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一方その頃・・・。

短っ!


「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・リュウジさん遅いね。」

「そだね。」

「そうね。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「暇だね。」

「だね。」

「よね。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」



『はぁ・・・。』



アルスです。ボクらは今、リュウジさんの帰りを昨晩寝ていたワシツという部屋で座って(魔王は寝っ転がって)待っています。今気付いたんだけど、この部屋の床は不思議な香りがしていて心地いい。植物を編んだだけのような物みたいだけど、どうゆう素材なんだろう?今度リュウジさんに聞いてみよ。


・・・一人頭の中で誰に話してんだろう、ボク。


まぁ、とにかく暇なんだなぁ・・・皆を探しに出掛けたいけど、出掛けたらリュウジさんが心配するだろうし・・・(ホントは勝手な行動したら怒られるかもしれないと思うっていうのが本心なんだけど。だって恐いもん、あの人)。

「何しよっかな・・・。」

「下手に周りの物触ると何起こるかわかんないから触らない方がいいわよ。」

「む〜・・・。」

ふくれっつらになる魔王。見た目は可愛いけど、ボクはまだこの人の事認めてません。ボクらの世界を征服しようとした張本人だし・・・寝てる時何度も蹴られたし(怒)。

「でもさぁ、ここすごいよねぇ。」

「何が?」

フィフィの言葉に?を浮かべるボク。

「だって捻るだけで水が出たり魔法使わないで火を出せたりできるし、何より天井には火を使わないで周りを明るくできたりするし、こんなの私達の知ってる世界には無いのばっかでしょ?便利よね〜。」

あ、それは一理あるなぁ。魔法を使わずにそんな事が出来るなんて、ボクらにとってはものすごい非常識だ。仕組みが全くわかんないや。

「あぁ・・・そんなのどうでもいいけど外に出たいなぁ・・・。」

魔王が転がりながら言う。てゆーかどーでもいいんだ。でも出たらリュウジさんに何言われるかわかんないから出られない。窓の外に広がるのはこの庭に植えられた草花。木も立ってる。太陽光がさんさんと窓から降り注いでいて、そして光が綺麗なツヤのある葉っぱに反射していて見ていて和む。でも大きな生垣がそれより向こうの視界を遮っていて、外ではどんな光景が広がっているのかはわからない。二階にある窓から覗くこともできるけど、窓って言ったらリュウジさんの部屋にしか無いだろうから・・・勝手に入る訳にもいかないし・・・。

「でも外出れないしなぁ・・・。」

魔王、ブツクサうるさいなぁ。あ、いきなり起き上がった。

「よし、決闘しよう!!!」

「「何故!!??」」

いや、ホントに何故!?

「だって暇だし!!」

「暇だからって生死を分ける戦いしようとしないで!!」

「おんもしろい!返り打ちよ!!」

「ちょ、フィフィまで!?」

「覚悟しろ妖精えええええええ!!!」

「死ね魔王おおおおおおおおお!!!」

あぁ・・・もはや炎を出してる両者を止める人は誰もいない・・・。




リュウジさんに・・・怒られる・・・。




【ピーー メッセージヲ受信シマス。】


「は?」


いきなりどこからか無機質な声が・・・。


『・・・あ〜、龍二だが、出掛ける前に言う事があったんだが言うの忘れてたからメッセージを送るぞ。もし暴れたり物壊したりしたら・・・どうなるかな〜♪』


【ピーー メッセージヲ終了シマス。】


『・・・。』



ボクらはそのままの体勢で固まってしまった・・・。




とりあえず短くしてみました。ノリで。

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