第九十二の話 <特別編>必殺技特集part1
今回は特別編!サブタイ通りです!
ついでに・・・ふふふ♪
〜ライター視点〜
「ただいま〜。」
「あ、リュウくんおかえりなさ〜い!」
「はいよいしょー。」
【バキ!】
案の定、クルルが散歩から帰ってきた龍二に飛び掛っていったら叩き落とされた。
『・・・変わらないな、貴様。』
「ありぇ?エル帰ってきたの?」
「さっき返してもらった。」
『・・・まぁ、向こうではいろいろと、な。』
今では龍二の腰の鞘に収まり、再び龍二の愛剣として舞い戻ってきたエル。向こうではプライドズタズタだったね♪
『い、言うな!大体私があのような小娘如きに』
「それ以上言ったらホントに溶かすぞ?」
『ごめんなさいすいませんでした。』
弱。
『・・・(泣)。』
「・・・ねぇ、エルは誰に話しかけてるの?」
「異次元。」
そういうことにしとけ。
さて、と。
【ヒュン!】
「ひゃ!?」
『・・・いきなり出てくるな。』
HAHAHA、ライターたる俺を舐めるな。
あ、俺はこの世界ではライターというキャラクターとなっています。本名は言ったらアウトなので言いません。
「で?何で出てきた。」
今日はねぇ・・・特別編さ。
「特別編?」
そ。とある読者さんがそろそろ新技期待してるらしくてね。
「ふんふん。」
で、俺も新技結構考え付いたわけよ。でもこの話はあれだろ?コメディーじゃん。バトルもんじゃないじゃん。技の出る幕ないじゃん。
「こないだバトルもんだったけどな。」
・・・俺はコメディーに向いてるんだよ。
で、だ。今回はお前の必殺技を出していかせてもらう。
「俺のか。」
丁度エルも帰ってきたことだし、いいじゃん。
『ふむ・・・思う存分暴れられそうだな。』
そゆこと。
じゃ、さっさと準備準備。
「へいへ〜い。」
「わはー!楽しみー!」
「?どうしたんですか皆さん。廊下で喋って。」
あ、アルスにフィフィ。お前らも準備しろー。」
「へ?」
ほらほら急いだ急いだ。
「へ?へ?へ?」
「な、何?何なの?」
〜グラウンド〜
さてさて、やってまいりましたグラウンド!
「テンション高いな作者。」
『ああ、うざいくらいにな。』
「機嫌いいのかなぁ?」
「・・・何で急に・・・。」
「聞いちゃダメよアルス。まともな返答返ってくるわけないから。」
そこ、うるさい。
さてさて、それじゃルール説明。あれを見てみなさい。
「?・・・なんだありゃ?」
俺手製、『ドMくん』だ。
「何ですかその何気に危なっかしい名前。」
気ニシナーイ。
「・・・あれ、何のポーズ?」
キャイーン。
「古。」
さて、あの木製人形、ドMくんに、技をぶつけていきます。指定回数の技をぶつければ終了です。簡単っしょ?
「まぁ、そだな。」
因みに、ご褒美があります。
「ほぉ?そりゃいいね。何だ?」
まだ言えませ〜ん♪
「あ、そ・・・で?ルールそんだけ?」
後、一つだけ特別なことをします。
「?」
ふふ〜ん♪
俺も参加しま〜す♪
「「「ええ!?」」」
「いいのかよそれ?」
『貴様、仮にもさk』
はいエル黙れ。
『・・・。』
いんだよ、俺も結構いろんなとこで技出してるし、ここでお披露目しても。
「現実では絶対出せない技ばっかだがな。」
気ニシナーイ。
そんじゃ、龍二と俺の必殺技集、開始!
まず記念すべき一回目。
龍二 『龍雷炎』
「どーゆー技ですか?」
「見りゃわかる。」
【シュリン】←エルを鞘から引き抜く
「じゃ、行くぞエル。」
『ああ。』
エルを片手に、素早くドMくんに駆け寄る龍二。
「むん!!」
【ドス!】
そして思い切り突き刺し・・・
「『波ぁっ!!』」
【ドォン!!】
龍二とエルの渇と共に、ドMくんから雷と炎が迸る。ドMくんは、瞬く間に黒こげとなり、思い切りエルを振られて地面に叩きつけられた。
「はい終わり。」
「・・・え、何が起こって・・・?」
「エルの雷の力と、俺の気功術で炎を発生させて、対象を爆発させる技・・・こんな感じかね?」
で、さっき叩きつけられたドMくんはムクリと起き上がり、黒くこげたはずなのに一瞬で回復した。今度のポーズはアイーン。
「・・・すご。」
ライター舐めるな。
次、俺な。
ライター 『ダークネスブラッド』
「・・・名前からしてえぐいわね・・・。」
じゃ行くぞー。
っと、ややこしくなるから俺のセリフにもカッコ付けていくかな。
「・・・はぁ・・・せい!!」
【バッ!】
両手をドMくんに突き出す。
【グゥオオオオオオオ・・・】
すると、ドMくんの足元から血の渦が・・・。
【ギュオオオオオオオオオオオォォォォォォォ・・・】
そして瞬く間にドMくんは血の渦に引き込まれていった・・・。
「これ、即死技。」
「・・・初っ端から最強じゃないの・・・。」
HAHAHA、成功確立は低いけどね。
次。
龍二 『龍閃連突』
「ん、この技か。」
「どんな技?」
「見てな。」
【チャキ】
エルの切っ先をまっすぐドMくんに向け、且つ頭より後方へと下げ、構える。
「・・・はぁ!」
【ドォ!!!】
勢い良く突き出したかと思うと、ドMくんが穴だらけとなり、
【キィン!】
素早く切り抜けると、ドMくんは真横に両断された。
「え・・・い、今の何ですか?」
「0・1秒で一億回以上の連突を繰り出して切り抜ける技。」
・・・いや、人間技じゃないっしょそれ?まぁそういう奴だけどさお前は。
ライター 『魔人乃血祭』
「じゃ、行きまーす。」
両手から漆黒の闇で刃を形成し、交差するように構える。
「はっ!」
【バッ!ドシュ!】
一瞬にして接近し、ドMくんの腹に右手の刃を突き刺す。
「せいやああああああ!!!!」
【ズバババババババババババババババババババ!!】
そこから両手による乱れ切りでドMくんを切り刻む。
「せい!」
【ズバシュウ!!】
とどめに、両手で左右に薙ぎ払って終わり。
「・・・まぁ、見たまんまだね。」
「わ、技名通りですね・・・。」
モチ♪
龍二 『崩撃天昇』
お?龍が付いてない技だ。
「いっくぞー。」
エルを構え、瞬時に接近。そして体勢を低くし、足払い。
「しゅ!」
【バシィ!】
脛を砕くほどの強烈な蹴りをくらい、宙に浮くドMくん。
「はっ!」
【ザンッ!!】
そして立ち上がり際に目のも止まらぬ切り上げ。宙に浮いていたドMくんはたまらず斬撃を食らった。
「なるほど、相手の不意をついた技だな。」
「・・・痛そうだねぇ・・・。」
「足が?それとも体が?」
「どっちも。」
ライター 『常闇乃誘』
まぁこれはあれだ。『ダークネスブラッド』をレベルアップさせた技。
「はぁぁぁ・・・『常闇乃誘』!!!」
【ブゥン】
ドMくんの頭上に小さな暗黒球が現れ・・・
【ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!】
それは巨大になり、ドMくんを吸い込み・・・
【ギュウン】
そして小さくなって消えた。
「これはミニブラックホールを発生させると考えたらいいな。」
「・・・ライターさんって何でそんな一撃死重視なんですか?」
決まってる。その方が戦闘楽だから♪RPGにしかり。
え〜っと、かなりたくさんあるんで、ここからはダイレクトに。
龍二 『ライトニング・スピア』
エルによって形成された小型の投げ槍を目標に向けて投げつける。相手を貫くと同時に感電死させる。
ライター 『ワンハンドレッド・ダーク』
読んで字の如し、百もの闇の剣を出現させて次々と貫いてゆく。
龍二 『天撃龍閃光』
一瞬にして切り抜け、後ろ回し蹴りを放ち、相手を頭上に吹き飛ばした後に追い討ちとしてエルが地面に精製した魔方陣から発生させた雷撃を浴びせる。
ライター 『闇夜乃血桜』
漆黒の真空刃を発生させ、桜の花びらのような幻影と共に対象に向けて飛ばす。相手は一瞬にして切り刻まれ、まさに血桜の如く赤く散る。
龍二 『龍王双波塵』
雷と炎を剣に纏い、勢いよく突き出すことで巨大な衝撃波を発生させる極悪技。塵も残らない。
ライター 『カオススラッシャー』
片腕を振り下ろし、赤い衝撃波を発生させる技。岩でも真っ二つ。
龍二 『龍牙斬』
単なる袈裟切りかと思いきや、コンマ1の間に無数の斬撃を浴びせる技。あまりの斬撃の多さに、相手は見えなくなるくらい粉々。やりすぎ。
ライター 『悪魔乃羅針盤』
肉体的にダメージを与えるのではなく、精神的に直接負の感情を送り込み、自滅へと導くある意味最凶の技。
龍二 『グラビティ・サンダー』
エルを使った術技。対象の頭上と足元に小型の魔方陣を展開。上下からの雷撃が対象を襲う。一度捕まるともう逃げられない。
ライター 『ヘル・クラウド』
ダークネス・クラウドのパワーアップバージョン。真っ赤な雷が対象を塵と変える。
龍二 『龍閃弾脚・辻風』
前方宙返りをしたかと思うと、手を使わずにその場で足を広げて高速回転。いわゆるカポエラの要領で相手を何度も蹴ると同時にかまいたちを発生させ、切り刻む。
ライター 『デモンズランス』
漆黒の巨大な槍を召喚、相手に投げつけて身も心も焼き尽くす。ってそれ有名なあのゲームの技じゃんなんて言わないで。
龍二 『天殺月光撃』
相手を高く切り上げ、同時に飛び上がってから流れるように大上段の切り下げへと繋ぎ、相手を地上へと叩きつける。斬る瞬間は闇夜に浮かぶ三日月そのもの。
ライター 『ダークネスジャベリン』
『デモンズランス』より小型の漆黒の薙刀を召喚、高速回転で振り回す。
龍二 『龍波粉砕撃』
抜刀と同時に相手を二回突く。その一撃の威力は計り知れない。
ライター 『常闇乃津波』
足元から濁流を召喚、自分を中心に濁流の竜巻を発生させて対象を溺れ死にさせる。
龍二 『幻・龍閃斬』
龍閃弾を放ったかのような幻影を一瞬見せ、相手が隙だらけの間に居合い切りを放つ。
ライター 『ブラックサテライト』
周辺に無数の暗黒球を展開、無数の光弾を発射して相手を蜂の巣にする。
龍二 『龍閃昇牙連脚』
龍閃弾脚の連続蹴りバージョン。相手を蹴り上げ、宙に浮いたところをさらに追いかけて蹴る、蹴る、蹴る、蹴りまくり、最後は踵落としで相手を地上に叩き落す。一つ一つが受けてただでは済まない威力。
ライター 『闇夜乃猟奇』
対象を漆黒の霧で包み込み、無数の攻撃を浴びせる何ていうか卑怯な技。
龍二 『龍閃咆』
体中に氣を溜め込み、雄叫びを上げて周囲に衝撃波を発生させる人間離れした技。って今さら人間離れもクソもない。
ライター 『ブラックエンジェル』
無数の漆黒の羽を周囲に撒き散らし、それらを対象に向けて一斉に飛ばす。突き刺さった瞬間爆発する仕組み。
龍二 『龍王爪』
氣で形成した巨大な鉤爪で相手を二回切り裂き、最後に特大の龍閃弾をぶち込む技。まさに龍王という名に相応しい威力。
ライター 『ダーククロス』
漆黒の十字架を相手の頭上に召喚、そのまま落下させて押しつぶし、爆発させる。
龍二 『龍轟閃脚斬』
斬り、突き、蹴り、それらを一瞬にして何億発と叩き込み、最後に『龍王爪』の鉤爪で薙ぎ払う。
「おんどりゃああああああああああ!!!」
【ズガアアアアアアアアアン!!!】
最後の技、龍轟閃脚斬を決めると、ドMくんは完全消滅した。
「ふぅ・・・終わりか?」
「おう、一通り。」
「「「ひ、一通り!?」」」
そ、あれで一通り。まぁ俺の技はこれから考案してくが、龍二の技は全百以上、しかもまだまだ増え続ける一方。これっぽっちでは終わるわけがない・・・とは言っても全部を紹介する日が来るかどうかもわからない・・・。
「あ〜終わった終わった〜。さ、ラーメン屋行くぞ。」
「は、はぁ・・・。」
お披露目会は呆気なく終了した。っと、ご褒美ご褒美!
「龍二、これ。」
「?」
【パシ】
俺が投げた物は・・・
「・・・・・・・・・・・・・
ライター、恩にきるぜ。」
「いいってことよ♪」
ご褒美である、龍二行きつけのラーメン屋無料券♪激レアである。
「よし、行くぞお前ら。」
「あ、待ってよリュウく〜ん!」
「ちょ!?置いていかないでください!」
「待ちなさいよ〜!」
龍二とクルルとアルスとフィフィは、グラウンドの出口へと駆け出して行った。
って、俺放置ですかい・・・
・・・・・・・・・・・・。
さ、俺も帰るか。
帰ってTODしよ〜っと♪
今回の特別編を読んでくださった皆様、ありがとうございました!次回から普通の話です。
え?何でライターってあんな黒い技ばっかなのかって?ふふ、それはですね・・・
ライターは黒装束な上に・・・
心も真っ黒ですから♪ククク♪
あぁ、引かないで〜・・・。
えっと、またいつか必殺技集やります。ウケなくてもやります。今度はアルスとクルルにしよっかな?
あ、それではまた!!