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第七十五の話 新キャラ?いいえ、新剣です。<後編>

ところで、エルフィアンのモデルがいろいろ上がってますが・・・ここでヒント!


TODに出てくるソーディアンで間違いありません。


答えはあとがきに♪



〜龍二視点〜



まあとりあえず迎えました朝。いやぁ陽光が気持ちいい♪


ま、それはさておき・・・。


「リュウくんご飯〜・・・。」

「ふぁ〜・・・。」

「・・・。」


眠たそうな目を擦ったクルル、欠伸してるフィフィ、で、何かすげぇ疲れた顔したアルスが三人揃って和室から出てきた。アルスに関しては夢の中で何があったのかは想像に留めてやろう。


「おはよーお前ら。席つけよー。」

「「「はーい。」」」


朝飯をテーブルに並べて行く俺。そんな中そそくさとテーブルに座って行く三人娘。今日はオープンサンドときた。


ま、これは毎朝のことだからどうってこたぁない。しかし問題はここから。


「なぁお前らちょっと食いながらでもいいか?」

「はみゅ?」

「クルル、口物入れたまま喋るのはやめなさい。」

「はみゅ♪」


モゴモゴと口を動かすクルル。小動物みたいで可愛いじゃねえか何か。


「さてと・・・お前らに紹介したい奴がいる。」


俺はクルルの口の中が無くなったのを見計らって言った。


「?紹介したい人?」

「こんな朝早くに?」

「?」


正確には会わせたい“物”なんだけどな。


「これ。」

【チャキ】


三人の前に差し出したのは・・・


「「「剣?」」」


当然、三人揃って頭に?だ。


「・・・この剣がどうしたのリュウくん?」

「これ結構古いわね・・・まぁ刃こぼれとか錆ついてたりはしてないようだけど。」

「年代物ですね。」


クルルはいいとして、お前ら二人は鑑定団か。


「うむ・・・ま、ただの剣じゃねぇんだがな。」

「「「?」」」





・・・まぁ見せた方が信じてくれるか。





「おい剣。」

『名前を呼ばんか。私にはエルフィアンという名がある。』

「「「!!??」」」


案の定、三人ともビックリした顔になった。


「ぇう!?剣が喋った!?」

「う、うそ・・・!」

「・・・。」←放心状態


う〜ん面白いリアクションをありがとう三人とも♪


『?何だ小娘ども。剣が喋っては悪いか。』

「「「剣は普通喋りません。」」」

「気ニシナーイ。」

「「「気にしてください。」」」

『・・・とゆーより何故貴様が答える。』


言いたかったから。


「どうしたのよこれ?」

「ああ実はな・・・。」



〜説明中〜



「とゆーわけよ。」

「・・・思いっきり略したわね。」

「一から説明するのはしんどいからな。」


作者的にも。


「でも空から落ちてくるなんて普通じゃないよね?」

「お前も出会い頭に火炎弾撃ってたから普通じゃねえよな?」

「う・・・。」


まぁ今となっては懐かしいけどな。


『・・・まぁ、その話は今からしてやろう・・・。』

「手短にな。」

『わ、わかってる・・・私だって折られたくはない。』


わかってらっしゃる。


『うむ、では単刀直入に言う。』


剣だけにってか?








『私もわからん。』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


【トスッ】

「かっとばせーマ・ツ・イ♪ホームランホームランマ・ツ・イ♪」

『待て待て待て待て待て待て待て待て!!!それはさすがの私でもやばい!!それに話は終わっていない!!だからストップ!!!』


床に突き刺したエルフィアンの刀身の真ん中辺りめがけて釘バットを振りかぶろうとしたが止められた。


『いや、そのな、私も詳しくはよくわからないのだ。私は私の持ち主と共に敵と戦っていたわけなんだが、敵が放った巨大な光に呑まれて・・・いきなり転送させられたのだ。』

「転送?」

『転送魔法というのがある。それでよく空間を移動したりするのだ。いや、でも異世界に転送させられるというのは予想外だったが・・・。』


あれか、テレポートって奴か。それともル○ラ?


「転送魔法・・・時空魔法と同じって感じね。」

「お前らの世界には転送魔法ってのは無いのか?」

「まぁ時空魔法と転送魔法、理論は同じみたいですけど、転送魔法とは呼ばないですね。おそらく別物です。」


ってことは・・・こいつはアルス達の世界から来たわけじゃない、と。


・・・つーか何か疑わしいな・・・これどっかにスピーカーとか付いてて、誰かが喋ってるだけってのも考えられるな。てことはただの剣ってことになる。


「ねぇリュウくん。この剣ホントに喋ってるの?」

「偶然だなクルル。俺もお前と同じこと考えてた。」

『な!?私を疑うというのか!?』

「まぁな。」

『認めるの早っ!?』


ツッコミはおもしろいんだがなぁ。


「う〜ん・・・リュウジ、この剣ホントに生きてるよ。」

「え?マジ?」

「うん。この剣から見たこともない力が感じられるし・・・私達の世界でも、魔力を工夫することで物質に魂を転換することもできるの。といっても伝説だから確かじゃないけどね。」


ふ〜ん・・・フィフィが言うと説得力あるな。


「ま、そういうことなら信じてやるか。」

『ふん!最初から信じればよいものを』

「一番バッター龍二。いきまーす!」

『わーーーー待て待て待てすまない調子に乗っていた!』


バット振りかぶったら何かめちゃくちゃ慌ててた。


「ふぅ・・・で?これからどうするよお前。」

『へ?』

「へ?じゃねえ。正直この世界はお前居辛いぞ?武器の所持とか認められてないからな。」

『なっ!?で、では敵が襲ってきたときどうするのだ!?』

「殴る蹴る踏む潰す人生生きていけなくする。」

『エグい!?エグいって!!』


そうやって今まで生きてきたしな。


「つーわけで、俺基本的に剣は使わないしな。こいつらだって剣持ってるし。」

「そ、そうですけどね。」

「うん。」

「私も剣は使わないしねぇ。つーか持てないし。」

『う・・・。』


まぁどうするかって言われても剣だからどこにも行けないしな。


『・・・し、しかし私自身で転送魔法を使うことはできないし・・・とは言っても唱えられる人間は限られているし・・・。』


何かブツクサ言ってるな。


「どうすんだ?質屋に持ってってやろうか?」

『う、売るのか私を!?』

「何が悪いよ?金持ちんとこで豪華な家の目立つとこに飾られんだぞ?」

『それなら嫌というほど経験した!目立つ場所にあるから誰にも話せない窮屈さ、わかるか貴様らに!?』


剣になったことないからわかりません。


『そ、そんなわけだから売るのだけは勘弁してくれないか?た、頼む。この通り。』


どの通り?


「・・・じゃどうしたいんだ?」

『あ、いや・・・その・・・で、出来ればここにいたいのだが・・・顔見知りの人間がいれば私だって楽だし。』

「いやいや、俺刀とか飾る趣味ねぇぞ?飾るより使った方が価値あるし。」


今何かアルス達の顔が真っ青になった気がしたが気ニシナーイ。


『な、なら使えば・・・。』

「人は殺さない。敵は生かさず殺さずネチネチと苦しめていくに限る。」


アルス達が何か震えてるように見えたがこれも気ニシナーイ。


『・・・では、私はどうしろと?この世界で永遠に放置されてろというのか?』

「そうなるかもな。」

『あう〜・・・。』


何かだんだんキャラ変わってきてね?


『・・・お願いします、居させてください、何でもしますから。』


プライド的なもん完全に捨てたなこいつ。つーか剣が居させてくれって。置いてくれの間違いじゃね?つか何でもするって・・・・・・・・・・・。


「リュウくん・・・。」

「ちょっと可哀想じゃないですか。」

「まぁ剣だし、食費困らないでしょ?」

「・・・・・・・。」




あ。




「オーケー置いてやる。」

「「「早っ!?」」」

『ほ、本当か!?』

「おう。考えてみれば剣って前々から欲しかったし。」


これ事実ね。剣持ってみたかったんだよ俺。


『お、恩にきる!ありがとうリュウジ!!』


お礼言ってるけど剣だからなぁ・・・特に何も変化ない。


「さて、と。」


【チャキ】


とりあえず床からエルフィアンを引き抜く。


「あ、そういやお前さぁ。そのエルフィアンとかいうの言いにくいから何か愛称つけていいか?」

『ああ、いいぞ。』


急に口調が勇ましくなったなぁおい。


「じゃエルで。」

『エルか・・・まぁいい。』


例の書いたら死ぬとかいうノートの物語に出てくる青年みたいだとか言わないでくれ。


「そんじゃエルよ・・・さっそくだが仕事だ。」

『し、仕事?』


戸惑った声を上げるエル。


フフフ、俺がこいつをここに置く決心をした理由は・・・



















【トントントントン】

『・・・。』

【トントントントントントントン】

『・・・・・・・・。』

【トントントントントントントントントントントントン】

『・・・リュウジよ。』

「あ?」

【トントントントントントントントントントントントントントントントン】

『これは何のまねだ。』

「見りゃわかるだろ。タマネギ刻んでんだ。」

『・・・・・・・・では一つ聞く。』

「んあ?」











『何故!あえて!私を使うのだ!?』


ただいま、エルの刀身をナプキンで掴みながら包丁のような感じで昼飯のハンバーグに使うタマネギを刻んでいる俺。


これがエルをここに置いた理由。最近包丁のバリエーション増やそっかな〜って思ってたとこだし♪細さと鋭さもあって、めっちゃ切れる切れる♪


「何でも言うこと聞くんだろが。文句言うな。」

『うぅ・・・・・・・く、屈辱だ・・・。』


まぁ戦闘用の剣だからな。包丁として使われるとは思ってもなかったようだ。


「ま、これからもよろしく頼むな。エル♪」

『・・・ふん!勝手にしろ。』


おうおうお堅いこって。お〜切れる切れる♪









つーわけで、我が家に居候(?)が一本追加されましたとさ♪


では答え!


外見のモデルはソーディアン“イクティノス”。俺が大好きなソーディアンのうちの一本です。もう一本はシャルティエ。

どちらにしようか散々迷い、最終的にはイクティノスとなりました。

キャラは・・・ディムロスと思っていた方もいるのでは?口調が微妙に似てたと思うし・・・あ、でもはっきり言います。ディムロスではありません。つーかソーディアンの中にはいません。

だってソーディアンのキャラ崩したくないですしね。


・・・ソーディアンっていう意味がわからない人は、ネットで検索してみてください。出ます。


それでは、新キャラならぬ、新剣が登場したとこで!サヨーナラー!

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