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第五十五の話 デパートでデート?

多分龍二はデートだなんて微塵も思っちゃいない。つーかデートという単語さえも知らない。

〜花鈴視点〜



「ア○ム○レイジー!」

「い、いきなり何!?」

「いや、言ってみた。」


・・・何だかわからないけどごめんなさい。


えっと気を取り直して・・・今、アタシは龍二を連れて近場のデパートに来ています!で、現在地は女性物の服屋さん。ふふ〜ん、今日は二人っきりなのよ〜♪何かデートみたい♪


「何鼻歌歌ってんだ似合ってねえし。」

「別にいいでしょって一言余計!」


さり気なくムカつくこと言うな〜相変わらず・・・。


「で?当然わかってんだろーな。」

「わ、わかってるわよ。」


?何のことか?あ、説明してなかったわね。


じゃちょっと回想。



〜回想中〜



『龍二、久しぶりに二人っきりで出掛けない?』

『あ?何でだ?』

『ほらぁ、アタシ最近部活で忙しかったから息抜きにいいかな〜って。』

『他誘えよ。俺そんな気分じゃねえし。』

『いいじゃん、どうせ暇でしょ?』

『ぶっ飛ばすぞ。』

『嘘です、ごめんなさい、あなた様はいつも多忙な身であります』

『わかりゃいい。』

『・・・ねぇ、ホントダメ?』

『今日はそんなノリじゃねえ。』

『・・・じゃラーメン奢るから。』

『何をチンタラしてやがるさっさと行くぞ。』

『切り替え早っ!?』



〜回想終わり〜



・・・はぁ・・・何で奢るとか言っちゃったんだろうなぁ・・・。


「今日はラーメンデイだからな。ちょうどいい。」

「・・・ってちょっと待ちなさいよ!アンタ今アタシの思考読んだでしょ!?」

「おう読んだ。」

「あっさりと自白すな!」

「事実はありのままに伝えましょう。」

「いきなりマジメになるな!」

「お客様、店内ではお静かにお願いします。」

「あ、す、すいません・・・。」


店員さんに怒られた・・・。


「おいおい。」

「う、うっさい!元はといえばアンタのせいでしょ!」


さっきより小声になってます。


「で?買うもんあったのか?」

「ああ、うん。」


とりあえずこの話題は置いといて(納得したくないけど)、服を買うことに。


「あ、このチェックのスカートかわいい。」

「ほほぉ、なるへそ。女性はそういうのが好きなのか。」


何か納得してるし。


「・・・どれ、家の連中にも一着買ってってやっかな。」

「アルス達に?」

「おう。あいつらも年頃とかいう奴だ。」


ふ〜ん、やっぱ女の子と一つ屋根の下で暮らしてればそういう知識も頭に入るみたいね。


「ならアタシにまかせて!女物の服だったら何でもこいよ!」

「おぉ、そいつぁ助かる。」


ぶっちゃけ龍二に選ばせたらえげつない物ばっか買うかもしれないし。


「あ、言っておくが買い過ぎるな。その場合お前が払えよ?」

「大丈夫だって♪」


アタシの金銭感覚はアンタよりいいし♪


「じゃさっそく・・・あ、このワンピースなんてどう?アルスに似合いそう。」

「軽そうだな。」

「あ、このスカートとかクルルに。」

「ふむふむ。」

「で、これなんて・・・。」






〜・・・で〜




「合計で二万三千円になります。」

「・・・。」

「・・・あ、あはは・・・。」





普通に買い過ぎちゃった・・・♪




「・・・。」

「・・・あ。でもさ、買い過ぎるなって言ったって金額とかアンタ指定してなかったじゃん。だからさ、今回のことはしょうがないってことd「払えバ花鈴。」・・・はい(泣)。」


多分、逆らった先にあるのは恐らく鉄拳制裁・・・払うしかないでしょ・・・アタシの財産で(泣)。




〜デパート内〜



「にしてもまぁ、買ったなぁ。」

「・・・そうね。」


財布、ちょっと軽くなっちゃった〜アハハハ♪


「で?お前次どこ行くか決めてんの?」

「・・・あ、いや決めてないけど。」


ついでにさっき買った服は全部龍二が片手で持ってます。



普通の人なら両手で持つくらいの量の紙袋を“片手”で。



「ふむ、決めてないか・・・じゃちょっと付き合え。俺行きたいとこあっから。」

「え?いいけど。」


行きたいとこ?






〜・・・で〜



【ドドドン!ドン!】


「ほいほいほいっと。」

「・・・・・。」




え〜現在地。デパートにあるアミューズメント広場。つまりゲーセン。




・・・ゲーセン・・・ですかい・・・。




【ガアアアアアアアアア!!!】


「おい花鈴。そっち行ったぞ。」

「あ、危なっ!?」


【ドン!】

【グゲエエエエ!!】


あ〜も〜ホラーガンシューティングってのは心臓に悪いから嫌い!


あ、やばいやばいやばいゾンビ来たゾンビ来たすんごい量!?


「花鈴、お前の銃貸せ。」

「は?」


返事を待たずに銃を取られ・・・



【ドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!】

【ギゲアアアアアアアア!!!】


・・・・・・・・・・・・・・。


【シュルルルルチャキ!】←両手の銃を数回転&構え


「はい終わり。」


【ドドン!!】

【ギギィイイイイイ!!】



・・・・・・・・・・・・。



「・・・アンタこのゲームやり込んでる?」

「うんにゃ、今日が初めてだ。」


初心者が1P2Pの奴同時に持って二丁拳銃、その上映画俳優ばりに銃交差させながら撃ったりクールにきめたりしますか普通?


・・・・・・まぁかっこよかったから別にいいけど・・・///////


「名前を決めろか・・・どうする?」


あぁ、ランキング表に載せる名前か・・・。


「う〜ん、わかんないから龍二決めて。」

「あいよ。」


【ドン、ドン、ドン!】


銃を撃ってアルファベットを入力していく龍二。


で、決まった名前は・・・



『BAK』



?何かの頭文字?


「ねえ龍二。これ何の略?」

「おう。


B【バカで】A【アホな】K【花鈴】


だ。」


・・・・・・・・・・・・・・。


「ぃやっかましいわあああああああああ!!!!」

「お前の方がやかましいわい。」






〜ゲーセン外〜



「うぅむ、実に楽しかったな。」

「ええそうですねぇはいはい。」


一部不愉快な点がありましたけど、ね!


「あ〜そろそろ休憩してぇな〜。」

「何?疲れたの?」

「お、あそこの喫茶店入ろうぜ〜。」

「ってこら!無視するなって勝手に行かない!」


足速いって!







〜喫茶店内〜





「ケーキセットとミルクティー、お待たせしました。」

「あ、どうも。」

「そちらのお客様はフルーツパフェでございますね?」

「おう、サンキュ。」

「ごゆっくりどうぞ。」


・・・結局喫茶店に入ってしまいました・・・はぁ。


「あむ、あむ、あむ、あむ、あむ、あむ。」

「・・・おいしそうにパフェ食べるわねぇアンタって・・・。」

「うまいんだからしょうがない。」

「あぁ、そ。」

「それに何か甘系食いたくてここ入ったんだし。」

「・・・あぁ・・・そ。」


はぁ・・・。


「おい何ため息吐いてやがる。」

「アンタのペースに付いていけないのよ・・・。」

「そいつぁよかった。」

「どこをどう取ったらそうなるの?」


ホントこいつの思考回路がわかんないわ・・・。


「あ〜にしてもデパートは楽しいな〜。」

「・・・まぁそうね。」


デパートって結構娯楽もあるし欲しい物とかも多いし、気持ちはわかるわね。


「でも食料品とかは商店街の方がいいなやっぱ。」

「?そう?」

「当たり前。あっちのんが新鮮。」


さいですか・・・。


「・・・だがま、充実した一日だったな。」

「まだ終わってないけどね。」

「気ニシナーイ。」

「・・・まぁいいけど。」


・・・何かこいつと話してるだけで疲れ飛んでっちゃったわ。不思議と。


「たまにはいいな二人だけで買い物っていうのも。」

「そ、そうね。」

「また来るか二人でデパート。」

「・・・・・・・え?」

「?どした?」

「!?べ、別に!」

「あぁ?」


顔、赤くなってないわよね?ないわよね自分!?


「ま、まぁアンタが今度誘ってくれるんなら、行ってやってもいいけど?」

「おぉそうか。じゃ次頼むわ。」

「・・・え、えぇ・・・。」


躊躇いゼロだったわね・・・。


「・・・それに今回は色々来てるみたいだし。」←超小声


?今何か龍二が呟いたような・・・?


「で?この後どうする?」

「あ、え〜っとじゃ今度は本屋行きたいんだけど?」

「本か。じゃ俺も料理本とか買うかな。」

「主夫ねぇアンタ。」

「あったりまえ。」


まぁこいつらしいっちゃこいつらしい、かな?


「さぁて、じゃ本屋行ったら・・・。」

「?」







「ラーメン、奢れよ。」

「・・・・・・・・・・・。」






忘れてた(泣











この日、泣いたり笑ったりで、色々あったけど楽しかった一日でした。




・・・どれだけの損害だったかは聞かないでね?


途中で龍二が何か呟きましたが・・・その意味はまた後日♪

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