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蛍籠  作者:
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第79話:儀式の終わり

 「そんな仮定の話をうのみに出来ますか!!」

 「こっちは、科学的にデータが出てるんだぜ? あんたらのやってる事の方が、よっぽど信憑性はない」


 感情的になる神主の妻とは対照的に功は、どこまでも冷静だ。そんな二人のやり取りを見ていて村人から声が上がる。


 「そっ、そういう事なら儀式は中止でいいんじゃないか?」

 「ええ」

 「功の言っていることの方がどう聞いたって正しい…………」


 一人が話だすとそれに続けとばかりにその場にいた村人のほとんどが儀式の中止を訴え始める。

 正直なところ、美智は腹を立てていた。こんな簡単に意見を覆すくらいなら、始めから儀式などしなければいいのに。


 人々を睨みつけていると、誰かが自分の手を握ってきた。その手の持ち主に目を向けると相手は明で、軽く首を振り、苦笑している。

 その表情を見たら、すっと怒りがおさまってきた。


 「これで決まりだ。儀式は、今を持って廃止する。これからは、祭りで行う神楽のみを伝え守ることにする。いいな?」


 おばばの言葉に、囃子方はもちろん他の人々も頷く。


 「今宵は、これにて解散だ。片付けは明日でよいから、皆、山を降りろ」


 その言葉に人々は、ざわつきながらもその場を後にし始めた。そして、その中の数人の男達がおばばの元へと近寄ってくる。


 「おばば様、我らは…………」


 彼等は、ちらりと広田を見ると暗い顔つきで口ごもる。


 「それも明日だ。ただ、覚悟はしておけ」

 「…………はい。失礼します」


 男達は、広田に向かって深くお辞儀をすると、他の人達と同じようにこの場を去って行った。

 そして、その場に残ったのは、美智と明、功、広田、川辺、おばば、そして神主夫妻の八人だった。

あっけない儀式の終わりとは、もちろんいきません。

儀式じたいは、終わりですがまだまだ全てに決着がついたとはいかないからです。

ということで、もうしばらく続きます。


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