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第02話 ロリ女神のワガママが暴走するの回

 ロリ女神は問題ないとばかりに、優しく微笑んでくる。畜生、可愛い過ぎる。

 外道大好きな性格とのギャップがヤバイ。

 やっぱ、可愛い女って全殺し余裕ッスよ! みたいなオラオラ肉食系が大好物なの?

 草食系は単なる餌なの?


「実はとある事情で他の魂を召喚したのですが、その際にヴォルフガングの話になりまして。

 そうだ、彼の魂を誰かに憑依させればいい! と、そう思いついたんですよ!

 そこで丁度貴方が現れたので宜しければ、と、こういう経緯です」


 えっと、中二病ネーム『降臨せし魔天』がヴォルフガングさん、だよね?

 誰かに憑依って言っちゃった? 俺ってもしかして偶然来ちゃったイケニエ系?


「あの、差し支えなければお聞きしたいんですけどね? 順番、逆じゃね? 俺が勇者様として召喚されて、召喚特典(チート)でヴォルフガング? の魂を憑依するんじゃなくて?

 ヴォルフガング再臨のために俺を喚んだ、みたいに言ってね? 俺じゃなくてもよくね?」


「あっ! いえっ! えーと、そ、そのようなことはマッタク、本当にタマタマ偶然で……」


 ロリ女神の眼が超泳いでいる。超泳いでるよ、世界一周旅行中の回遊魚かよ。

 おい、この召喚、完全にロリ女神の趣味じゃねーか。勇者とか救世主とかそういう話になってないよね?


「ちょっと、それ女神様のTHE・ワ・ガ・マ・マって奴じゃないの? そんなんやると思ってんのかよ!」


「そんな事をおっしゃらずに! これ以外の能力を授けることはできません。断固拒否します!」


 ダンコ拒否しますじゃねーし! あんた、自分の仕事わかってる? いや、俺も知らねーけどさ。

 

「それじゃあ、仕方ありませんね。こうしましょう、ヴォルフの部下が持っていた能力をおまけで差し上げます。これでいかがですか?」


 何この神様(ひと)、もう俺とか異世界とかどうでも良くない? 単にヴォルフガングを復活させようとしてるだけの邪神なんじゃねえ? これ、異世界滅んじゃう系のパターンだよ?


「だから、俺は異世界転生とか承諾してないし」


「もう! 我儘な人ですね! じゃあ、こうしましょう、紫遠様がヴォルフの魂に慣れるまで、彼の能力を制限します。

 徐々に慣れてきたら少しずつ能力を開放しましょう。それと能力の説明のために、私の分身(アバター)を付けます。

 転生後にわからないことはこのアバターに聞いて下さい」


 そういうとロリ女神はムニャムニャと何事かを唱えて腕を振った。

 すると彼女の隣に似たような姿の裸の少女が現れる。

 ちょーい、全裸ロリじゃん、事案発生ですよ。俺の眼が分身(アバター)に吸い付けられて離れない。福眼、福眼。

 え、何この娘に何してもいいの? ひょっとして俺の所有物? マジで?


「あ、こら、何マジマジ見てるんですか。そんな不埒な眼で見るとバチが当たりますよ!」


 もう一度指を振るうと全裸ロリがロリ女神と同じようなドレスを纏った。

 あら、サービスタイムはもう終わり? もうちょと見せてくれたってバチ当たらないよ?

 全裸ロリ……じゃなくて、ロリ女神のアバターはセミロングの金髪以外はロリ女神とほとんど変わらない。いや、これアバターの方がちょっと可愛くないか?


「紫遠様、今不敬なこと思ってらっしゃるでしょ。この娘は私の分身です。

 後の不明な事はこの娘に聞いて下さい。

 それではこれよりヴォルフこと、ヴォルフガング・ヴィッテルス=ヴァーツラフ・フォン・ポストゥムスの魂を召喚します」


「え、いや、俺まだ納得してないんだけど! もっと能力色々欲しいんだけど!!」


「貴方の心が受け入れましたよ。こういったことは神と言えども一方的に押し付けることは出来ませんからね。それではご活躍を期待しています――」


 言われた途端に俺の意識が遠のいていく。

 そして――意識を失った。

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