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第三十八の話 生意気な後輩ども


〜龍二視点〜



「だから!ここは俺らが使うって言ってんだろが!!」

「いいえ!私達は前々からここを使うって決めてました!だからここを使うのは私達よ!!」

「・・・あれ何してるんですか?」

「さあな。」


久しぶりに久美が部活見に来てくれって言うから、あいつの晴れ姿でも拝んでやろうと思ってアルスを連れて(クルルとフィフィは香苗に捕まっている)体育館まで足を運んだんだが・・・なんじゃこの有様は。


「あ、龍二!来てくれたのか。」

「ん。ありゃ何だ?」


とりあえず駆け寄ってきた道着姿の久美に質問。一年の男子数名と同じく女子数名が何か対立してるな。つってもそれぞれリーダーっぽい奴が言い争ってるようなもんだけど。しかもよく見てみれば女子の方は全員久美と同じ空手部の連中じゃねえの。道着見ただけだけど。


「ああ、実はな。あの一年の男子達はバスケット部の子達なんだが・・・プレイをするのに空いたコートが無くてな。それであたし達が来る前に空いていたこっちのコートを使っていたわけで・・・。」

「な〜る。取り合いか。」

「あたしはコートを二分割にすればいいと提案したんだけど、後輩達が全員首を縦に振らなくて・・・。」

「先輩は大変だな。」

「君も一応先輩なんだが。」

「気ニシナ〜イ。」

「そ、そうか・・・にしてもどうにかならないものか。これでは練習にもならない。」


ふ〜む、確かに大変そうだ。


「わかった。俺に任せとけ。」

「え、龍二?」


何驚いた顔してんだテメェ。


「まぁダチのよしみだ。これくらいの騒動話し合いで解決してみせらぁな。」

「しかし・・・いいのか?何だか悪い気が・・・。」

「遠慮すんなっての。第一あれ治めねえ限りお前さんとの約束も果たせねえだろが。」

「龍二・・・////」


そこ顔赤らめるとこちゃうと思うけど?


そんな久美はほっといて言い争ってる後輩組のとこまで歩いていく。


「こっちは先生の許可もらってやってたんだ!だからお前らが決めることじゃねえ!!」

「こっちだって先生からの許可もらってるのよ!先に許可もらったもん勝ちでしょ!!」


あ〜・・・すっげぇ言い争い。そのうち暴動起きるんじゃね?


つーか見てておもしろい・・・・・・いやいや、久美に治めるって言ってしまった以上、止めないとな。


「おいお前ら〜。」

「何だよアンタ!!」

「邪魔しないで!!」


うわ〜お、思いっきりタメ口だ〜い。


「とりあえず落ち着けや。あと一応俺先輩だから。」


前々から思ってたけど先輩だからって敬意を払う必要無いよな?とか考えてたけど今回ばかりはこれを活用させてもらおっかな。


「あぁそうですか。でもこれは俺達の問題ですから先輩は口出ししないでください!」

「そうです!部外者は引っ込んどいてください!」


最近の後輩は反抗期だね〜。


「部外者とかそんなの関係ねえじゃん。お前らのせいで他の部の連中が迷惑してんだからやめれば?」

「周りなんて関係ありません!」

「バスケット部がこっちにコートを譲れば済む話です!」

「何を!?そっちこそ譲れよ!」

「バカ言わないでよ!久美先輩が練習できないでしょ!」


あ〜、この女子達やっぱ久美崇拝者か。よくいるよな〜こういうの。


「じゃ久美練習させたいなら別の場所で言い争いしてくんね?。」


邪魔だから、とはあえて言わない。言ったら言ったでまた突っかかってきて時間余計に消費する。そんなのめんどっちーし。


ってあり?何か急に俺に対する目付き変わったね連中。


「あなた、久美先輩の何なんですか!あなたみたいな人が下の名前で呼ぶなんて失礼にも程があります!!」


根拠のない事言われた〜。


「別に失礼じゃないよな?久美。」

「え?あ、ああ。」


突然話振られたから一瞬ビクったらしい久美。


「!また呼び捨てにして!いい加減にしてください!!」


いや何言ってんのアンタ久美がいいっつったんだから別にいいじゃんよ。


「あ〜も〜わかったよとりあえずその件は置いといてだなぁ。」

「何が置いといてなんですか!私達にとっては重要問題なんです!」

「つーかそれよりコートの件はどうなんだよ!?俺らが使ってもいいのか!!」

「そんなのダメに決まってるでしょう!!」


これって俗に言う泥沼って言うんかなぁ。


「も〜!とにかくあなたは邪魔ですから帰ってください!!」

「そうだ帰れ!アンタがいたらややこしくなるんだよ!!」


遂に帰れ宣言ですか・・・まったく、キレやすい若造達だ。


「じゃあもう言い争うのは」

「だから帰ってくださいって言ってるでしょう!!」

「日本語理解しろバカ!!」

『さっさと帰れ!!!』


・・・。














カッチーン♪














「オーケーオーケー落ち着け俺うん冷静冷静仮にもまだ後輩だし礼儀ならこれからだって教えていけばいいじゃないかって言うより早めに教えないとやばいよなこりゃ勘違いじゃなくてこんな若者が増えていけば今の世の中ただでさえ悪いのにさらに悪影響とか及ぼしたらえらいことになるし親切心が無い若者も増える一方だしここは俺が人肌脱ぐって形でいいよないいよねよしそれでいこうどの道いずれこうなる運命なんだしというわけで死ねええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」

【ボゴバギョ!!】

「あぐあ!?」

「え、ちょ」

【ブシャバゴ!!】

「ぎゃあああああ!!!??」







【只今大変えげつない効果音&残酷な描写が流れています。しばらくの間だけ頭の中で広大なお花畑に佇む木製の風車を思い浮かべてお楽しみください♪】













〜三十分後・・・〜



「わぁったな?半分はバスケ部が使ってもう半分は久美達空手部が使うんだぞ。」

『ひ、ひゃい・・・。』


しばらく暴れまわった後、頭から血を流している奴数名、顔大きく腫らした奴数名、そして他の奴より何か重傷のリーダー格の男女二人、立ってる俺の前で全員正座させてお説教タイム。


何で全員満身創痍なのかは聞くな。地獄を見るぞ多分。


「まったく・・・最初っから久美の提案に賛成してりゃいいものをよ。バカかテメェら。このボケ。」

「そ、そんな言い方・・・。」

【ギロリ】

「ひっ!」


不満漏らした女子を軽く(?)睨みつけて黙らせる。


「とにかく、これからは言い争うようなこと無いように。」

『わ、わかりました・・・。』


返事はいいんだがなぁ。


「あぁ、それと・・・おいそこの脳なし。お前。」

「え、わ、私?」


あ、脳なしってリーダー格の女子のことね。久美崇拝者。


「久美に憧れるのはいいが、俺が久美の奴を呼び捨てにしようがしまいが俺の勝手だ。テメェがやいやい言う筋合いなんざねえんだよバカ。わかったかあぁ?」

「ひっ!・・・わかりました・・・。」

「で、そこの無礼者。」

「え、俺?」


無礼者=男子のリーダー格な。


「テメェの方が日本語理解しろこのバカ。日本海に沈めるぞボケ。」

「・・・ひ、ひゃい・・・。」


よく見れば全員顔真っ青。血が足りないようだな。うん、そういう風に解釈しよう。


「ほらさっさと立て。お前らのせいで無駄な時間食っちまったんだから残った時間でせいぜい頑張れや。」

『は、はいぃ!!!!』


慌てて立ってそれぞれ指定されたコートへと散って行く空手部の女子とバスケ部の男子。やっと終わったぜ・・・やれやれ。


「おい久美。終わったぞ。」

「あ、あぁ・・・ありがとう。」


何だその若干引き腰は。


「・・・あ、あの〜・・・リュウジさん?」

「何だアルス?」


そういえばこいつもいたの忘れてた。


「えと・・・言いにくいんですけど・・・。」


?何だ?


「・・・話し合いで解決するんじゃなかったんですか?」

「・・・。」





あ。





「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


「ま、いいべ。」

「「いいんかい!!」」




ハモりツッコミ炸裂。




まぁ今回の件はしょーがねえというわけで。つーかあれでキレるなというのが無理♪


?? おい・・・。

作者 あれ?誰?

恭田 俺だよ俺!恭田!!

作者 あ、忘れてた。

恭田 忘れるな!つーか俺の扱い誰よりもひどくないか!?こないだなんて感想欄見てみれば俺のこと知らない人いたし!

作者 まあ俺でも忘れるくらいの存在だからねえ。

恭田 おい!

作者 あ、でもロウ兄弟はいつかまた出す予定。

恭田 俺は!?

作者 さあ?

恭田 えええ!?

作者 所詮脇役の中の脇役だからなお前は。

恭田 ひ、ひどい!!

作者 読者の皆様、こいつ誰だっけって思う方はまた読み返してみてください。チラホラいるかもしれません。

恭田 チラホラって何なんだよおおおおおお!!!

作者 それでは♪

恭田 うぉい!!!

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