆黒の長い髪、紅の瞳…俺達は息を飲んだ。女性と見間違える程、整った顔の男が現れた。悲しい事に見掛けは全然違うが歳は俺と同じ20代後半だ。
「初めまして主様。宜しくお願いします。」
妖艶な笑みを浮かべながら俺に挨拶をしてきた。その姿は、あまりの美しさに畏怖を覚える程だった。
「…宜しく。そうだな、お前の名前は【シンリ】にしよう。」
「シンリ..主様、素敵な名前をありがとうございます。」
そしてシンリからも【ポーン】という音が聞こえた。俺はシンリのステータスを見た。
魔人族:シンリ【与えられし名】
魔人レベル:700
HP:60000
MP:85000 属性:未定【創作魔法】漆黒の闇
スキル:闇の塊・闇霧散・影移動・魅惑の力/特殊スキル:創造主の加護・漆黒の闇
称号:魔の王・闇を司る者・影に紛れし者・従順なる僕
俺はステータスを見て呟いた。
「何かもう創作魔法有るんだけど…」
『有りますね…。主様が創造する時に強く念じたからでしょうか?主様は規格外過ぎですね。』
「まぁ、無いよりいいだろ?」
続けざまに俺はシンリの頭に手を置き属性貸与を行った。
「闇、時空、火を貸与。」
【ポーン】
シンリのステータスを確認する。闇と時空は無事に貸与出来た。ただ火が種火と表示されていた。…種火?なんだそれ?するとシンリが、
「どうやら私のレベルだと少し足りなかったようです。種が付いたみたいなのでレベルが上がればちゃんとした火属性になると思います。主様。」
「レベルかぁ。ナヴィ、レベルってやっぱりモンスター倒して上げるのか?」
『そうですね、基本はそれが1番早いと思います。次は戦争等の戦闘、訓練でも上がりますが少ししか上がらないので上位レベルだとあまり意味が無いでしょう。』
ガランが、
「主殿、ダンジョンが欲しいのだか...妖精や精霊に迷惑で無ければ、森に魔物を生息させるのでも良いが…』
『では、森の一部を聖域にし、それ以外の森や山には、弱いモンスターC~Fランク、ダンジョンに下に行く程強いモンスターSS~Cランクを放ち試練のダンジョンとするのはどうでしょう?平地には出て来れないように結界を張れば安全ですし。特別レベルやスキルに恵まれているのは、臣下のみで必ずレベル上げが必要になりますから。稀に規格外が誕生しますが、80%の者達はレベル1からのスタートになりますし。』
流石、智天使ナヴィだ!良い案だ。安全確保も考えられている。俺は早速創造して聖域を三ヶ所造り、それ以外の森や山にモンスター出現スポットを配置した。少な過ぎず増え過ぎず程良くなるように設定もした。
しかし、ダンジョンは結界を貼るが中は危険なので管理が必用らしい。その為、俺は城の裏に入り口を造り管理所を置いて許可制にし、管理はシンリに頼んだ。ダンジョンは地下100階の構造にし、地下10階毎に地上へ転移出来るようにした。そして一階ずつ、一定数必ずモンスターが出現するようにスポットも設定していった。
一通りダンジョンの創造が終わったところで、ガランが早速ダンジョンに潜って戦って来てもいいでしょうかと聞いてきた。少し考えて、俺が許可を出すと、ガランは喜んで早速ダンジョンへ入って行った。
それを見た俺は、ガラン、くれぐれもダンジョンだけは壊すなよ?と少し、心配になってしまったのは言うまでもない。




