表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛍籠  作者:
42/119

第41話:尾行

 人影を追っていた功達一行は、その人影が他の人物と合流して二方向に別れたのを見て顔を見合わせた。


 「ちっ、最悪だ」

 「二手に別れましょう。そしてどこに運ばれたかを確認してから一度どこかで落ち合いましょう」

 「そうするしかないか」


 広田の言葉に頷いた他のメンバーは、手早く人員を分ける。

 村に不慣れな広田と編集長に功と夏美がそれぞれつくことにした。


 「じゃあ、とりあえず連れ込まれた場所が解ったら美智の家に集まろう」


 そして、四人はそれぞれ行動を開始したのだった。


 編集長と夏美は、禁足地とは別の方向に向かった人影を追うことになった。


 「じゃあ、行こうか。お嬢さん」

 「はい」


 二人は尾行が悟られないように慎重に間合いを取りながら移動した。

 しばらくすると、ある屋敷の裏口の木戸へと入って行く。

 それを見た二人は顔を見合わせた。


 「あの家、誰の家か解る?」

 「明の家です。ということは、運び込まれたのは明でしょうか?」

 「その可能性が高いな。だとしたら今すぐに危険って感じじゃないな。一度、戻ろう」


 編集長と夏美は、闇にまぎれて美智の家へと急いだ。


 功と広田もまた慎重に人影を追っていた。


 「まずいな。どんどん禁足地に向かってる」

 「禁足地ってあのもう一つの泉があるっていう?」

 「詳しいな?」

 「はい、先輩から。少しだけですけど」


 二人は、小声で話しながらどこに向かって行くのかを見極める。

 すると、禁足地の入口へと入っていくのが解った。


 「ちっ! ビンゴかよ。まいったな…………」

 「この先って入ったことはないんですよね?」

 「ああ。だからどうなってるか分らん」

 「一度引きすしかないですかね」

 「ああ。でもな…………」


 功は、考えあぐねていた。


 (多分、連れてかれてるのって美智だよな。早く乗り込まないとまずことになるかも)


 「どこに入るのかだけ見極めてくるから、広田さんはここにいてくれ」

 「無茶ですよ!! 危険です、一度合流しましょう」

 「だけどな、そうも言ってらんないだろう」


 会話に夢中になっていた二人は後ろから追ってきた人物に気が付かないでいた。

 そして急に差し込む電灯の明かりに二人は固まる。


 「その坊やの言うとおりだ、冷静にならんか。功」


 明かりの主は、神崎のおばばだった。


 「おばば!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ