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非道中学校  作者: 月野 ひかり
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忘れていたこと

突然の犯人扱い事件があった為、学校には様々な物を置きっぱなしになっていた。

学年が上がる時に教室が変わるのでそのままにしておけない。

美術用具や上履きや…色々な学校用具。


絵や作品や賞状とレポート用紙…

そうだ!忘れていた、技術で作品が選ばれて賞を貰ってたんだ。

夏休みの宿題だった…「創意工夫展」に飾られた作品。これも手渡される。

体罰があってから…体育館での表彰式で賞状を貰う予定だったが出られなかった。

何もなければ、これも一つの自信に繋がって行けた事だと・・とても残念な気持ちになる。

この中学校に入学して・・・子供の良い所を全て奪われた気分になる。


学校から全ての私物を回収した。

もう学校には何も・・・名前だけの存在になった。



ただ一つ二つ手元に戻らない物がある。

吹奏楽部で使ってた…置きっぱなしになっているもの。

ミッキーの三色ボールペン

クルトンガ・シャーペン(ピンク)

音楽室や部室を探して貰ったが出て来ない。

落とし物にも何処にもない。

携帯電話の犯人扱いが突然起こったので・・そのままになっていた。

その日は確かに譜面台に置いておいたのを覚えている。


校長先生に吹奏楽部で同じものの写真を見せて確認して貰ったが、皆「知らない」「見たことない」と言っていたらしい。

知らないハズはない。見たことないわけがない。

いつも部活で使用していたのを誰かしら見ているし貸した事もある。

おかしい。

吹奏楽部員の誰かが持って居るのかも…と思った。

そのままになっていて・・もう大分経っているから・・もう来るはずないからとでも思っていたに違いない。

もしも、そうであれば許せない。

人を犯人扱いしておいて…人の物を自分の物にするなんて…。

もしも、そうだとしたら…誰だか心あたりはある。



だけど・・どうでもいいから誰でもいいから…返して欲しい。


吹奏楽部には最後まで納得いかない気持ちだけが残る。



この中学校では、理由がどうであれ何れかの部活に入部しなければいけない事になっている。帰宅部禁止。

変部も基本的にはしない様に入部の際には、よく考えて部活を変えない様に保護者にも指導がある。


しかし、体罰は学校の不祥事であり本人が変部したくてしたのではない。部に残りたかったのが本音である。

それを担任にも伝え、顧問だけの問題と話をした。

体罰の怪我もあり、出来ればどこの部にも入らず…あるいは卓球部に名を残したままでも…と言うこちらの案は通らず、

その結論が…変部である。

そして、ならば事情を良く知っている顧問ならば安心な事と楽器をやってみたい本人の頑張ってみたい気持ちがまだあったから吹奏楽部に決めたのだ。


だけど、吹奏楽部は…途中入部を受け入れない部だった。

顧問や生徒にもよる部分はあるかもしれないが、

少なくともこういう部は…途中入部出来ない様にするべき。

また、学校の不祥事の場合は柔軟な対応をするべきだ。


校則や規則を教師の勝手な判断で許して阻害行為を行えるのに、

体罰で部を変部せざるおえない場合に対応出来ないなんて…校則や規則って学校にとって何の意味があるのか?











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