表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛍籠  作者:
51/119

第50話:広田 真 3

 美花が死んだ、その記事を読んでいてもたってもいられなくなった真は、光泉村へと向かった。

 家族にばれないように村へ向かうバスへと乗り込んだ真は、その道中ひたすら考えていた。


 父さんが研究していたのは、各地に伝わる風習。それも世間一般の人からみればかなりダークな部分。


 美花と約束してから改めて父さんが残した資料を読んでいくうちに自分の父親ながら少し距離を置きたくなった。


 そして資料などから推測すると父さんが研究していたのは、人柱。

 昔はけっこうあったみたいで、この近くでは光泉村で行われていたらしいという仮説を立てていたみたいだ。

 この仮説にはっきりいってまずいと思った。


 (もし、美花がこれにたどり着いていたとしてそれを村の誰かが知ってしまったら、危険だ。もしかしたら、これが原因かもしれない)


 美花のあの様子からして人柱の話は、伝わっていないのだろう。つまり、それは意図的に隠されていたということ。

 そして、それを調べて発表しようとしていた父さんが行方不明になっている。村から帰ってきたばかりの時期に。


 自分でも意識せぬまま、真からは重い溜息が出るばかりだ。

 そして自分の調査結果にここ数日、どうしても嫌な想像をしてしまう。


 『美花は殺されたのかもしれない』


 いくらなんでもそんなことはないだろう、そう思いたかった。

 真はバスの窓の外に見える長閑な風景に願ってしまう。


 どうか名前のような村であって欲しい。彼女の育った村が暗い闇をもった場所ではないようにと。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ