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異世界創造主になった件  作者: 月城
【世界の始まり】
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第1章【世界の始まり】~第10話 禅と大とタマゴ~

 これは、俺、大神大が異世界を造る中間地点に転移されたほんの少し後の事である。俺とゲームをする約束をしていた天神禅(アマガミゼン)は、都内にある俺のマンションの部屋のドアの前に立っていた。


 ピンポーン・・・インターホンを押した。だが、暫くしても大が出てくることはなかった。

「おーい?大居ないのかぁ?おかしいなぁ…」

 いくら待っても開くことの無いドアを見て、禅は合鍵で中に入る。ゲームが好きな幼馴染はゲームに夢中になり気が付かない事が多々あり、学習した2人は合鍵を交換していた。

 禅はドアに鍵を掛け、中を見渡すと電気もテレビも電源が入ったまま大だけが居ない。まあ、直ぐに帰って来るだろうと思い、禅は冷蔵庫を開けビールを手に取り飲んだ。

 しかし、少し待ってみても一向に大は帰って来ない。仕方がないので、床に投げ捨ててあるゲームの入れ物を取り、裏を読む。

「異世界を造ろう...何々?あなた好みの異世界を造りそこで生活してみたり、冒険をしてみたりしてみよう。大はこれやろうとしてたのか?ソフトは何処にあるんだ?って、中に入ってるのか?」

 興味が湧いた禅は大に悪いと思いながらも好奇心には勝てず、電源を押してみる。すると目が潰れる程の光が禅を包んだのだった。

「うわっ!!」

光が消えた部屋には、大と同様に禅の姿も忽然ときえていたのであった...




 一方その頃、大とガランは露天風呂に入りサッパリとしていた。

 ナヴィも誘ったのだが1人がいいと断られてしまったので、5階の空いている部屋をナヴィ用の部屋に創造してやった。そして、そこのお風呂にナヴィは入ったのだ。最初、ナヴィは臣下の階のところに住むと言っていたのだが俺の参謀だからと言って無理矢理5階に部屋を造ったのだ。それに、5階に俺1人ってかなり寂しいものがあるしな。

俺達がお風呂から上がった後、夕飯の話になった。しかし、今現在調理場も無ければ料理が出来る人も居なかった。...別に食堂を作ったのは良いが調理場を造り忘れたとかそう言うわけではない。そのため俺達は話し合い、手軽という面から屋上でBBQをすることにした。創造の力を無駄に使った感は否めないが、まだ臣下は2人で作ってくれる人も居ない状態だから仕方ないだろう。

「主殿、これは美味しいですね。」

 ガランは肉にかぶりつきながら言った。

「そうだろう?俺が今まで食べた中で1番美味かったヤツ創造したからな。」

 ナヴィは無言で食べ続けている。二人共、かなりBBQを気に入ったようだ。ナヴィとガランのおかげで創造で出した肉は総て無くなってしまった。まぁ、また今度BBQをやる時にでも出してやろうと思ったのだった。

 そして今日は疲れていたので皆それぞれであるが早目に床についた。


俺はそんな中、ベットの中で考え事をしていた。

 ・・・今日は色々あったなぁ…大は今日の事を振り返る。最初はどうなるかと思ったけど、段々楽しくなってきたな。そう言えば禅、今頃どうしてるだろう?夜遊びに来る約束だったのに俺こっちに転送されちゃったからなぁ…まぁ、あいつなら大丈夫だろう。大は段々眠くなってきたのか、徐々に瞼が閉じていった。おやすみぃ・・・そして大は深い眠りについたのであった。

この時は、まさか、禅も同じ道を辿っているとは夢にも思わなかった。


 次の日、ナヴィとガランは大の絶叫で目が覚めた。その絶叫の直ぐ後に大の部屋のドアを叩く音が聞こえた。


 ーコンッコンッコンッー


 しかし、俺の返事を待てずナヴィとガランは緊急事態だ仕方無しという感じでドアを開く。

『「主様(殿)!!」』

 そこには画面蒼白の大が床に座り込んでいた。そして後ろを指差す。

「朝起きたら隣にでっかいタマゴが・・・俺タマゴ生んだみたいなんだけど?」

 それを聞いて2人はほっとする。そんな2人を見て大は、

「何でビックリしないの?」

 と不思議がる。起きて隣にタマゴがあったら驚くし焦るだろう普通。

『私達のも有りますよ?』

 ナヴィが言うとガランも頷いている。

「何で?てか何これ?」

『臣下15人は前日の余った魔力で寝ている間にタマゴを1つ作れます。目的は勿論、仲間もしくは部下を増やすことです。私なら天使、ガランならドラゴンがタマゴから生まれます。前日の魔力の残量でタマゴから生まれる者の能力が決まるので能力に差は有りますが。』

「先に言っといてくれよ...。」

『まさかタマゴ1つでこんなに驚くとは思ってなかったもので...あっ、主様生まれるみたいですよ?』

 パリパリパリ・・・ギャオギャオ!

 タマゴからはグリフォンが生まれた。本来のグリフォンの大きさは知らないがここに居るグリフォンは2人位なら軽々と背に乗せられるだろう。それくらい大きいグリフォンである。俺は近付いてグリフォンの頭を撫でてみた。グリフォンは喉をグルグルと鳴らし俺の手を舐めた。

「凄いな…」

俺はワシワシと両手で撫でながら言った。

「主殿に甘えていますね。」

 とガランが言った。ナヴィもそうですね、と頷いた。

『主様は夕べ何か考えたり、夢を見たりしましたか?』

「ナヴィとガランと俺の3人で空飛ぶ夢見た。」

『その影響で空が飛べるグリフォンが生まれたのかもしれませんね。主様の場合、同種の人間をタマゴから生ませる事は出来ないので主様の想いの影響をタマゴが受けやすくなっているのだと思います。』

「じゃ、念じなから寝たらその影響を受けたものが生まれやすくなるってこと?」

『そう思われます。』

「そうなのか。そういえば、お前にも名前をつけなきゃな。...そうだ!お前の名前【風牙】にしよう。」

 風牙は名前を気に入ったのか、俺に頭を擦り付けてきた。可愛いヤツだ。気を引き締めないと親バカになりそうだ。

 その後、ナヴィのタマゴからは光属性と結界スキルを持った天使が、そしてガランのタマゴからは光属性と人化スキル持ちのドラゴンが生まれた。2人共、昨日の魔力は有り余ってたからな。最初のタマゴから生まれたので、それぞれのサポート役にすると言っていた。増えたら城の近くに天使とドラゴンの街を造ってやろう。あっ、グリフォンはとりあえず屋上に放し飼いに決定だ!


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