第十四の話 学校へGOGOGO!!マッハで(嘘)
更新できました〜!!
〜クルル視点〜
あ〜緊張するなぁ・・・。
・・・。
あれ?これ私視点?うそー!?初めてだよこんなのぉ!
よぉし!張り切っていくよー!
「・・・何呟いてんの?」
「ありぇ?」
あ、口に出してた?
「はい。」
即答されたよ・・・。
あ、只今私達はリュウジのガッコウに来ています。昨日はあまりにも返事が軽かったから思わず絶叫しちゃったけど(その後殴られた)、その後はウキウキワクワク。で、現在地がリュウジのいる部屋、一般的に言うと教室ってとこの扉の前に来ています。中からザワザワと話し声が聞こえてきます。
敬語でお送りしました♪
「・・・それにしても・・・さっきはすごかったよね。」
「あぁ、あれ?・・・確かにすごいを通り越してひどいような気がする・・・。」
そう、それは私達がここに来るまで・・・。
〜回想♪〜
『で、これからここのえらい人物と会うわけなんだが・・・。』
朝、私達はリュウジに連れられてちょっと立派な扉の前に来ていた。
『まずその人とお前らを対面させて、入学許可をもらうように頼むぞ。』
『は、はい!』
『は〜い。』
アルスは緊張してたけど、私は内心ワクワクしていた。元々未知の体験とか大好きだし。
『じゃ、まず俺が手本を見せてやる。』
リュウジの手本・・・かぁ・・・。
不安・・・。
『まずは礼儀正しくノックして〜。』
【コンコン】
扉を叩くリュウジ。
『どうぞ。』
中から女性の声がして・・・。
『うらぁ!!』
【バガァン!!】
リュウジが扉を蹴破って・・・ってオイ!
『な、ななな何いいいい!!??』
やっぱり中の人驚いてる・・・。
『はよっす、校長。』
『あ、ああああ荒木君!!きき、君はまたああ!!!』
『気ニシナ〜イ。』
『気にするわ!!』
こ、校長って人メチャクチャ怒ってるし・・・しかもまたって、前回もしたの?同じこと。
『はぁ・・・それで?今日は何の用なんですか?』
もう諦めましたってな感じな顔をする校長さん。とゆーか校長さん凄く美人。腰まである長い黒髪と凛々しい顔つき・・・女性が憧れそうな人。かくゆう私も憧れる。だって一目見て美人だって思ったもん。
『ん。こいつら今日入学させて。』
『ぶっ!!』
【ガツン!】
思いっきり机に頭をぶつけた校長さん。痛そー。
『何か?』
『何か?じゃない!そーゆーのはもっと事前に言いなさい!!』
え、そうなの?
『いいじゃん。』
『よかない!手順というものを知れ!』
『知るか!』
『即答すな!!』
何このやりとり?てゆーよりこの流れだと私達ガッコウ行けないっぽい?
『とーにーかーく!入学させたいなら後日試験を受けさせます!とにかく今日はダメ!』
そ、そんなぁ・・・試験なんて無理だよぉ・・・とゆーよりめんどくさい・・・。
『めんどくさいだけかい。』
アルスが右手の甲で私を叩く。ちょっと痛い。
『・・・。』
『何ですか?まだ文句でも『そういや一週間前・・・。』?』
?
『いや、正確に言うと先週の土曜日午後6時45分、確かその日はサ○リオキャラクターであるキ○ィちゃんの特大ぬいぐるみの発売日『ノオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』
び、びっくりした!!
『な、なななな何で知って・・・!!』
『ん?何?俺はただ単にぬいぐるみの発売日を呟いただけだべ?何故に慌てる必要がある?』
『ぐ・・・。』
・・・。
『でさ、話元に戻すけどさ?』
『!』
『この二人を今日入学させてくんねえか?もちろん試験無しで。』
そう言って私達を前に出した。その時の校長さんの青ざめた顔がとても印象的だった。
『そ、それとこれとは話が『今日の昼食時の話題は校長先生の趣味についてにし』喜んで入学してもらいます。』
・・・。
『あ、入学手続きとかは昼休みに。』
『はい、お待ちしております・・・グスン。』
『さ、行くぞ。』
・・・。
こ、恐〜・・・。
〜回想終了♪〜
あの後、リュウジにいろいろ聞きたいことがあったけど恐くて聞けませんでした。
最後の方、何かちょっとニヤリって笑ってたし・・・。
そんでその後、担任ってゆー人、名前は神楽さんってゆー人のとこに行って私達の紹介をした。校長さんのような展開になるかなぁって思ってたら、
『おぅ、よろしく。』
軽い感じに挨拶されて拍子抜けした。しかもこれまた美人な人が男勝りな口調で話すのにも驚いた。綺麗ってゆーよりかっこいい部類の人だった。
・・・え?この部分省略し過ぎ?
いや、それは文字の都合というものなんだってさ。リュウジが言ってた。
「まぁ無事ガッコウ来れて結果オーライって奴よ。ね?」
「・・・何ですか?結果オーライって。」
「こないだリュウジに教えてもらった。」
意味は知らないけどね。
しばらくすると、中から神楽さんの声が聞こえてくる。
『つーわけで、今からドッキリイベント始めっぞ〜。』
『おーーーーー!!』
「「!?」」
な、何かいきなり中から雄叫びが・・・つかドッキリイベントって何?
『よし、じゃ入ってこ〜い。』
・・・。
「・・・ボクらのことかな?」
「・・・多分。」
な、何か入りづらいような・・・。
どうしよう・・・。
・・・。
「・・・えぇい!なるようになれ!」
ヤケクソ気味に扉を開ける!
扉を開ける。
扉を・・・。
「・・・。」
あ、開かね〜・・・。
押してみてもダメ、引いてもダメ・・・。
どうやって開けるよコレ?
【ガラリ】
「「!」」
び、ビクった!いきなりカグラさん出てきた。
「な〜にしてんだお前ら。」
・・・しかも横にスライドするドアだった。←(引き戸)
「「ぶ、文化の違い・・・。」」
私とアルスのダブル呟き。
「はぁ?・・・まぁいいや。さっさと入りな。」
改めて聞くと男らしい口調だなぁ。
「アルス、見習っとけば?」
今まで男の子として通してきた女の子として。
「・・・うん。」
あ、否定しないんだ。普通なら「何言ってんの?」って返すのに。同じ考えだったわけね。うん。
「「し、失礼しま〜す。」」
そして部屋に入ってみた私達・・・。
まず第一印象。
広い。
長方形のような形の部屋に、十単位のリュウジと同い年ぐらいの人達が座ってる・・・。
ビックリして大声上げそうになった。
でもリュウジがなるべく冷静に、って言ってたから持ちこたえた。冷静冷静。
そして私達は大勢の人の真正面に並んで立った。さっきとは違って静かになって皆して私達を見てる。ついでにリュウジは後ろ側の窓際の席に座っている。よく見ればマサにクミ、カナエもリュウジの近くの席に座っていた。
・・・。
うわ、すっごい緊張してきた〜・・・隣見てみればアルスもさっきより緊張してる・・・心なしか顔が少し青いような。
「ほれ、自己紹介しろお前ら。」
「は、はい!ああああアルス・フィートです。よ、よろよ、よろしくお願いします!」
よろよって何よ?
「クルル・バスティです!よろしく〜♪」
私のモットーは、いつも元気に、明るく!
『・・・。』
『か・・・。』
「「??」」
『かわえええええええええええええええええええええ!!!!????』
ふぇえ!?
「ちょ、マジで!?マジ可愛すぎだろ二人とも!?」
「つーかアルスって子すっげぇ綺麗な緑の髪してね!?」
「染めてるんでしょあれ!?」
「クルルって名前激かわ過ぎだろー!?」
「きゃあああ!金髪キラキラ〜!」
「二人揃って外国人かよ!?」
「せ、背丈がかわいい〜!」
「二人とも瞳がめちゃくちゃ綺麗〜!」
「確かにドッキリイベント!」
「あぁぁぁああぁあああ!も、萌ええええええええええええ!!!」
「・・・(鼻血出しながら恍惚とした表情)。」
う、うわぁ・・・皆していろいろ言ってる。
「は、はは・・・。」
思わずアルス引き攣り笑い・・・。
あれ?何かさっきより暑くなってきたような・・・?
「はいよ〜皆黙れ〜。」
カグラさんが手をパンパンと叩くと皆押し黙った。すっご。
「まず簡単な質問タイムといくぞ〜。聞きたい奴ぁ手ぇ上げろ。」
『はい!!』
いや、皆して上げなくても。
「ん、じゃまずはお前・・・えと・・・名前何だっけ?」
「勝原です!いい加減覚えといてください!!」
「あ?勝原?名前忘れるくらい印象ないお前の場合は普通に負原だろ?」
「勝手に苗字を変えないでください!!」
哀れ、名前を覚えられてない男子の精一杯の抗議。
「あ〜もういいや。で?質問は?」
(俺的にはよくないんですけど!?)←小声
「えっと、二人はどこから来たの?」
うっ!いきなり来たか!大丈夫、落ち着いて。朝リュウジと話して質問の時にどう答えたらいいかあらかじめ考えておいたんだもんね。
「「ふ、二人揃ってアメリカです!」」
「アメリカのどこ?」
「「ニューヨークです!」」
アメリカとかニューヨークって何なのか全然わかんないけど。
「へ〜アメリカ人の割に日本語上手「はいそこまで〜。」え〜!!」
遮られたね。
「長い質問の上に面白くない。次。」
あれ?そんな理由?
「はい。」
次は女の子だった。
「はいよ池川。」
あ、今度は名前覚えてたんだ。
「あの、私池波です・・・。」
「あ。」
結局間違えてるし。
「・・・まぁいいや。ホレ言ってみ。」
「あ、はい。えっと二人は今どこに住んでるの?」
【グオッ!】
いきなり皆して(てゆーか全員男子)身を乗り出してきた。
し、しかも暑い!さっきより暑くなってきたよ何か!?
「えっと・・・。」
あ〜アルス悩んでるね。
でも私は言います。
「はい、ただ今リュウジの家でイソウロウ中です!」
これはリュウジの承諾の上で言ってる。リュウジ曰く「どうせいつかバレんだから、最初っからバラしてもいいぞ。隠すのめんどいし。」とのこと。
【ビシッ】
?何かヒビが入ったような音が?
【ギギギギギ・・・。】←ぎこちない動き
「・・・ん?」
皆してリュウジの方に顔を向ける・・・いやいやいや、皆顔恐い目恐い。
しかも今度は何故か寒い・・・。
「・・・龍二?」
「?」
「お、お前・・・マジ?」
「何がだ。」
きまずい雰囲気の中平然としてるリュウジ・・・さすが。
「い、居候って・・・おい。」
「ああ、そいつらうちの爺ちゃんのアメリカ人の友達の子でな。いろいろ訳あって家で預かってるんだよ。」
さも当然とゆー風に言うリュウジ。まったく慌てる様子なし。
さすが☆
「まぁ留学っつーわけだ。うちの爺ちゃんが日本語話してんのを小さい頃から聞いてたから一応の受け答えはできっぞ?だから問題はナッシン。」
『・・・。』
それでも不穏な空気は無くならない。しかもまた寒くなってきた。
「あ〜・・・その、何だ。まぁとりあえず席決めるから。」
カグラさんの助け舟により、この不穏な空気は消えて・・・
【ガタガタガタ!】
・・・一斉に男子が姿勢を正した・・・すごい切り替えの早さ。しかも気温が急激に上昇した・・・気がする。
「じゃどこの席座りたい?自由に決めろ。」
「当然!リュウジの近く!」
即答してやったわ!
『・・・。』
ってあれ?何かまた気温が下がったような・・・。
「んじゃあ、二人は・・・うん、じゃ龍二の前後の席に座ってくれ。」
「「は〜い。」」
やったぁ♪リュウジの近くリュウジの近く♪
「じゃあこれにてビックリイベント終了〜。」
『お〜・・・。』
うわ、最初に比べて覇気が無い・・・。
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン・・・
「「!?」」
ひゃ!?ビックリした!
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン・・・
『・・・って長っ!!』
!またビックリした!!
「うむ、相変わらずこの瞬間はクラスが一つになれるな。」
リュウジが呟くけど、こんなんで皆が一つになれると思うと悲しくなる気がするよ・・・。
とりあえず、ガッコウってゆー所は気温が上がったり下がったり大変だなぁって思った。
〜龍二視点〜
お、バトンタッチか。
つーわけで、居候二人組みがうちの学校に転入(?)してきたわけだが・・・何故こうなったかは説明しちゃいねえな。
読者の方々だけ教えちゃいますぜ。
まぁ簡単なこった。家ん中にず〜〜〜〜〜〜っといとくってのも不健康だし、何なら学校に来て社会勉強及び運動してもらおうと。こいつらこの世界の常識欠けてるから丁度いいやということで。案の定、二人も来たかったようだし。ついでに前回、昼飯の時そのことについてみんな(雅、久美、香苗)に話したら全員オールオッケーしてもらった。まぁオッケーくれてもくれなくても行かせるつもりだったけどな。
?じゃ何で相談したのか?
・・・。
いやそうした方が雰囲気出るし?
訳わからんか?
そうか、じゃこの事は忘れろ。忘れねえと何か起こるぞ何か。何かは言わないけどな。
「〜♪〜〜♪」
後ろから何やら楽しそうな鼻歌聞こえてきた。無論クルルだな。
「おい、そんなに嬉しいか?」
「うん!何か居てるだけで楽しい!」
そりゃすげぇな。居てるだけで楽しいか学校。でもそのうち飽きるぞ。
いやしかし、こんなにまで楽しそうな顔してると何だかこっちまで気持ち嬉しくなってきたじゃねえか。これが子煩悩って奴か?
・・・。
俺はいつからこいつの親父になった?あ、父親気分か。こいつ何か子供っぽいもん。ホンマ魔王か?まぁどうでもいいなこの際。魔王とかそんなの。
「・・・。」
「?おいアルス?」
前に座ってるアルスからエネルギーが感じねえ。
「つ・・・。」
「?」
「疲れ・・・ました。」
いきなり体力の限界かよ。
「おいおい、まだこれからだぞ?」
「ふぇ?」
んな変な声上げんでも。
まぁ転校生とかっつーのは何かと苦労するよな・・・。
「ねぇねぇ!」
ほれ来た。
「え、何?」
まずアルス。
「あのさ、いろいろ聞きたいんだけど・・・。」
「あ、私も〜!」
「私も聞きたい。」
「え?え?」
ほら見ろ。転校生の定番、質問攻め。俺も過去に転校したことあっからこーゆーのはすでに経験済みだ。
で、後ろを見てみると・・・。
「で?リュウジとどーゆー関係?」
「どう思ってんの?」
「どこか怪我ない?」
やっぱ数名の女子に囲まれての質問攻め・・・っておい、何故俺の話題が出てくる。しかも何だ最後の。失礼な。
「えっとぉ、リュウジと私は・・・言っちゃったらすっごく恥ずかしいような関係です♪」
『きゃーー!』
女子よ、歓喜の声がうるっさいぞ。つーか何よその変な関係?
『・・・。』
・・・クラスの男子からの冷たい目力光線を感じる・・・その中でも特に冷たい奴が三つ。
「何だ?」
何か知らんが香苗と久美と恭田が俺を周りの連中よりも強く睨んでいた。
「・・・リュウちゃん、クルルちゃんとの関係って何なの?」
「俺が聞きてえわ。」
「一体夜中に何をした?」
「寝てた。」
「何であんな可愛い子らをオメェの家に置いてんだ?」
「神の策略だ。」
淡々と答えてく俺。すべて事実だ文句あっか。ついでに質問してきた奴が誰か言い当ててみましょう。
「大体私は、あの二人が学校に来るのは反対だったのに・・・(ブツブツ)。」
愚痴が丸聞こえだ。
「じゃ何で昨日賛成したよ?異論無しだっつったじゃん。」
「どうせ君のことだから反対しても連れてくるだろう。」
ごもっとも。
「まぁ大目に見てやれや。二人とも学校楽しみにしてたんだってさ。」
「む〜・・・そーゆー話じゃないのに・・・。」
「?何だ?」
「「「・・・もういいです・・・。」」」
カチーンときたぞちょっと。
っと、前後ろを見てみればほとんどの女子が二人に群がっとる。
あ〜クルル楽しそうに話してる。アルスすっげぇ必死になってる。
う〜ん真逆。
「さ〜て・・・。」
二人は周りの女子どもにまかせて、俺は今週の『週刊ラーメン命』を読むとするか。
お?今週は東京のオススメラーメン店ピックアップ特集か・・・。
(り、リュウジさ〜ん・・・。)
ふむふむ、渋谷にあのラーメン店のチェーン店がオープンか・・・。
(助けて〜・・・。)
ほぉ、あの店の味噌ラーメンが・・・。
(ちょ、聞こえてますか〜?)
何と、学生は割引?こりゃ行かないと・・・。
(あの、ボクの声が・・・。)
おぉ?世にも珍しいラーメン店?行ってみないとわからんな・・・。
(も、もしも〜し・・・。)
ん?この店アメリカ人の人が店長してんの?世の中は広いね〜・・・。
(・・・グスン。)
・・・さっきから何かやけに頭に響くもんがあるんだが?
(聞こえてるじゃないですかああ!!!)
よく聞きゃアルスの声じゃねえか。どしたぁ?
(・・・ボクが頭の中に語りかけてるのはスルーですか?)
どうでもいいっての。どうせ魔法か何かだろ?
(・・・この世界って魔法あります?)
いや、ねぇな。
(じゃ何で冷静なんですかあなたは?)
だぁってそーゆー性分だし。
(・・・もいいですよ。)
あ、そ。あぁそれからさぁ。
(はい?)
今度勝手にそんなテレパシーみたいな奴使って心覗くようなことしたら・・・殺すよ♪
(ひっ!・・・は、ハイ。)
顔青いぞ。
(誰のせいだと思ってんですか・・・いや、それよりもこの状況何とかしてくださいよ〜。)
ん?何が?
(この人達の話のタネが尽き無いんですよ〜。もう限界ですから助けて〜・・・。)
あ〜・・・なるほどねぇ・・・うわ、よく見りゃお前に話かけてんのこの学校一よく喋るっつーので有名な女子グループじゃねえの。こいつぁ確かに大変だ。
(え〜!?じゃどうすんですかぁ!?)
まぁ待て・・・う〜む・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
よし。
ま頑張れ。
(え?それどーゆーってちょっと何席はずそうとしてんですか何部屋から出ようとしてんですか待ってください待ってってば薄情者おおおおおおおおおおおおおおお!!!!)
何やら頭の中で悲痛な叫びが聞こえてきたか多分幻聴だ。ヘッドフォンしてるから何も聞こえないぞ俺は。つーわけでさらばだアルスよ。俺は次の授業サボって屋上で暇潰しとくから。
俺が出てく瞬間のアルスの絶望的な顔はものすごく印象的だったな。
「あははは!すっごく楽しかったよ〜!」
「そうかそうか。そりゃ来させたかいがあったってもんだ。」
「・・・。」
さて、授業も終わり、ただ今帰路についている俺ら。今日は香苗は生徒会で会議があり、久美は部活で一緒に帰れなくなり、雅も涼子さんと買い物行くとか行って先に帰っていった。つーわけで、現在は俺とアルスとクルルの三人だ。久美の奴、最近は部活より勉強に専念したいって言ってサボり(ちょっと失礼か)がちだったが、久しぶりに体を動かせとエリザおばさんに言われたっつーわけなんだが・・・何故ゆえか俺と別れる時に子犬が飼い主と別れるかのような表情してマジかわえ〜って思った。普段のあいつからは魅力は感じないが、小動物好きの俺としちゃいっつもああだといいのにと思うね。あ〜もったいね。あ、ついでに香苗は生徒会長な。
・・・あれ?言ってなかったか?つーかあいつが生徒会の人間だってのも初耳?
あ〜言い忘れてたっけ?でもどうでもいいだろこんな話。
まぁ普段あいつは生徒会長としての仕事サボって俺らと帰るのがほとんどだからな〜。
で、今日は半ばっつーか完璧強制的に生徒会役員の連中に連れてかれちゃったってわけ。
そん時に香苗が俺に助けを求めてきたがスルーした。ドンマイ。
「・・・ボクはホントに辛かったよ・・・。」
頭ん中でいろいろ考えてたらアルスがものっそい気だるげな感じで呟いた。まぁ俺が教室に戻るとほとんど死人みたいな感じで机の上に突っ伏してたからなぁ。見捨てたこと思いっきり咎められるくらいの元気はあったらしいが。
「?どうしてだ?」
「だってさ・・・朝からず〜っとボク質問攻めされてすんごく疲れたよ・・・。」
あ〜、あいつらね、うん。言い忘れてたが、連中のあだ名は『戦場を飛び交う弾丸』だそうだ。理由は推して知れ。勘がいい奴ならわかると思うぞ多分。
「まぁ、今日は何かすっげぇ疲れた顔してたから学校案内とかは明日にしてもらったけどよぉ。初日から大丈夫かお前?あ、クルルは聞かないけどな。」
「えぇ!?何で何で!?私にも労わりの言葉無いの!?」
「オメあんだけ打ち解けといて労わりの言葉もクソもあるかっつーの。」
「そ、そんなことないよ〜!私だってスッゴイ疲れてさぁ〜ほら、肩コリが痛いの痛いのって・・・。」
うるさいから聞き流す〜。
「聞いてよ〜!リュウく〜ん!」
「・・・は?」
何がリュウくんか。いつからそんなフレンドリーになった。つかそれ以前から俺のこと呼び捨てだったけどな。
「え、ダメだった?皆曰く呼び捨てもいいけど愛称付けた方が高感度アップだって言ってたから・・・。」
・・・もう影響与えられたかこいつ。まぁリュウくんかぁ・・・ちとくすぐったいけど・・・。
「えっと・・・ダメ?」
「別にいいぞ?苦じゃないし。」
「やったぁ♪」
ぴょんぴょん跳ねるなまったく。いくつだよオメェはよ。
「・・・。」
「?今度は何だ?」
またアルスが押し黙る・・・。
「り、リュウ!!」
っと、いきなり大声出すな。それとジが抜けてるぞ。
「・・・。」
「・・・?」
また沈黙・・・。
「・・・リュウ・・・ジさん・・・///」
・・・。
「何したいんだお前?」
「え、えぇ!?いや何でもないですよハイ!!」
こいつらよくわかんねえな考えてること。
で、家に帰ってみれば・・・。
「グスン・・・皆して私のこと忘れて・・・。」
「「「・・・。」」」
薄暗い部屋で一人メソメソ泣いてる妖精がいました・・・確かに忘れてた。
作 はぁ、やっと更新できたよ。
龍 お疲れ〜。【ズルズル】
作 ラーメン食いながら言われても何も嬉しくねぇよ。
龍 さいで。
作 さて、と。じゃあとがきトーク始めますか。
龍 そんな名前だったのかこのあとがきの会話。まんまだな。
作 まったくだ。さて、前回ゲストを呼ぼうとゆーわけで、呼ばせてもらいました。アリス・フィートことアルスです〜!
【ドンドンパフパフ〜】
ア あ、ど、どうも・・・。
龍 いきなり消極的じゃねえか。どしたぁ?
ア だ、だってボクなんかが呼ばれていいの?他の人もいたかもしれないし・・・。
作 まぁいたな。出たいっつってた奴なら結構。
ア ほら〜!
龍 まぁまぁ、そう言うな。
作 そうそ。つーかお前さんを選んだのにも訳がある。
ア ?何ですか?
作 ほれ。
【紙を渡す】
ア ?・・・・・・・・・。
作 小説感想・評価欄のとこに書いてあったコメントで、お前さんがいたく気に入っちゃった人がいてさ。それで。
龍 いやぁよかったな。可愛いって書いてあったぞ確か。
作 そだな。俺としても自分のキャラが気に入ってくれた人がいるってのは嬉しい限り・・・ってどうしたアルス?
ア ・・・・・・・・・・・・////////
作 う、うわ!顔赤!
龍 タコ食いすぎか?
作 いやちゃうちゃう!照れてんだよ!つかタコ食いすぎて顔赤くなるってどないやねん!!
龍 あ、そうか。
作 まったく・・・まぁゲストがこんな状態なんで、また次回登場させるっつーことで。
龍 そんじゃまた〜。
ア ・・・・・・それじゃ・・・・//////
龍 とりあえず水ぶっかけたら治るかね?この赤いの。
作 やめれ。