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第七十九の話 大混乱!?

卒業パーティーに続いて第二弾・・・おかげで更新遅れました。

これからもバイトとかあるし・・・でも頑張っていきます!!なるべく更新していきます!!はい!!



〜龍二視点〜



「さぁて、と。」


確かこの台下に・・・


【ガチャ】


「・・・・・・・・ありゃ。」


しまった、醤油がない・・・買い忘れたか。


「まいったな・・・。」


あ、ダイコンも無かったんだっけ。鶏肉も。あ、リビングの電球替えようと思ったのに電球も買い忘れてらぁ。ってやべ、今日スーパー休みじゃねえか・・・昨日のうちに済ましとくべきだったか。しかもあのスーパー。スーパーのくせに電球売ってねぇんだよな。


まいったな〜もうちょっとで見たいテレビ始まるし・・・つーか隣町に知ってる電気屋ねぇし、隣町から商店街の電気屋行くのもメンドイ・・・とは言ってもアルスらに頼もうにも本人達もいねぇ。


・・・・・・・・・・・・・・・・。


「・・・しょーがねぇか。」


“あれ”はいろいろメンドくさいから使いたくなかったんだがなぁ。ま、やむおえんか。







〜アルス視点〜



「楽しかったねー!」

「・・・疲れました。」

「アルスお疲れー。」


たった今、魔王に連れられて公園へと遊びにいったものの・・・


魔王を含めた子供軍団に追い掛け回されました・・・しんどいです。


しかも何なの・・・あの子供達の身体能力。ただ者じゃないでしょ。


・・・何故だろう、あの子供達、少なくともリュウジさんと関係ある気がする。


「詳しくは第二十九の話を見てね!」

「・・・何言ってるんですか?」

「気ニシナ〜イ!」

「リュウジさんのモノマネしない!」


まったく・・・魔王も子供達率いてボク追い掛け回したのに全然疲れた気配ないし・・・。


「?あれ?あの後姿って。」

「え?」


フィフィが指差した方向を見てみる。


・・・あ、あれは。


「リュウく〜ん!」


あ、魔王走り出した。


「ん。」

【ベシリ!】

「みぎゅ!」


あ、飛び掛って叩き落された。


「おぅお前ら。今帰ってきたのか。」


何事も無かったかのように振舞うリュウジさん。当然、アスファルトの上には魔王がうつ伏せに横たわっている・・・痛そ。


「はい。ところでリュウジさんは何を?」


いつもこの時間帯はお昼を作っているはずなのに。


「あぁ、メシの材料が切れちまったんだよ。だから買い物。」


そう言って買い物籠を掲げてみせるリュウジさん。なるほど。


「家の鍵渡しておくから、悪ぃがそれで開けてくれねぇか?」

「あ、はい。わかりました。」


差し出された銀色の鍵を受け取ってボクは頷いた。


「じゃ行ってくるぜ。」

「行ってらっしゃーい。」

「じゃあね。」


軽く手を振ってリュウジさんは家とは反対方向へと行ってしまった。


「むぅ・・・痛かった。」

「アンタも懲りないわね〜。」


ムクリと起き上がった魔王に呆れた感じで言うフィフィ。うん、ボクも同感。


「あ、そういえば・・・リュウジさん、エルを腰に付けてなかったなぁ。」

「あぁ、確かに。」

「いっつも付ける必要ないからじゃないかな?ほら、リュウくんてエル無しでも十分強いし。」

「まぁ・・・そうだね。」


でも置いていったらエルがうるさいような・・・まぁリュウジさんなら普通に無視するだろうし。エル動けないし。



なのに・・・何か違和感感じるんだけど・・・?



「ねぇ、帰ろう。疲れちゃった。」

「あ、うん。そだね。」


まぁ、気のせいかな?





〜同時刻、商店街〜



〜花鈴視点〜



「ふぅ、買った買った♪」


あそこのクッキーおいしいのよねぇ・・・帰って食べよ。


やっぱここの商店街って何でも揃ってるわね♪・・・あ、でも今日スーパー休みだったし・・・今晩どうしよ・・・。


あ、龍二の家にお邪魔しちゃおっかな?


いやぁでもここってホント賑わってるなぁ。休日なんて子連れ多いし、平日は主婦の人とかが行き交ってるし。まぁ今日は休日だから平日の倍は賑わってるわね。


あ〜にしてもいい天気〜♪


「?ありょ?花鈴じゃん。」

「え?」


後ろから声が・・・。


「あ、龍二。」

「よう。」


振り返ってみれば、龍二が手ぶらの状態でそこに立っていた。


「アンタここで何してんの?」

「買い物以外ここに来ることあるか?」


軽くムカつく。


「まぁ、そりゃそうだけどさぁ・・・あ、じゃ何買いに来たの?」

「電球。」

「へぇそう。」

「ああ。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」






え、終わり?






「・・・で?」

「あ、いやだからさぁ。」

「もう俺行くぞ。忙しいからな。」

「・・・そうスか。」

「じゃあな。」

「うん・・・。」


何かすっごいグダグダ感丸出し状態のまま龍二は行ってしまった・・・。


「・・・何なのよあいつ。」


何か今日冷めてない?機嫌悪いのかしら。しかも忙しいなら声かけるなっつの。


「・・・。」



あ、やば。何かムカつく。



【〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪】


あれ、電話だ。誰から・・・・・・・・


香苗ちゃん?


【ピッ】

「香苗ちゃん何」

『花鈴ぢゃあああああああああああああん!!!!(泣)」


のわぁ!?


「か、香苗ちゃん?」

『うわあああああああああああああああん!!!』


ちょ、泣き過ぎ!!って声でかすぎ!おかげで周りの人から奇異の目で見られちゃってるし!!


「お、落ち着いてよちょっと!どうしたの!?」


出来る限り小声で話すアタシ。これ以上変な目線で見られたくない。


『う、えぐ・・・あのね。』


子供かアンタ。


『さ、さっきね・・・エグ・・・そこでね、あのね、うんとね、そのね、@%$#&ね』

「うん、ちょっと落ち着いてくださいお願いします。」


何言ってんのかさっぱりわかりません後半とか特に。


『・・・スー・・・ハー・・・・・・・。』

「・・・落ち着いた?」

『うん、落ち着いた。』


世話の焼ける生徒会長・・・。


「で?どうしたのよ。」

『えっとね・・・さっきそこで・・・


リュウちゃんがカツアゲをしていた不良私に向けて殴り飛ばしてきて思いっきり頭打ったの。』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「・・・そんだけ?」

『うん。』


・・・・・・・・・・。


「そんだけで大泣きすなああああああああああああ!!!!」

『えぅ!?』


も〜心配して損した!!まぁ負傷してるみたいだけど。


「いっつも龍二に同じようなやられ方してんだからそれくらい我慢しなさいよ。」

『だ、だってぇ・・・リュウちゃんからの直接攻撃じゃないと何か嫌だもん。』


M発言!?


「・・・はぁ・・・まぁいいわ。で?用件それだけ?」

『あ、そうだそうだ。も一つ用件が。』



『あのね、私今ちょっと用事で隣町にいるんだけど。』

「うん。」

『そんでねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「・・・忘れたとか言ったら怒るよ?」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




テヘ♪』


バカ生徒会長おおおおおおおおお!!!!!


「アンタもう生徒会長やめなさい!!!」

『怒っちゃイヤ♪』

「ふざけながら言うな!!」


あ〜も〜こっちは龍二のせいで機嫌悪いってのにまた










って・・・あれ?


「・・・ねぇ香苗ちゃん。」

『?』

「アンタ今どこにいるって言った?」

『え?隣町。』

「・・・龍二が不良殴り飛ばしたのいつ?」

『ついさっきだよ?何で?』

「・・・・・・・・・・・・・。」




あ、あれ?ちょっと待ってよじゃさっきの誰?




『花鈴ちゃん?』

「・・・ごめん、後で。」

『えぇ!?』

【ピッ】


・・・え〜・・・っと・・・。


「ひ、一先ず龍二の家に行こうかな?」





〜同時刻、龍二宅前〜



〜アルス視点〜



「あ〜疲れた〜。」

「お腹減った〜。」


ず、随分私欲にまみれた言葉だなぁ・・・。


「アルス、家入ったらジュース入れてね。」

「怒るよフィフィ?」

「冗談よ冗談。怒らないでよ。」


冗談に聞こえないよ・・・。


【ガチャ】

「ただいま〜。」


扉の鍵を開けて帰宅・・・あ〜何だか物凄く疲れた〜


「おかえりー。」


リビングに入ってみれば、リュウジさんがテレビの前でくつろいでいた。


「リュウくんただいま〜。」

「リュウジ〜何か飲み物〜。」

「はいはい。」

「あ、ボクココアで。」

「はいはいはい。」


腰を上げて台所へと向かうリュウジさん。


やっぱり疲れた時にはココアで一服・・・



・・・・・・・・・・・・。














「「「へ?」」」

「?どした?」


・・・あれ?


「え、あれ、何で?」

「は?」

「いや、さっき・・・そこで会いましたよね?リュウジさん。」

「何のことだ?」

「いえ、だから・・・。」


あれ?あれ?あれ?


「人違いかなんかじゃねえの?」

「・・・でも、家の鍵渡しましたよ?」

「工作がうまいとか?」

「工作でどうこうなりますかそれ?」


それに性格も似すぎてましたし服装もそのまんま・・・あれ?




【バタン!】

「龍二【ゴォン!!】はぶ!?」


リュウジさんがいきなり入ってきたカリンさんに猫の置物投げつけた。


「いっっった〜〜〜〜〜!!何すんのよアンタ!!」

「入る時はインターホン押せって何回言わせんだバ花鈴。お前の脳味噌飾りかバ花鈴。いっそ死ねバ花鈴。」


うっわぁすごい凹んだよカリンさん・・・。


「・・・はっ!それどころじゃない!」


あ、復活した。


「龍二!ちょっと聞きたいことあるんだけど!!」

「は?」


台所にいるリュウジさんに詰め寄っていくカリンさん。


「アンタ、今まで何してた!?」

「ずっとここにいたが何か?」

「じゃ何でアンタが商店街にいたのよ!?さっき香苗ちゃんから電話あってアンタが隣町にいたっていうし、どうなってんの!?」


・・・へ?


「カリンちゃんもそうなの?」

「・・・え?じゃクルル達も?」

「はい。」


え、え、ホントどうなってんの?・・・



頭痛い・・・。



【ピンポーン】


「お、誰か来たか。」


ボクらが頭を抱えてる間にインターホンが鳴り、さっさと受話器を取るリュウジさん。


「あいよ・・・おう、お疲れー。」

【ガチャ】


?誰?



【ガチャ】



・・・へ?



「ただいまー。」

「おう、おかえりー。」














リビングに入ってきたのは・・・リュウジさん。




「「「「はあああああああああああああああああああ!!???」」」」

「「?」」


えええええええええ!!??


「ちょ、何で二人!?」

「え、うそ、え!?

「そ、そっくりさん!?」

「ええええ!!??」


何で、何で!?


「・・・あ〜あ・・・結局こうなるか。」

「しゃーねぇさ。いっつもこうだからな。」


????????????????


「・・・まぁいいか・・・メンドイが説明してやる。」

「は、はぁ・・・。」


少し落ち着いたから説明を聞く体勢に入










【ガチャン】

「ただいまー。」

「「「「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!????」」」」



も、もももももももう一人いいいいいいいいい!!??


「おぅ、おかえり。」

「いや〜隣町まで行くのメンドイなぁホント。」

「ジャンケンで負けたんだからしゃーねぇじゃん。」


最後に家に入ってきたリュウジさんは買い物籠をテーブルの上に置いた・・・



・・・ボク何でこんな冷静なんだろう?何で普通に解説してるんだろう?あ、そっかぁもう驚愕超えて頭が麻痺しちゃったのかなぁ?きっとそうかもアハハハハ♪



「「「現実逃避するな。」」」

「!?ひゃい!!」


現実に戻された。


だって同じ声三つに言われたらどうしようもないじゃない・・・。


「・・・で?これどういうこと?」


カリンさんが半分怯え半分恐れの混じった顔で言った。


「それ今から説明しようと思ってたんだけどよ。」


・・・そですか。


「まず技名。『龍分身』。読んで字の如く。」


リュウジさんは技名に“龍”という字を入れるのが好きなんでしょうか?きっとそうに違いない。


「・・・何でそんなことしたの?」

「答えは簡単。





家出るのメンドかったから。」

「うおおおおおおおおおおい!!!!」


カリンさんの猛烈なツッコミが発動しました。


「だぁってよぉ、見たいテレビあんのにスーパーは閉まってるし、隣町に知ってる電気屋ないし、商店街の電気屋行くにしても往復せにゃならんかったからさぁ。死ぬほどメンドくてよ。」


あなたならそれくらい数分で済むだろうなぁって思うのボクだけ?


「で、分身したってわけ。」

「・・・・・・おかげでアタシらは見事に大混乱だけど?」

「「「気ニシナーイ。」」」

「やめて!お願いだから三人同時に言うのやめて!何か変だから!」

「じゃ気ニシナーイ。」

「気ニシナーイ。」

「気ニシナーイ。」

「そっちもやめて!!お願いだから!!」


・・・カリンさん、気持ちはボクも同じです。


「・・・ところで本物は誰なんです?」

「「こいつ。」」


・・・“二人”のリュウジさんが“もう一人”のリュウジさんを指差した。


「俺が本物。証拠はこれ。」

『さすがに私は分身できぬからな。』


あ、エル・・・そっか。あの時エルを腰に差してなかったのはこういう訳だったんだ。


「はぁ〜・・・リュウくんが三人も・・・何か怖いなぁ・・・あ、でもこれはこれでいいかも・・・。」

「クルル、下手なこと考えない方がいいわよ。」


同感。


「まったく・・・とりあえず用済んだんだからそっちの二人元に戻しなさいよ。」


そうですよね、リュウジさんが増えるっていうのはちょっとボクとしても恐いですし・・・


「「「ああ、無理無理。」」」





・・・へ?





「この技、効果時間24時間。」



・・・・・・・・・・・・。



「・・・それってつまり・・・。」

「丸一日このまんまってことだな。」

「ドンマイ。」

「まぁこればっかりはな。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「「「「うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!????」」」」




ボクらの叫びは町中にこだました(嘘)。













〜その日の晩〜



「さて、ゴミ箱片付けないとな。」

「あ、鍋ふいてら。」

「洗濯物畳まないと。」

「こらクルル、ちゃんと片付けろ。」

「アルス、食い物残すな。」

「風呂入ってこいフィフィ。」

「米とぐか。」

「テレビに近づきすぎだぞお前ら。」

「誰だ俺の枝豆食ったのは。」

「ベビースターどこやったっけ?」

「あ、お笑い始まる。」







・・・ヘルプミ〜・・・。


ちょっと解説


・龍分身 読んで字の如し。どんだけの人数になれるかはご想像に♪因みに分身したら力半分になるとかそういうのはなく、全部力変わりません♪


・・・ドッペルゲンガーって恐いですよね・・・。

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