第二十七の話 まさかテレビで・・・!?
う〜ん・・・今回のネタ微妙かな〜?
〜アルス視点〜
「「いただきまーす。」」
「いただきます。」
今日はリュウジさんがどこかへブラブラしに行ってくるって言ってたので、お昼はリュウジさんを除いたメンバーで食べることになりました。今日はリュウジさんがあらかじめ作っておいてくれたコロッケっていう食べ物です。
「ん〜♪サクサク♪」
コロッケを頬張る魔王。物凄く幸せそうに食べてます。でもホントおいし。
「むぐむぐ・・・ところでリュウジはどこ行ったの?」
コロッケを抱えたままのフィフィが小首を傾げる。
「もぐもぐ・・・わかんないよ。適当にブラブラしてくる〜って言って出て行っちゃったんだし。」
ホントあの人の行動原理がよくわからない・・・でも何事にも囚われない性格って言えば格好よく映るかな?悪く言えば自己中心的・・・かなぁ?ちょっと違うか。
「ごちそうさま〜♪」
「「早いな!?」」
食べ始めて五分も経ってないよ!?
・・・ってあ!おまけにスイハンキの中のご飯もなくなってるし!いつの間に!?
「ちょっとー!ご飯なくなってるじゃないの!」
「え?フィフィおかわりしたかったの?」
いや、多分そんなんじゃないと思う・・・。
「・・・これリュウジが知ったらどうすんの?」
「「・・・・・・・・。」」
えっと・・・実は今日の朝、リュウジさんが一応晩御飯も食べれるようにっていうことでたくさんおコメを使っちゃったわけで・・・。
それが全部カラ・・・。
「・・・あはは・・・。」
笑うしかないよね〜?
「・・・だ、大丈夫!何とかなる!」
「「根拠は?」」
「・・・ありません・・・(泣)。」
だよね・・・ハハハ。←苦笑
「・・・・・・・・も、もうこうなったら誤魔化すしかない!」
高らかに宣言したけど何する気?
「えい!」
【ドオオオオオン!】
「「・・・・・・・・・。」」
あ・・・あらら〜・・・。
「よし!」
よし!じゃなああああい!!
「何してんのおおおおお!!」
「大丈夫!言い訳すれば!」
言い訳って・・・
スイハンキ爆破させといて何言ってんのおおおおお!!??
「アンタ・・・これ絶対殺されるわよ。」
「大丈夫だってば!完璧な言い訳考えてるし。」
・・・大丈夫なのかなぁ・・・。
「そんじゃ、暇だしテレビでも見ようっと♪」
すっかりこの生活に馴染んじゃったね魔王・・・ってホントにスイハンキの事ほっといていいのかなぁ・・・。
【プツン】
魔王が居間に座りながらテレビのリモコンのボタンを押す。最初は物凄く不思議な箱だと思ってたけど、慣れたらいい暇つぶしになる物だと理解してもう驚かなくなった。
・・・順応力が大切です。こういう見慣れない生活するには。
〜テレビ画面〜
『パーピプーペポー!今日こそはこの町を火の海に変えてやるわ!』
ク(きゃ!いきなり悪役登場!)
フ(確かこれ“アニメ”っていう奴だっけ?)
ア(うん・・・とゆーより一番最初のセリフおかしい・・・。)
『まず手始めに・・・あの家からだ!』
【ゴオオオオオオオ!!】
『ナーッハッハッハ!燃えてしまえええええ!』
ク(む〜!悪い奴だ!)
フ(・・・何か魔王に言われる悪役って・・・。)
ア(不憫・・・。)
『た、助けてー!コッペパンマーン!』
ク(コッペ?)
フ(あれ?何か違和感感じるの何で?)
ア(・・・気にしたら負けだと思うよ?)
『よーし!今行くぞ!』
ク(わ!顔変に長い!・・・って顔パン!?)
フ(わ〜空飛んでる〜。斬新。)
ア(パンって喋るの?・・・あ、気にしたら負け負け。)
『!来たな!コッペパンマン!』
『細菌マン!今日という今日は許さないぞ!』
ク(サイキン?)
フ(何それ?)
ア(さぁ・・・?)
『ぎゃはは、ほざいてろ!食らえ!ファイアー!!』
【ゴオオオオオオ!】
『よっと!』
ク(おぉ!速い!)
フ(ぬぬ〜!パンのくせに〜!)
ア(何対抗意識燃やしてんのさ?)
『おのれー!この!この!この!』
【ゴオオオオ!ゴオオオオ!ゴオオオオ!】
『えい!や!とう!』
ク(あ、危ない!避けて!あぁ!)
フ(当たれ!当たれ!避けるな!)
ア(何この両極端!?)
『くそぉ!何で当たらないんだ!』
『当たり前さ。悪は絶対に滅びるんだから!』
ク(うあ!かっこいい〜!)
フ(ふん!かっこつけちゃってさ!)
ア(だから何この両極端!?)
『くらえ!コッペパーーーーンチ!!!』
【ズドーーーーン!!】
『なあああああ!!サイサイキ〜〜〜〜ン・・・・・。』
【キラン】
ク(やった〜!コッペパンマン!)
フ(あーーーーもーーーーパンチ一つで情けない!)
ア(・・・もうツッコミたくない。)
『また悪いことしたら同じ目に合わせるからね!』
ク(うんうん!)←頷く
フ(ふんだ!)←そっぽ向く
ア(はぁ〜・・・。)←うなだれる
『なーっはっはっはっは!甘いぞコッペパンマン!』
『!?な、何!?』
ク(え、ええ!?まだ動けたの!?)
フ(・・・つーかフラフラしながら戻ってきてんじゃん。)
ア(それと結構飛ばされたはずだよね?)
『ふふふ、今日の俺様は一味違うのだ!』
『どうゆう意味だ!』
ク(ま、まさか巨大化!?)
フ(え、マジ!?)
ア(いや多分ありえない。)
『今日はなんと!俺様の部下を連れてきたのだ!』
ク(・・・なら何で部下を先に出さなかったの?)
フ(あんたボスなら倒すの最後でしょ?)
ア(計画性が無かったっていうことにしときましょうよ・・・。)
『さぁ!いでよ我が最強の部下!』
ク(どんなん出てくんのかなぁ?)
フ(どーせしょぼい奴でしょ?)
ア(決めつけてるし・・・。)
『超人間、アラッキー!!』
『へいへいっと。』
ア(・・・。)
ク・フ・ア(((はぁあっ!?)))
ク(え、うそ・・・リュウくん?)
フ(な、何でテレビなんかに出てんの?これアニメだし。)
ア(い、いや。もしかしたらただ単に似てる人ってことも・・・。)
『で?報酬わかってんな?』
『わ、わかってる。醤油ラーメン奢るから。』
『へっ、わかってんじゃん。』
ク・フ・ア(((完っっっ璧リュウ(くん)ジ(さん)決定。)))
『くっ!しょうがない、勝負『龍閃弾!!』!?』
【ズドガアアアアアアアン!!!】
『う、うわああああ!?』
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!』
【ズドドドドドドドドドドド!!!!】←高速連打
『はぁぁぁぁあああ!双龍弾!!』
【ズドバガアアアアアアアアアン!!】
『ぎゃあああああああ!!?』
ク(・・・。)
フ(・・・。)
ア(・・・。)
『おい、こんなもんでいいか?』
『あ、ああ・・・・・・よし。』
ク・フ・ア(あ、あまりのひどさに味方も唖然・・・。)
『じゃあそんなわけでラーメン奢れよ。』
『・・・はい。』
ア(いつの間にか立場逆転!?)
『こうして、コッペパンマンは一人の最強の暴君によって倒され、世界はラーメンで覆いつくされてしまいましたとさ。 めでたしめでたし♪』←ナレーター
〜完〜
〜番組終了〜
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
・・・あ、呆れてボクら三人揃って物も言えない・・・。
【ガチャン】
「おーい、ただいま〜。」
「「「お、おかえりなさい・・・。」」」
そんなこんなでリュウジさんが帰ってきました・・・。
「ん?何だお前ら元気ねぇぞ?」
「「「いえ何でもございません!」」」
・・・今回のことは黙ってよ・・・。
「ふ〜ん、そ・・・お?」
あ・・・。
「・・・。」
「・・・なぁ。」
!
「炊飯器・・・どこいった?」
え、えぇと・・・。
「つーか何か炊飯器あった場所が不自然に黒いんだが?これ焦げてんじゃねえの?」
う・・・やばいかも・・・。
「え、えぇとねぇ・・・。」
魔王・・・しっかり言い訳してよ・・・ボクら知らないよ・・・。
「・・・それアルス達がやりました!!」
「「うぉい!!」」
罪着せられた!?
(だ、だって恐いんだもん!!!)
何か魔王から思念飛んできたしいいいい!?
「ほぉ・・・。」
ああああわわわわ・・・リュウジさんが何か怒ってる気配が〜・・・。
「・・・クルル?」
「へ?」
「犯人お前だろ。」
は?
「え、えぇ!?で、でも」
「最初に他人のせいにする奴ってのは大抵犯人なんじゃあああああああああい!!!!!(怒)」
【ズドオオオオオオオオオオオン!!!】←火山噴火(のイメージ♪)
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(泣)」
あ、悪魔の顔おおおおお!!!
「お前しばらくの間朝・昼・晩スライスチーズのみ!!!反省しろ!!!(怒)」
「そ、そんなあああ!!それじゃ生きていけねえですぜ旦那ああああ!!!」
誰の真似それ!?
「当然の報いだろがああああああああああああ!!!!(怒)」
「ご、ゴメンなさあああああああああい!!!(泣)」
こ、恐すぎるってぇぇぇ・・・。
「・・・アルス・・・私、しばらく眠れないかも。」
「うん・・・ボクも・・・。」
その晩、魔王はリュウジさんに延々とこっぴどく叱られました。
まぁ、ボクらのせいにしようとした罰だよ魔王。せめてテレビの中のパン人間みたいにならなかっただけありがたく思おうよ・・・。
だからそんな助けて光線出さないで・・・今回ばっかりはもう無理ホント・・・。
このテレビネタを知ってる人は知っている
知らない人は覚えてね?
いや、どうやってって聞かれても知りませんけど・・・。