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第九十三の話 あいつら登場

あいつら=??

〜クルル視点〜



「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・暇だね、アルス。」

「・・・そうだね〜。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・リュウくん達、帰ってこないかなぁ?」

「・・・まだしばらくかかるんじゃないですか?」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・こう、寝転んでるのも気持ちいいよね。」

「・・・三十分以上は寝転がってますけどね。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・ねぇアルス?」

「・・・はい?」

「踊って。」

「絶対嫌です。」

「・・・。」

「・・・。」



「「はぁ・・・。」」



暇だよ〜・・・すっごい暇だよ〜・・・和室で大の字に寝転がってるの飽きたよ〜・・・。



「むみゅ〜・・・。」

「ホント暇ですね〜・・・。」


おもしろいこと無いかな〜?いや、いきなりドカーン的なこと起こらないかな〜・・・?








【ドカアアアアアアアン!!!】

「「!!!!!?????」」


っていきなりいいいいいいいいい!!??


「ちょ!?魔王、何してんの!?」

「ふぇえ!?私!?」

「違うの!?」

「違う!」


何でもかんでも私の仕業だと思うにゃ!あ、噛んだ。


ってかそれより何が・・・?




「イエーーーーイ!いきなり登場だい!!」

「ウフフフフフ!!」




・・・・・・・・・・・・・


何あれ・・・?


「お〜い龍二よ〜!いるか〜!?」


・・・いきなりリビングの扉を破壊して入ってきたのは、変に派手なシャツ(後から聞いたら、アロハシャツだって)と白い短パンを穿いた男の人と女の人。男の人は何だか無精髭が妙に似合ってるスマートな顔で、女の人は茶色の髪の毛を耳の辺りでクルンとカールにしてて小顔・・・


うん、全然知らない人。


「あら?」

「「!!??」」


あ、やば・・・見つかっちゃった・・・って隠れるのが遅すぎたんだけどね。


「おや、どうしたんだ真帆?」

「え〜っと、見慣れない子が二人いるんだけど。」


!?や、やば・・・。


「え、えっと・・・。」

「あの・・・。」

「「・・・・・・・・・・・・・。」」


み、見られてます・・・すっごい見られてます・・・。


目線合わせようにも、何だか合わせづらいです・・・どうしよ・・・。


「・・・・・・・・・。」

「・・・あ、あの・・・。」


あ、アルス行け行け!誰なのか聞いて!


「えっと・・・その・・・あなた達はだr「かああああああああわいいいいいいいい!!!!!」ってふみゃああああああああああ!!!??」


!?猫!?ってみぎゃああああああああ!!!


「可愛い〜!何この子達、マスコットみた〜い♪」


ぐ、ぐるじ・・・首しまってるってばこれ・・・カナエちゃんとリョウコさんよりきつい。


「は、ハニー!僕なんかよりもその子達の方がいいのかい!?」


へぇ!?


「!?違う、違うわダーリン!」


はぁ、はぁ・・・やっと離れた・・・。


「何が違うんだ!?」

「この子達は可愛いわ!でもあなたは・・・素敵よ!!」


え、何がどう違うの?


「・・・ハニー・・・ごめん、君を信じてあげれなくて・・・。」


・・・ありぇ?何?すっごいしんみりしたムードに・・・。


「いいのよダーリン・・・私はあなたの物なんだから・・・。」

「あぁ、ハニー!何て嬉しいことを言ってくれるんだ!僕は、僕は今、猛烈に感動している!!」

「私もよ、ダーリン!!」

「例え世界が敵に回ろうと、君を手放したりなんかしない!!」

「ダーリーーーーン!!」

「ハニーーーーーー!!」

【ガシィ!!】



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「・・・アルス・・・。」

「・・・何?・・・。」

「・・・私、今猛烈に逃げ出したい気持ちで一杯です。」

「・・・ボクも。」


抱き合って自分達の世界に入り込んだ大人の男女を見て、そう呟かずにはいられません。


「あはははは♪」

「うふふふふ♪」

【クルクル】


・・・何か抱き合ったまま回りだした・・・。


「あはははははは♪」

「うふふふふふふ♪」

【クルクルクルクル】

「あはははははははははははは♪」

「うふふふふふふふふふふふふ♪」

【クルクルクルクルクルクルクル】

「あはははははははははははははははははは♪」

「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪」

【クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル】

「あはははははははははははははははははははははははははは♪」

「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪」

【クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル】





「龍閃弾。」

【チュドォン!!】

「「ぐっはぁぁぁぁあ!!!」」



!!???



「黙れバカども他所でやれボケ。」


あ、リュウくん帰ってきたぁ・・・。


「り、リュウく〜ん・・・。」

「リュウジさ〜ん・・・。」

「よ、ただいま。」

『今帰った。』

「・・・いや、ただいまなのはいいけどさぁ・・・何今の?」


フィフィが冷静にツッコミいれた。


「・・・やれやれ・・・何バカみたいに回ってんだ、










親父にお袋。」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぇ?




「龍ちゃ〜ん♪いきなり龍閃弾はひどいぞ☆」

「親を労わりなさい☆」

「そうか、なら早く天井から頭出せ。めり込むな。」




「「「『えええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!?????』」」」






〜で・・・〜



「まったく帰ってそうそう面倒増やしやがって。」

「ははは、いいではないか。」

「うふふ、そうよ減るものじゃなし。」

「ドアの修理代で金が減るんだがなぁえぇこら?」

「「あははははははは♪」」

「表出ろや。」

「「すいません・・・。」」



・・・・・・・・・リュウくん、こあい・・・



あの後、とりあえず天井に突き刺さった二人を降ろしてから、テーブルへと全員集合しました。私達はリュウくんのご両親のいきなりの登場に目が点になっていた・・・。


「で?何で連絡もなしにいきなり帰ってきた?旅行中だろが。」

「いやぁそなんだけどねぇ。連絡しないでお前を驚かしてやろうかな〜って思って。」

「ハワイ旅行の帰りに、日本に立ち寄ってきちゃった♪」


きちゃった♪って・・・。


「と・こ・ろ・で?龍ちゃん?」

「あんだよ。」

「この子達はだぁれ?」

「「「!!??」」」


えぅ!?


「アンタらがいない間に色々あってよ。しゃーねぇから家に置いてやってんだ。」

「色々?」

「行くあてもないのにホッポリ出すわけにゃいかんだろ。」

「ふむ・・・その色々というのにふか〜い訳がありそうだねぇ。こ〜んな小さい子もいるし。」

「・・・。」


あ、小さい子っていうのはフィフィのことね。この世界にはフィフィみたいな人いないもんね〜・・・。


「それと〜?その剣は何?」

「拾った。」

『ひろっ・・・!?』

「おぉ!?剣が喋ったぞ!?」

「すごいじゃな〜い!どういう仕掛け?」

『そ、そこは触るな!!』


・・・どこ触っても一緒じゃないの?


「お〜い、そゆことは気ニシナーイでいいだろ別に。」

「そうね、そういう細かいことは気ニシナ〜イね。」

「そうだね♪気ニシナ〜イだね♪」

「でしょ〜♪」

「あはは♪君と意見が合うなんて、何て幸せ者なんだろう僕は♪」

「私も同じこと考えていたわ、ダーリン♪」

「ハニー・・・。」

「ダーリン・・・。」



・・・また世界に浸りだしちゃった・・・。



「また回りだしたら最近考えた新技出すぞこら。」

「「メンゴ♪」」

龍閃転牙りゅうせんてんが


リュウくんが腕を回転させつつ(コークスクリュー)龍閃弾を放った。


【ズゴオオオオオオオオオン!!!】

「「アイラビューーーーー!!!!」」


・・・何今の悲鳴?


とりあえず二人は高速回転したまま吹き飛んだ。


「で?うちの親の第一印象はどうよ?」


へ?


「えっと・・・。」

「その・・・。」

「これは・・・。」

『・・・。』




「「「『大変(だな)ですね・・・。』」」」

「サンキュ。」



もうこの一言に尽きるよ・・・リュウくん、意外と苦労してるんだね。



「まぁ、慣れだ慣れ。気ニシナーイってことで。こんくらいのことで苦労してたらどっかのドSみたいにハゲるからな。」


・・・あれ?何だろうこの罪悪感めいたもの?


「こら、ハゲにハゲって言ったら失礼だろう?」

「あなた、それは違うわ。今はハゲてなくとも進行していって少しずつハゲていくのよ。」

「いえ、あなた様も違います。」

「アルス、ツッコミ冴えてるな。」


和室へと飛んでいったご両親が居間へと戻ってきてそうそうすごいこと言ってる・・・そんなハゲって連呼してたら怒られるよぉ・・・。


「ま、それはとりあえずドブに落としておいて。」


何であえてドブ?


「とりあえず自己紹介でもしたらどうだ。」

「あ、はい・・・えと、アルス・フィートです。」

「クルル・バスティって言います!」

「フィレイド・フィアラ。フィフィって呼ばれてます。」

『エルフィアンだ。エルとでも呼んでくれ。』

「ははは、礼儀正しい子達じゃないか。」

「ふふふ、そうね。可愛いし。」



・・・“可愛い”って言葉がトラウマになりそうです・・・。



「では改めまして、僕が龍二の父親、荒木 省吾。」

「同じく母親、荒木 真帆♪」


「「二人揃って、ラブラブ夫婦、荒木ンジャー!!」


いや二人揃わなくても!?


「な?バカだろ?」

「・・・うまく言えません。」


リュウくんも呆れるくらいの暴走っぷりだね・・・。


「で?話し変わるが、親父とお袋はいつまでここにいるんだ?」

「そうだな〜、明日までだな。」

「ありゃ、えらい短いな。」

「仕事もあるしね、しょうがないわ♪」

「そか。ならしょうがねぇ。」



・・・リュウくん、寂しくないのかなぁ?



「さ、今日の晩飯は豪勢に行ってくれたまえ!久しぶりに思い出話に華を裂かせようではないか!」

「あなた、漢字が違うわ!“裂かせよう”じゃなくて“割かせよう”よ!」

「それも違うっての。“博士号はかせごう”だろ。」

「三人とも違います。特にリュウジさん違います。」


さすがアルス。冷静にツッコミいれてるね。






〜夕食時〜



「ははははは!いやぁ相変わらず龍二は料理がうまいなぁ!この麺の固さなんて僕好みだ!」

「うふふふふふ!龍ちゃんもお母さんを超えたわね!さすが我が子!」

「麺茹でただけだけどな。ほとんどお袋が作ったようなもんだろ?」

「な!?そうだったのハニー!?」

「そうなのよ。ダーリンに喜んでもらおうかなって♪」

「ダメじゃないか。火傷してしまったらどうするんだい?もしそうなったら僕は・・・僕は!!」

「ダーリン・・・嬉しいわ、私なんかの為に・・・。」

「君のためなら、例え火の中水の中・・・。」

「何なら今から火の中水の中に二人仲良く心中してくるかボケナス夫婦?」

「「す、すいましぇん・・・。」」


・・・・・・えっと、時間は進んで夕食、今日は久しぶりに会ったというわけで、リュウくん一家と一緒にリュウくんの大好物のラーメンを食べてま〜す・・・スープがおいしいなぁこれ・・・。


「あ、あはは・・・楽しそうですね・・・。」

「「モチ!!」」


声揃えて即答しました。


「いやぁしかし、何だかいいねぇこういうのも。」

「そうね。今までは三人でラーメン食べてたけれど。」


・・・あ、そっか・・・久しぶりに会ったのに、水差しちゃってるもんね私達。


「・・・その、すいません何だかボクらのせいで・・・。」

「いやいや、気ニシナーイさ!」

「そうよ?気ニシナーイよ?」


・・・でもなぁ・・・。


「おいおい、そうかしこまるな。」

「・・・。」

「もぅ、暗いわね・・・あ、何なら今から思い出話でもしましょうか?龍ちゃんの子供の頃のお話でも。」


!!!!


「リュウくんの!?」

「へぇ、おもしろそうね。」

「・・・き、聞きたいです。」

『興味はあるな。』

「大したことねぇと思うが。」


本人はそう言うけど、私達はすっごい気になるの!


「ふふ、それじゃあ・・・龍ちゃんが生まれて間もない頃のお話を。」


ワクワク、ワクワク♪


「あれは、そうね・・・












次回に続くわよ♪」

「「「『何でえええええええええ!!!???』」」」

【ズゴオオオオオオオオオ!!!】



思わずイスから転げ落ちた。


はい、随分前に言っていた龍二の両親です。えっと、思ったこと。


キャラ濃いなぁ・・・。

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