第五十八の話 フィフィによる寝相観察記
今回は短めです、ZE!
〜フィフィ視点〜
「・・・・・・・んゅ・・・。」
ん〜・・・目が覚めちゃった・・・。
えっと今は夜中の・・・・・・・五時かぁ。どうりでまだ暗いと思った・・・。
「すー・・・すー・・・。」
「くー・・・くー・・・。」
隣を見ればアルスとクルルが若干離れた位置でグッスリ眠ってる・・・まぁ若干って言ったって腕一本伸ばせば余裕で届く距離だけど。
クルルってそういえば寝相悪かったっけ・・・最初の頃とかよく蹴られてたしな〜アルス。
「・・・ん〜・・・。」
【ゴロリ】
あ、クルル寝返り・・・
【ドボス】
「んぎゅ。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
クルルの蹴りがアルスのお腹にクリティカルヒット・・・。
これは起きるかな〜・・・?
「・・・・・・・・・・・・すー・・・。」
あ、寝てる。やっぱ鍛え方が違うからかな〜。
「・・・む〜・・・。」
【ズリ、ズリ・・・ギュ】
・・・・・・・・・・・・・・・。
クルルがアルスに何かしがみついた・・・抱き枕みたいな感じで。
「・・・・・・・ん〜・・・・・・。」
あ、アルス寝心地悪そう・・・顔嫌がってるし。対してクルルすっごい幸せそうな顔してるし。
「ふみゅ〜・・・・・・・リュウく〜ん・・・。」
クルル何の夢見てんのよ?
「えへへ〜・・・♪」
えへへ〜てアンタ・・・あ〜あ〜あどけない顔しちゃって・・・。
「・・・んむ〜・・・。」
あ〜・・・起きないアルスも結構図太いわね〜・・・。
「ん〜・・・・・・・リュウジさん・・・。」
ありゃ・・・やっぱアルスもクルルみたいなリュウジの夢でも見
「ごめんなさい・・・ホントすいません・・・今度から勝手にラーメン食べたりしませんから・・・・・・クスン。」
・・・ごめん、夢の中まで慰めてあげることはできない・・・。
にしても・・・すっごい両極端ね〜。幸せそうに眠るクルルと、泣きながら眠るアルス・・・。
「ん〜・・・!」
【コロン】
あ、アルス逃げるように寝返りうった。
【ゴン】
「えぅぅ〜・・・。」
・・・傍らに置いてた聖剣に頭打った。
ごめん、一瞬プって笑っちゃった・・・。
「ぎゅ〜・・・。」
「んむ〜・・・。」
相変わらずクルルはアルスに引っ付いてるし・・・アルスは額赤くしながら寝ながら険しい顔してるし〜・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ、何か見てておもしろいって思ってきた・・・。
「・・・む〜!」
うわ、ちょっとアルス勢いつけて寝返りうったら・・・
【ゴチーン】
「「みぎゅ・・・。」」
・・・・・・・・・・・あ〜あ・・・・・頭と頭がゴッツンコ・・・。
「「きゅ〜・・・。」」
・・・結局寝ながら目ぇ回しちゃったよ・・・
・・・。
もう何も起きそうにないわね・・・寝よっと。
〜朝〜
【チュンチュンチチチチ・・・】←小鳥のさえずり
「おい朝だぞ。起きろ。」
「うみゅ・・・?」
・・・あ〜朝か〜・・・。
「う〜・・・。」
「あぅ〜・・・。」
「おはーっておいどうした?」
・・・二人とも頭抑えてて呻いてた。
「り、リュウジさ〜ん・・・頭が何か痛いです・・・。」
「う〜ん・・・痛い・・・。」
「そかそか。そのままへたばってろ。」
「「えぅぅ〜・・・。」」
うっわ〜リュウジ結構ひど・・・。
で、結局二人は朝食食べ終えるまで頭痛に悩んだのでした♪
もちろん、二人の頭痛の原因を知っているのは私だけ。
よくありますよね〜、お隣同士で寝てたらゴッツンコって・・・無いですか?俺小さいころよくありましたけど・・・姉貴とゴッツンコ。