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第十二の話 名前を覚えよう<野菜編>

〜龍二視点〜


「ただいまー。」

「「「おかえりー。」」」

学校から帰ってきた俺。今日もいろいろあって疲れたぜ☆

でも帰ってきたら返事が三つ。やっぱ慣れてねえと少し戸惑っちまうな。

「お?何見てんだ?」

三人揃ってリビングで仲良くテレビを観賞中ですか。昨日はテレビ見て『ぎゃあああ!箱ん中に人が入ってるーーーーー!!!!』とか言ってめちゃくちゃ慌ててた奴らが。そして『救出作戦開始!!』とか抜かしてて掌に炎集めるバカ(無論クルル)がいたから思わず俺のお玉クラッシュを受けた奴らが。やっぱ順応力高いなこいつら。

「ニュースというのを見てるんですよ。」

「この世界の情勢を知っとかないとねという訳で。」

なるほどな。勉強熱心なこって。


『え〜次のニュースです。先日女子高生にわいせつ行為をいった疑いで逮捕された賄 節夫わいせつお容疑者が犯行を行った瞬間のビデオを特捜部が入手しました。』


へえ、そりゃすごいな。


『ではご覧ください・・・。』




〜ビデオ鑑賞中〜


【Hey!そこのかわい子ちゃん!ミーとお茶しないかい?】


龍(初っ端からすごいの出てきたな。)

ア(テンション高いですね・・・。)


【ああ!?テメェ何汚い手であたしの肩触れてんだよ!?】


龍(うえ、こいつ手ぇ洗ってねえの?)

ア(え、女性の口の悪さに注目しないの!?)


【HAHAHA!ミーの手はゴッドハンドだからたとえ汚れてもすぐに綺麗になるサ!】


龍(スゲェなゴッドハンド。)

ア(いやどう考えても嘘でしょ!?それよりこの喋り方鬱陶しいです。)


【うざってぇんだよその右頬のホクロ!!】


ア(えそっち!?)

龍(細かいところに気が付くなこいつ。)


【AHAHAHA!ミーのこのホクロはミーのチャームポイントなのサ!】


龍(目立ってねえけどな。)

ア(まぁ確かに目立ちませんが・・・。)


【死ねこのエセDJ!!】


ア(エセDJ!?)


【ボガン!!】

【アウチ!!いてぇええ!】


龍(そりゃ脛だからね。)


【でもチョー気持ちE!!】


龍(ああ、こいつMか。)

ア(Mって何ですか!?つーか殴られたのに気持ちいいって!?)


【な!?私の必殺のスーパーローキックが効かない!?】

【ひゃひゃひゃ!そのようなヘナチョコキックでやられる我ではないわ!!】


ア(何か口調変わってません!?)

龍(いや、明らか変わってるね。)


【そこまでだ悪党!】

【ケヒッ!?誰だ!?】


【ヴァサ!】←マント翻した音


【貴様の数々の悪行・・・この正義の味方仮面が許さん!】


ア(何この展開!?)

龍(正義の味方仮面てまんまだな。ハッハッハ。)


【ケヒィッ!こしゃくなぁ!!死にやがれええええ!!!】

【来るがいいッ!!正義の拳を見せてやるわああああ!!】


龍(あ、ちょっとおもしろくなってきた。)

ア(そうですか?)←疲れてきた


【うがああああああ!!】

【おりゃあああああああああ!!】



〜終了〜



『以上でニュースを終わります。』


あ、終わった。


「「「って、エエエえええええええええ!!!!???」」」


うおう、めちゃくちゃ不満そうな三人。

「え〜何あれ〜!?中途半端〜!!」

「何であそこで終わるのよ〜!つーか女の人はほったらかしい?」

「とゆーより話題の主旨がはずれてませんか!?」

はっはっは、猛抗議だなぁ。


よし、俺も苦情の電話かけたろ。


「ねえリュウジ。」

「?」

電話かけようとした時にクルルに呼び止められた。

「ニュース見てて思ったんだけど、わいせつこういって何?あとビデオって?」

ああ、わからん単語があるのか。

「わいせつ行為ってのは、女性に対していやがらせするとかそういうのだ。で、ビデオってのはテレビの画像とかを保存すんのに使うもんだ。」

「ふ〜ん。」

俺間違ってないよな?

「でもいまいちよくわかんないなぁ。」

「そりゃ世界が違うからね。」

ごもっともだフィフィ。

でもこの世界の事を知っとかないと後々めんどいな・・・。


よし。







「つー訳で、第一回物を覚えようぜベイベー大会〜!!」


【ドンドンパフパフ〜!】


「イェーイ!!」

「む〜、めんどくさいな〜。」

「テンション高いですね二人とも・・・。」


はい、てなわけで周りからしてみれば完璧な世間知らずである三人娘に物の名前を覚えていただく大会を開かせてもらいました。主催はもちろん俺、荒木 龍二がお送りいたします。ゲストはテンション高いクルルとめんどくさそうなフィフィと何か呆れてるので適当に殴っておこうかなと思わせているアルスです。皆でテーブルを囲んで座っております。


じゃ早速・・・。


【パコーン】


「みぎゃ!!」


アルスをぶっ叩いておきましょう♪

「じゃ始めまーす。」

「な、何でボク殴られたの!?ねえ何で!?」

はい無視。

「じゃまずは野菜から覚えていこうか。」

そう言って学校帰りに寄った八百屋の野菜が入った買い物袋を漁る。

「まずこれは?」

第一号は大根。まだ不満そうながらもアルスが挙手。

「ダイコンでしょ?」

「そ。」

まぁこれはわかるわな。こないだ教えてやったばっかだし。

「これは?」

トメィトゥ(トマト)を取り出す。

「えっと確か・・・。」

「あ、わかった。」

クルルが挙手。

「何だ?」

「ヌメア。」


・・・。


「何スかそれ?」

「え?違うの?ヌメアに似てるけど。」

そりゃお前らの世界の野菜だろが。何よそのヌメりのありそうな野菜は。

「答えはトマトです。」

「おぉ、逆さから読んでもトマト。」

どーでもいいや。

「次。」

これはわかるかな?カボチャ。

「あ、わかった!」

フィフィが挙手。

「何だ?」

「ポポルンの実!」

可愛い名前じゃねーかチクショー。

「ハズレ。カボチャです。」

「え〜?変な名前。」

「ポポルンも独特な感じがすんだがな。」

「あれ?てゆーかポポルンの実なんてボクらの世界にあった?」

「ううん、私が考えた。」

空想かい。もういいや次だ、次。

「じゃこれは?」

ドン、と置く俺。

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


ヒント。瓜科の植物。全体的にブツブツなのが特徴。


読者の皆様も考えてみましょう♪


「「「わかりません。」」」


はい全滅。


「何なんですかそのブツブツ?」

「見た目気持ち悪〜い・・・。」

「ってかそれ野菜?」

う〜む、批評が相次いでますなぁ・・・。


では答え。


「これ、《ゴーヤ》。」

「「「ゴーヤ?」」」


ゴーヤでした。


あ、通称【苦瓜にがうり】と呼ばれてます。沖縄語でゴーヤ。豆知識。


「今度食わしてやるよ。」

「「「え〜?」」」

「好き嫌いすなや。」

「「「は〜い。」」」

精神は子供。

「じゃ次々〜♪」





で、その後も続いていった。


レタス


キュウリ


キャベツ


茄子なすび


ニンジン


ジャガイモ


タマネギ


さつまいも


ホウレン草


チンゲン菜


スイカ(スイカも野菜の一つです)


セロリ


アスパラ


水菜


ゴボウ etc・・・





「はい、じゃ今日はここまで。」

計四十種類の野菜を紹介し終えた。

「「「お、終わった〜・・・。」」」

皆してぐた〜ってなりました。ついでにこんなにたくさんの野菜どこで仕入れたとかいうツッコミは無しよ♪

「じゃ、野菜は一通りは覚えたな?」

「うん、何とか。」

「独特なのが多かったけどね。」

「ふへ〜・・・。」

おいおい、クルル大丈夫かよ?

「じゃまた今度するぞ〜。」

「「「え〜また〜?」」」

「黙らっしゃい。」

「「「はい。」」」

さて、今晩はどの野菜を使おうかなっと・・・。




あ、そうだ。


【ピポパポ・・・プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャ】


「ちゃんとニュースを伝えなさいコンチクショー続き気になるじゃねえか今度続き見せろよなー。」


【ガチャ】


フゥ、さっきのニュースのテレビ局に苦情言ったった。つーか要望か?どっちゃでもいいか。




さてと、今日はゴボウを使ってキンピラゴボウでも作るか♪





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