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第二十二の話 再会は突然に

今回の話で、龍二がちょっといろいろやばいです。龍二ファンの皆様、ごめんなさい。

でも最後は結局いつもの龍二なんで、はい。暖かく見守ってやってください。あと新キャラです。

〜アルス視点〜


「テンコウセイ?」

「ああ。さっき噂好きの奴が職員室でそいつを見たってよ。」

「・・・えっと、転校生って何ですか?」

「あ、そっちの説明?」


ガッコウでマサさん達とそんな話をしてるとテンコウセイという単語が出てきました。


「転校生ってのはな・・・まぁお前らみたいなもんだ。」

「ボクら?」

「よその学校から色々な事情で引っ越して別の学校に入る奴のことだ。とは言ってもお前らは学校とかじゃなくて一種の留学みたいな物だからちょっと違うかもな。」

「へ〜・・・あ、じゃリュウジさんも?」

「あ〜、龍二は中学の頃だな。この町に来たのは。」

「へ〜。」


この世界ってホント色々あるんだなぁ。


「お前らの世界にはそういうのが無いのか?」

「はい。そもそもガッコウという施設さえも存在してませんし。」

「なるほどな〜。」


だから勉強とかは家でやることになってるんだよね。


家で・・・か。


・・・・・・・・・・・・・。





「アルス?」

「へ?何?」


ちょっと昔の事を思い出してたらフィフィに呼ばれて現実に引き戻された。


「どしたの?急にマジメな顔して。」

「ううん。何でもない。」


もう過去のことだしね。


【ガラリ】

「お〜い、お前ら席付けよ〜。」


【ガタガタ・・・】


カグラさんが教室に入ってくると皆一斉に元の席につく。ボクらも立ってマサさんと話してたからそそくさと席に戻った。


「よ〜し、そんじゃ今からってその前に龍二はどこ行った。」

「さっき隣の幼稚園で子供達と一緒にゴーゴーダンス踊ってるの見ました。」

「よしわかった。あいつ死刑な。」


さっき『トイレ行ってくる〜』っていうのは嘘だったんですねリュウジさん・・・。


「まぁあいつはいい。今から重大発表だ。」


一つ咳払いをして間を空けるカグラさん。何かオジサンみたいです・・・とゆーよりリュウジさんはどうでもいいんだ。


「あ〜。こないだアルスとクルルが来たにも関わらず、今日また転校生がうちに入ることになった。」


ザワザワと騒ぎ出す教室。そんなに珍しいことなの?


「そんでもって・・・野郎ども喜べ。今回も女だ。」

『うおおおおおおおおおおお!!!』


び、ビックリした!?


「せ、先生!そ、その子は美人ですか!?可愛いですか!?」

「ん〜まぁ両方あるって感じだな。それも超高レベル。」

『うおおおおおおおおおおお!!!』


低い咆哮は教室を揺るがす・・・こわ。


・・・あ、あれ?女性の皆さん物凄く冷めた目つきしてますけど・・・何で?


「そんじゃさっそく入ってもらうぞ〜。」

『うおおおおおおおおおおお!!!』


いい加減うるさいです。


「おい、入れ。」


カグラさんが一歩左へ寄った。


【ガラリ】


その人が教室に入ってきた瞬間・・・さっきのような熱気が消えた。


「か、カワイイ・・・。」

「きれいじゃ・・・。」

「お、俺惚れた・・・。」

「俺なんて感動しちまったよ・・・。」

「・・・(鼻血ブー)。」


どっちかというと何か部屋中ピンクになったって言う方がしっくりくると思う。


入ってきたその人の見た目は、ホントにすごかった。


後ろで一本に束ねた(ポニーテイルっていうらしい)ツヤのある黒髪

端整に整った顔に少しつり上がった目

黒いスカートから伸びた細い足

肌も白くてキレイ


カグラさんの言うとおり、可愛らしさとキレイさを兼ね添えた人・・・



でもこの人って・・・。



「あ・・・。」


あっちもボクと目が合った。最初は驚いた顔してたけど、すぐにニッコリと笑いかけた。


テンコウセイって・・・隣に引っ越してきたタカハシさんだったんだぁ・・・。


・・・それよりボクに笑いかけたのに他の男の人達がさっきよりも恍惚とした表情になってるのは何でだろう?


黒板の前に来ると、タカハシさんは自分の名前を大きく書いてまたボクらの方を向いた。


「初めまして。高橋 花鈴かりんっていいます。これから先、よろしくお願いします。」


凛とした声で自己紹介してから少し頭を下げた。


(((さ、最高じゃあああああああ!!)))


?一瞬何か男の人達の声が聞こえた気が・・・。


「うーし。そんじゃお前ら。こいつと仲良くやってくれよ。」

『はーーーーーーーい!!!』


女子の人達より、男の人達の方が声が大きかった。


「んじゃあ席決めてもらうか。」

【ゴゥッ!!】


い、いつかの熱気再びいいい!!??


「・・・アルス、やっぱガッコウって恐いね。」

「大丈夫・・・多分。」


フィフィの言葉に物凄く不安を覚えてしまうボク。


「あ〜そうだなぁ・・・。」


辺りをグルリと見回すカグラさん。


緊張した面持ちでカグラさんを睨むように見つめる男の人達(マサさんを除く)。


そして男の人達をじとーっと冷たい視線で見つめている女の人達。



ボクこのクラスでやっていけるのかな・・・(泣


「うん、じゃあ花鈴は・・・。」


カグラさんが席を指定しようとした・・・。


「・・・って。」


ピタっと動きを止めたカグラさん。その目線の先は・・・。


「・・・テメェいつからそこにいた?」

「・・・。」







教室の後ろに腕組みして俯きながら立っているリュウジさんだった。


ってボクらも全然いるのに気付かなかったんですけど!?


「ってかお前さり気なく気配消して教室入ってくんじゃねえっつの!!」

「・・・。」

「無視かい!!」


さっきから悠然とした姿勢を崩さないリュウジさんに無視されて怒り狂うカグラさん。そしてリュウジさんに殺意(テメェ何緊張の一瞬邪魔してくれやがんだこのヤロウ)を込めた視線を向ける男の人達。それらを見て明らかに戸惑いの表情を浮かべるカリンさん・・・。






「・・・りゅう・・・・・・じ・・・?」














『へ?』



思わず声に出てしまいましたボク達全員。


「・・・。」


呼ばれたのに未だに俯いたまま何も言わないリュウジさん。」


「そのヘッドフォン・・・龍二だよね・・・?」


へっどふぉん?・・・・・・・・・・・・・あ。









『これな買ったんじゃねえんだ。』

『え?』

『もらったんだよ。ガキんちょの頃。幼馴染にな。』








・・・もしかしてリュウジさんが昨日話してた幼馴染の人って・・・。


「・・・。」

「・・・。」

『・・・。』


な、何だろうこの沈黙・・・カリンさんは戸惑いの表情で、カグラさんは頭に?マークを浮かべていて・・・近くにいるクルルとフィフィとマサさんとカナエさんとクミさんとその他の女の人達は明らか何が起こってるのかわからないって言った感じに混乱していて・・・男の人達は・・・何かその・・・絶望とか失望とか羨望とか嫉妬とか憤怒とか憎しみとか困惑とか・・・何かそれらの感情ごった煮にしたような表情していて・・・。



なのに・・・。






「・・・。」


ずっと黙っているリュウジさん。


「・・・ねぇ、ちょっと何か言いなさ「黙れ。」・・・え?」


へ?


「貴様・・・よくも俺の前に姿を現せたな。」

「り・・・龍二?」

「その名を軽々しく口にするな。」

「!」


いきなりの事でカリンさんは困惑した。


かくいうボクらも、かなり困惑している。だって・・・こんな冷たい言葉を投げかけるリュウジさん・・・初めて見た・・・。


「聞く・・・何故また俺のもとに来た?」

「な、何故って・・・。」

「答えろ。一体何しに来た?」


有無を言わさない口調に、ボクらは一瞬震え上がった。


「あ、アタシはただ、この町に引っ越して・・・。」

「・・・はっ。くだらない。」


リュウジさんはカリンさんの言葉を鼻で笑うと共に一蹴した。


「所詮貴様はその程度でしか行動できない、小物なんだな。」

「り・・・龍二・・・?どうして・・・。」




「失せろ。二度と俺の目の前に現れるな。」




「―――――――――!!!!」


その一言で・・・カリンさんは一瞬にして泣きそうな顔になって・・・しばらく俯いて震えた後、勢いよく教室を飛び出していった。




「な・・・・。」


ボクらはその後ろ姿を唖然とした表情で見つめるしかなかった・・・。


「・・・フッ。弱者が。」


!!


「・・・龍二!!」


クミさんが勢いよく立ち上がってリュウジさんの近くに歩み寄ってその胸倉を掴みあげた。


「龍二・・・何でいきなりあんなことを言った!?」

「そうだよ!いくら何でもひどすぎるよ!!」

「見損なったわ!」

「何でリュウちゃん!?」

「おい龍二。」


クミさんから始まって、魔王、フィフィ、カナエさん、マサさんまでもがリュウジさんに詰め寄る。


ボクも迷わず立ち上がってリュウジさんを睨みつけた。


「どうして・・・どうしてですか?」


思わず声が震えそうになる。でも・・・言わずにはいられない。


「どうして!?昨日ボクに話してくれたじゃないですか!あの人はあなたの幼馴染なんでしょう!?大きくなったらまた会おうって約束した人でしょ!?なのに何で・・・何で!!」


『・・・。』


ボクは言いたいことを全て言った。教室の皆も・・・リュウジさんの言葉を待っている。



けど・・・。


「・・・ククッ。」

『!?』


その口から漏れたのは、嘲笑と言ってもいい笑い声。


「龍二!!」


クミさんがリュウジさんを殴りつけようと拳を握りしめる。


「・・・やはり貴様にとって俺は邪魔な存在らしいな。」









『???』


は?













「ならば・・・受けてみるがいい・・・絶体絶命、超必殺技、サンシャイーーーーンファイアーーーーーーー・・・・・・・・・・・グゥ・・・ムニャムニャ。」















・・・。















『寝言おおおおおおおおおおおおおおお!!!??????』



思わず叫ばずにいられなああああああい!!



〜龍二視点〜



「ふぁ〜あ・・・むにゃ?」


んむぅ、うるさくて目が覚めちまった。


う〜ん、いいとこだったんだけどな〜。冷酷でクールな正義のダークヒーロー、サンシャインブラックの目の前にずっと昔に付き纏っていた悪の怪人兼永遠のライバルであるストーカームーンが現れて、冷酷な言葉を次々と投げかけた後、逆上したストーカームーンに最後の大技、サンシャインファイアを撃とうとしたとこで目が覚めちまうとはな〜。


やっぱ深夜番組だな。あんな言葉、今の子供達が使うわけにもいかないしなぁ。ブラックかっちょいいし、真似したくなるよな。うん。

つーか隣の幼稚園の子供達と遊んで眠気吹っ飛ばそうとしたのが仇になっちまうとはな。疲れて余計眠くなっちまった。気配消して教室の後ろまで来たのはいいんだけど、まさかその途中で立ったままダウンとはなぁ。はっはっは、失敗失敗♪


・・・つーか何故に皆して俺見てんの?そんな目立つか俺?あ、目立つか。


「あ〜・・・神楽さ〜ん。俺一応朝来てから外出たんで今回はオマケっつーわけで〜。」

「・・・。」


あれ?神楽さんまで呆然と・・・俺何かした?ここで立って寝てるのがそんな珍しかったか?


「り・・・リュウジ・・・さん?」

「ん?何だアルス?」

「えっと・・・。」


あ、今気づいたら久美が俺の胸倉掴み上げて・・・て待てや。


「おい久美。服伸びる。」

「あ、ああ・・・。」


?久美まで何なんだ?


「龍二・・・君さっき何の夢見てた?」

「へ?今聞くことか?」


『はい。』


うお、全員即答。


「あ〜、そうだな。サンシャインブラックがストーカームーンに暴言浴びせて最後に超必殺技くらわそうとしたとこで目が覚めた。」

『・・・。』


だから何でそんな微妙な顔するかね〜?



あ。



「もしかして俺、さっきの言葉寝言で言ってたか?」

『・・・はい。』




オゥマイゴッド。




「あ〜、そりゃ不快に思った奴はホントすまなかったなぁ。ごめんごめん。」


う〜ん、こりゃちょっとどころかかなり恥ずかしいな。


「ま、まあ・・・寝言ならしょうがない・・・な?」


久美の言葉と共に一斉に頷く皆様方。やさしいですね。


「でも・・・。」

「?」


ん?アルス?


「ボクらより一番謝らないといけない人がいるじゃないですか。」

「え、マジか。」


一体誰だ?と言いかけたところで黒板が目に入った。黒板には大きめの文字で『高橋 花鈴』と書かれている。



高橋?花鈴?



高橋 花鈴


高橋 花鈴


花鈴


花鈴


花鈴


・・・。

















アンビリィバブル。





「だああああああああああああああああ!!!!!?????」

『!!??』


いきなり絶叫上げたからクラスの奴ら全員ビックリしてたがそんなの関係ねぇ!(by小島よしお)


【グワシ!】

「きゃ!?」


とりあえず手近にいた女子生徒の頭を両手で挟む。


「おい名も無き脇役女子生徒A!!」

「何だその明らかひどいポジションは。」


今日も雅のツッコミ無視!


「な、ななななな何ですか!?」

「あいつはどこ行った!?」

「え、ええええと教室から飛び出した後どこかへ走り出して・・・。」


何てこったい・・・マジメにショック。


「うおおおおおおおお!!!俺はバカかああああああああああ!!!!」


絶叫しながら俺は脚にパワーを込めて走り出す。


【バゴォン!!】


あ、ドア壊しちまった。


でも気にしてられまっせえええん!


「うおおおおおお!!花梨どこだああああああああ!!!!」


ええい!手当たりしだい探し出してやるわああああああ!!!




〜花鈴視点〜


「・・・ウゥ・・・グス・・・。」


せっかく・・・せっかく会えたのに・・・。


「グス・・・アタシ・・・何か悪いことしたのかなぁ?」


だったら謝るしかないよね・・・でも・・・あんなこと言われて・・・。


『消えろ。』


「・・・。」


やっぱり行けないよ・・・またあんなこと言われたらもう・・・耐えられそうもない。


「・・・。」


もうあいつの中に・・・アタシはいないのかな・・・。


「・・・もう生きてるのが嫌になった・・・。」


思わず呟いて・・・後悔したけど・・・。


どの道、もうあいつはアタシのこと気にしないだろうし・・・もういっかな。


それにまたあいつの顔見れてすごく嬉しかったし。それだけで十分。


そうとなったらいざ・・・。





「ってここどこ?」





気付けば薄暗くて埃っぽい部屋にアタシはいた。椅子と机が乱雑に置かれていて、中にはぼろぼろの奴も・・・。


「・・・。」


やば・・・学校案内とかまだしてもらってなかった・・・(汗


どうしよう・・・暗くて足元見えないし、電気点けようにもスイッチがどこにあるのかどうかもわからないし・・・カーテンを開けて光を入れるっていう手もあるけど、カーテン開けようにも机が邪魔で行けそうもない。


何でよりによってこんな所に迷い込んじゃったんだろうなぁ・・・。


「ど、どうしよ・・・。」


・・・とにかく出なきゃ。


アタシは一歩足を前に出して・・・。


【ガゴン!!】←机に乗った椅子が落ちた音


「きゃあああああ!!」


や、やっぱり無理!無理無理無理ぃい!!


「だ、誰かぁぁ・・・助けて・・・グスン。」


うぅ・・・龍二ぃ・・・怖いよぉ・・・。













「呼んだ?」


!!??


「ぎゃあああああ!!」

「やかましい。」


【ベチン】


「あうぅ〜・・・。」


い、痛い・・・。


「まったくよ〜。助け呼んどいて叫ぶたぁ失礼な奴め。」


頭を抑えながら見上げれば、暗くてうっすらとしかわからないけど・・・



ほんのり、昔と変わらない顔が見えた。



「・・・龍二〜!!」

【ガバッ!】

「うぉっと。」


不安が一気に消え去って思わず抱きついた。


「お〜い、いきなり何だぁ?」

「うえぇぇぇぇん!龍二ぃぃぃ!!」

「あ〜も〜ホントやかましい。とにかく離れんかいバカたれ。犬かテメェは。」








「・・・え、じゃさっきのあれって・・・。」

「そ。寝言。」


暗い部屋(使われなくなった古い教室)から出て、歩きながらさっきの冷たい言葉を吐いた理由を龍二の口から聞いた。ってーか寝言って・・・。


「・・・何であんなタイミングで最悪な寝言言うかなぁ?」

「あ〜・・・ホント悪かったな。相当傷つけたみたいで。」

「え、い、いいわよ別に。悪気はなかったんだし。」

「ふぅ。そう言ってもらえると楽になる。」

「バカ。」


ちょっと笑いながら言ってやった。


「・・・でもよくアタシの居場所わかったわね?」


ここって結構奥まった所にあるし、そう簡単に見つけられないと思ったけど。


「ん〜?簡単なこった。昔っからそうだし。」

「え?」

「お前よくいじめられたりつらい時とかあったらかならずどっか暗いとこに潜り込んでそのうち泣き喚きながら助けもとめてたからな。もしかしたら〜って思ってよ。」


あ、あ〜・・・なるほど。アタシってそうだったっけ。


「つーか変わんねえなぁお前。もうちっと成長しろ。」

「う、うっさいわね!アンタよりかは成長してるわよ!」

「どこが?どう?どのようにして成長してんの?理由を五百字以内に述べてみよ。」

「!・・・・・・・。」


い、言い負かされた・・・屈辱。


「やっぱ変わんねえじゃん。」

「・・・うっさい!死ね!」

「生きる!」

「何その切り替えし!?」


はっはっはって笑う龍二。う〜わ〜、ムカつく・・・。


「ま、とりあえず無事解決っと。」

「・・・。」


あ、そうだ♪


「ねぇ龍二。」

「あ?」

「アタシねぇ、さっきのまだすんごく傷ついてんだけど?」

「ふんふん。」

「そんでねぇ、やっぱり謝る気があるなら誠意って物見せて欲しいんだけどなぁ?」

「?誠意?」

「つ・ま・りぃ・・・今度何か奢りなさい♪」


ふふん、やっぱりここは何か奢ってもらって全て解決っていう方向で行かなきゃね♪定番よ、定番♪


「あ〜なるほど。いいぞ。そんくらいのことならどってことねぇし。」


・・・。



お、思った以上に軽い・・・。



「普通もっとこう・・・何か反抗してからアタシが最後に脅しかけて結局奢らされるっていう形がいいんだけど・・・。」

「何ブツブツ言ってんだ。奢るのやめるか?」

「え!?そ、そんなわけないじゃない!」

「あれ?さっき奢ってくれって頼んどいたクセにご不満があるかのようにブツブツ文句言ってたのに?」

「あ、あれはねぇ!その、ねぇ!?」

「聞くなバカ。」

「うぐぅっ!」

「で?どうすんだ?俺が奢るのか?それともやめるか?つーかお前が奢るか?」

「・・・奢ってください。お願いします。」

「はいよろしい♪」


あ〜も〜!定番から大幅にズレてんじゃないの!!


「あ、そういや言ってなかったな。」

「?何?」


【ポン】


「・・・へ?」


いきなりアタシの頭に手を乗せて・・・龍二は優しく笑った。




「またよろしくな。花鈴♪」




「////////・・・・・・ば、バカ!!」


思いっきり手を払いのけてズカズカとアタシは歩き出した。










その笑顔にときめいて顔真っ赤にしてるのを隠しながら。


作 ふぅ。第二十二話更新完了。

龍 お疲れ〜。

作 いやぁ今回はちょっとやばかったなぁ。

龍 ?何が?

作 いや、お前のキャラが何かスゲェひどくってさ。こういうの書くと何か抵抗があってよ。

龍 苦手なものに初挑戦ってか?バカか。

作 ・・・せめて誉めろよ。

龍 無理♪

作 笑顔で言うか?

龍 さぁて、新キャラの花梨も出てきたことだし、次回は仲直りできた後っつーことで。

作 スルーかよ。

龍 じゃあな。

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