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第十七の話 魔法ってそう簡単に使えるもんじゃない・・・よね?

ちょっと(文章)苦しいかも・・・今回の話。

〜クルル視点〜


「ん、みゃ〜・・・。」


ねみゅ〜・・・あ、どもクルルです。さっき起きて布団片付けたばっかです。あ、さっきのセリフ私の欠伸ね。まだ眠くてね。それというのもお腹にものすごい激痛が走るっていう何か変な夢見たから眠れなかったの。おまけにまだ痛いし。寝返り打ってどっか打ったのかな?あと欠伸が猫みたいだなんて言わないで。


「魔王、その猫みたいな欠伸何なんですか。」


・・・言わないでって言ったのにこぉんのツッコミ主義勇者め〜。


「ん〜!よく寝た〜。」


あ、フィフィ今頃起きた。


ついでに言うと、私達の今の服装、この世界ではパジャマっていって、寝る時はこれに着替えるんだとか。何でも寝心地よくなるらしくって、これ着て寝るのが一般的だって。私寝る時は鎧脱いでそのまま寝てたけどなぁ。で、アルスのは緑の縦縞で、私の色は黒の縦縞。両方とも私達がリクエストした奴。因みにフィフィのサイズのパジャマとか売ってないからカナエからもらったパジャマ(人形用)のを着てた。


「・・・あれ?今何時?」

「えっと・・・一時。」

「ウソ!?」


いやウソじゃないですよ壁にかけてある時計の針ちゃんと一時ピッタシ指してますから。


「何で起こしてくんなかったのよ〜!」

「ボクらだってさっき起きたばっかだよ。」


起きたの大体十二時時五十五分だったしね。


「大体、リュウジは何してんのよ!いっつも起こしにくんのに!」

「こないだは起こさずにラクガキされたけどね。」


今回は無かったけど。


「あ〜何か休日損した気分!それもこれも全部起こしに来なかったリュウジが悪い!私の休日返せ〜!」


何かすごい言いがかり言ってるし。


「お〜い、起きたか〜?」


襖が開いてリュウくんが出てきた。あ〜今日もかっこいいなぁ♪


「起きたか〜じゃないわよ!もっと早く起こしなさいよ!せっかくの休日台無しすいません調子乗ってましたごめんなさい。」


リュウくんの手にいつのまにか『きんちょーる』っていう本人にとっては最凶の兵器が握られてて文句からすぐに謝罪モードへと変えるフィフィ。あまりの変わりように私とアルスは苦笑い・・・。


「ったく・・・早く起こせっつったって、俺は十時に起こしにきたんだぞ?そんでも起きねえからもうほっといたんだ。」

「・・・い?そうなの?」


フィフィ、『い?』って何よ?


「ああ。」

「「「・・・。」」」

「?何や?」


いやだってねえ・・・リュウくんが何もせずに放っておくっていうのは前回の件で・・・ねえ?


「・・・その顔、俺が何もせずに放っておくわけねえとか思ってるか?」


あ、バレた?


「・・・そう思われんのって軽くムカつくんだが?」

「「「ごめんなさい!!!」」」


すぐさま土下座。だって恐いもん。リュウくん恐いもん。軽くとは言っても“ムカつく”の単語聞くだけで恐いもん。クスン。


「・・・まぁいい。こないだの件(ラク顔)もあるしな。」


ほ・・・。


「まもっとも、起こそうとしても起きないからムカついて腹思いっきり踏んでやったんだけどな。」

「「「オイ。」」」


サラリと自白してるし!


・・・。


あ!だからお腹痛かったんだ!


「とりあえず朝飯もとい昼飯できてっから着替えろよ。」


・・・お腹の激痛がわかったっていうのに、その有無を言わせないような迫力に押されて恐くて怒れない・・・惨め。


「あ、そうそうアルス?」

「は、はい?」


いきなり話を振られて若干困惑気味のアルス。


「どーでもいいけどさ、胸隠せば?」

「は?・・・・・・・・・・。」


何言われてるのかわからないって言った感じの表情の後、自分の胸に視線を向けると・・・




パジャマの真ん中のボタンが取れて見事にピンク色の下着が見えてたり。




「!?キャッ!」


慌てて隠して顔真っ赤に染めるアルス・・・うわぁ今の声と仕草カワイイ・・・。


で、真っ赤にしながら激しく困惑した表情をリュウくんに向ける。


「み、みみみみみ見ました!?」

「何を?」

「むむむ胸!!」

「いや見たから言ってやったんじゃん。隠すもんだろ普通?」


いや、リュウくん?いくら何でも滅多に見れない神聖な光景(大袈裟過ぎ?)見たんだからさ、もちっと動揺してもいいんじゃないの?


「ほらほら、さっさと着替えろ。メシ冷めるぞ。」


どーでもよさそうな感じで言いながら、髪をかき上げつつ部屋から出て行くリュウくん。


「「「・・・。」」」


ちょっと沈黙・・・。


「・・・ねぇフィフィ?」

「な、何?」


何となく声が沈んでる気がする・・・。


「ボクってさ・・・魅力感じないくらい小さいのかな?」

「「・・・。」」


何とも言えなかった。




だって事実・・・小さいもん。って言ったら多分すごい落ち込むだろうから黙っとこ。







「ごちそーさまぁ。」

「あいよ。」


さっさと着替えた後、お昼にリュウくんが作った大盛りのオムライスっていう卵料理をリュウくんが指定した回数で三杯おかわりして席を立った。大盛りだったから十分オッケー♪


「ご、ごちそうさま・・・。」

「あいよ。」


アルスも席を立ったけど・・・顔まだ真っ赤っか。リュウくんに視線合わそうとしない・・・相当恥ずかしかったんだろうなぁ。


「・・・ごちそうさま。」

「あいよ。」


フィフィも席・・・というより飛び立ったけど、何かすっごい怒ってるように見える・・・。


「さ〜て、洗いもんするか。」


フィフィの態度を気にすることなく台所に立って皿洗いを始めたリュウくん。おまけに鼻歌まで歌い始めたし。


「フフフ〜ン♪フ〜ン♪」


・・・何の曲なんだろ・・・。


「フフフフフ〜ン♪フフ〜ン♪フ〜ン♪シュビドゥビバ〜ン♪フフ〜ン♪」


今確実セリフ入ってたよね?


「あ、ところでさぁ。」


いきなり話しかけられた。


「なぁに?」


てゆーかもう皿洗い終わったんだ。はや。


「前々から思ってたんだけどよ。」

「うん。」

「はぁ・・・。」

「何?」


上からリュウくん、私、アルス、クルル。私はともかく、二人は何か返事が曖昧。


「魔法ってさぁ、お前ら使えるよな。」

「「「うん。」」」


うわ、綺麗に揃った。


「でよ、その魔法とやらは誰でも使えるもんなんか?」


あ、そゆことか。


「ん〜、まぁ実を言うと誰でもっていうより素質っていうのかなぁ?」

「素質?」

「うん。」


現に、私達の世界では魔法を使えるような人間はハッキリ言って多くはない。それというのは、やっぱり生まれながらにして素質、つまり魔力を持った人間じゃないと使えないらしい。でも魔法が普及された世の中で魔法が使えないっていうのはやっぱりきつい。それで開発されたのが、魔力を持たない人間でも魔法を使えるような武具なんだけど、正確にはその武具の中に魔力を込めて、それで使えるようになったっていう物。当然、使えば使うほどその中の魔力は消耗する。でもこないだアルスが言ってたように、魔力を持った人間が魔力を回復させるには寝るのが一番と同じように、それらも一晩置いとけば魔力は完全回復される。


っていうのを、延々とリュウくんにアルスは説明した。上の文は私が自分なりに解釈してみました♪


「ほほぉ、奥が深いな。」

「はい。でもやっぱりそういった道具を使うにはそれなりの訓練が必要で、それを持つには免許が必要なんです。」

「へ〜。」


心底感心したような感じで呟くリュウくん。瞳が何だか生き生きとしている。


あぁ・・・そんな瞳も魅力的♪


「?何見てんだ?」

「あ、ううん別に?」


【ヒューヒュー】


口笛吹いて誤魔化そうとする私。


「いや吹けてないから。」


フィフィにツッコまれた。


「つーかよ、お前そういう武器持ってねえのか?」

「あ、持ってますよ?見ます?」

「おうよ。」


アルスが和室に入っていって、しばらくした後に杖みたいな物を持って出てきた。


「これか?」

「はい。」


杖を渡されて隅々まで眺めるリュウくん。それは何か、白い金属の長い棒の先端に純白の天使のような彫刻が施されてて、かなり神聖な印象を受けた。少なくとも私のお城には到底縁がないと思うくらい。


「やっぱRPGだな。」

「はい?」

「んにゃ、何でもねえや。で?どうゆう風に使うよこれ?」


あ、危ない危ないブンブン振り回さない。


「ど、どうゆう風にって言われても。」

「あのねぇ、さっきアルス言ってたでしょ?それ使うのには免許がいるって。だからアンタ達みたいな魔法も知らないド素人が使えるわけないじゃないの。」


結構痛いとこつくフィフィだけど、それは私も同感。やっぱいくらリュウくんでも魔法なんて知らないし、使えなくて当然だと思う。


「ちぇ。じゃお前らどうゆう感じで魔法使うよ?」

「う〜ん、じゃ簡単な奴見せてあげる。」


フィフィが両手を突き出して目を閉じる。すると体がちょっと青く輝いて・・・。


『水よ、降り注げ!』


【バシャア!】


「きゃう!?」


あ・・・いきなり水が出てきてアルスに・・・あ〜あ。


「うわお。」


さすがのリュウくんも魔法にビックリ。


「うわ〜ん、いきなり何すんのさぁフィフィ〜!」

「ご、ごめんアルス!」


魔法の犠牲になったアルスは、全身ずぶ濡れ。そして慌てて謝るフィフィ。


「な〜る。そゆ感じかぁ。」


一人うんうん頷くリュウくん。




そして・・・。




「え〜とこうか。」


杖を前に少し突き出して・・・。


『水よ、降り注げ。』


フィフィが唱えたのと同じ呪文を呟くリュウくん。いやだから使えないって












【バシャアアアアアアアアン】


「ミぎゃあああああああああ!!??」

「「!!???」」








・・・使え・・・ないって・・・


「あ。」


あちゃ〜ってな感じで呟くリュウくん。


「あうぅ〜・・・。」


アルスどころか、ビチャビチャになっちゃった居間。


「あ・・・あれ・・・?」


かなり困惑してるフィフィ。


「「「・・・。」」」


沈黙。












「やっべ、居間水浸しじゃねえか。」

「「「それどころじゃないでショおおおおおおおおおおお!!!!!」」」


思わず三人揃ってツッコんだ。




その後、アルスは着替えて、濡れた床を全員で拭いていった。


「いやぁビックリしたぜぇ。まさかマジで水出るとは思わなかったしなぁ♪」


相変わらず軽いリュウくん。


「「「・・・。」」」


そんな彼を少し畏怖の目で見つめる私達。


「・・・何で・・・免許も無いのに・・・。」

「使えたわけ?」


ボソリと呟いたアルスとフィフィ。それ同感。


「?ん〜・・・・・・・・・。」


頭を捻って考えるリュウくん。



「・・・まぁ使えたからいんじゃね?」



大して疑問に思ってないリュウくんの軽い一言で、今日の出来事は幕を閉じた・・・。






ついでに。



「あ、あの、リュウジさん?」

「あ?」

「や、やっぱり・・・ボクって・・・小さい?」

「背が?」

「あ、い、いえ・・・やっぱいいです。」

「???」


多分、アルスの心境は物凄く複雑なんだなぁって思う。



作 いやぁ今年最後の更新となりましたなぁ。

龍 そだな。遅い更新だけど。

作 ・・・まぁ事実だしな。

龍 いんじゃねえの?自分なりのやり方で進めてけば。

作 お前ってマイペースだもんな。

龍 お前もじゃねえの?

作 ごもっとも。

龍 そういやこの小説、季節感とか出てねえな?

作 あ〜・・・そういやそうだな。

龍 だろ?

作 それもちょっとまずいかもな・・・じゃまたいつか季節感出すっつーわけで。

龍 今は?

作 考え中。

龍 あそうかい。

作 おうよ。

龍 まぁ今年もあとちょっとで終わるし、気長に考えればいんじゃね?

作 ああ、今年も無事年越せそうだしな。

龍 じゃ俺は年越しラーメンでも作るか。

作 ソバちゃうんかい。

龍 お〜いえ〜【ズルズル】

作 今食うんかい。ったく・・・まぁとにかく、この小説を読んでくださる読者の皆さん及び、俺と同じく他小説の作者の皆さん、来年もよいお年を!これからもよろしくおねがいします!

龍 よろしく〜【ズルズル】



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